Hackensack - Live at the Hard Way

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Hackensack - Live at the Hard Way (1973)
Live at the Hard Way

 思考回路を全て破壊する音ってのがあってさ、大抵の音楽ってのは聴きながら何か出来たりするし、BGMなんて言葉もあるくらい流しておけるものが多いのだが、ロックってのはそうもいかないのが多い。それでも適当に聞き流せるものも多いし普通に聴いてても頭に入らない音楽ってのもあったりと色々だ。ただ、その中でもBGMだろうが普通に聴こうが他のことが手に付かなくなる、頭の中が空っぽになっちゃう、っていうのもあって、これはもう両極端で好きすぎて他に気が回らない、ってパターンとやたらと気になる音の世界って感じ。まぁ、そこは色々あるけど大抵ヘタなのや個性的なのは後者の部類に入る。こういうのって困るんだよな〜、いつもブログ書く時って音を聴きながら書いてるんだけど、それが進まないってお話でさ、まったく耳障りな音…いや、違う、聴く者を痺れさせる音、ってことだ。

 Hackensackってバンド知ってる人どんだけいるんだろ?ここの読者なら割といるんだろうとは思ってるけど、それはともかくまぁ、そのHackensackってバンドは60年末にメジャーデビュー、アルバムは1974年に「Hackensack」の一枚だけなのだが、超強烈なインパクトを放つブルースベースのヘヴィメタル…、いや、当時だからハードロックですがね、そのHackensackの1973年の発掘ライブ盤ってのが「Live at the Hard Way」としてリリースされてて、ジャケットに写ってるようにニッキー・ムーアの醜悪な巨漢姿だけでインパクトを放っているのは見て一発でしょ。初期のシングルばかりを集めた「Give It Some」なんていうアルバムもリリースされてるみたいでYouTubeで聴けるんだけど、こっちのはまだ普通の音してる感じ。ところがファーストアルバム前のこの「Live at the Hard Way」はもうぶっ飛んでます。あの巨漢がこんな風に歌ってるのか、みたいな姿を想像する方が楽しくて、どうにも色眼鏡的に聴いてしまうけど、どうしてどうして、アグレッシブに且つスーパーヘヴィーにグイグイとブチかましてくれる。これぞヘヴィーブルースハードロックみたいな感じで頼もしい。癖になる人は癖になるかも。

 音楽とは異なる視点から入ってしまっているんですが、サウンドは個性際立つ演奏陣に支えられた正に70年代なライブサウンドを出してて、アルバム「Up The Hardway」で聴けた整然さとは雲泥の差の超絶ヘヴィロックのライブが楽しいんでジャケットのキモさにおののかずに一度耳にしてみると意外と、というバンドですね。

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フレ
Posted byフレ

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クリタカ  
暑苦しいというかムサ苦しいヴォーカル

 HACKENSACK→TIGER→SAMSON→MAMMOTH→その他諸々...ひたすらマイナーバンド道を追求する男、ニッキー・ムーア。彼はブライトな音楽性のMAMMOTHやブルージィなこのバンドより、SAMSONとの相性がよかったかなぁ...Riding With The Angelニッキーのスタジオヴァージョンもなかなかどうして、ディキンソンに負けてません。
 この盤はいかにも音が悪そうなジャケで、手を出すのを少しためらいましたが、実際買って聴くと...予想していた通り(笑)。
しかし、録音の良し悪しとパフォーマンスの合否は別物です。凄い迫力!大満足の一枚です。

2013/02/04 (Mon) 13:43 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

そういう経歴を辿っていったのですか、彼は…。
マイナーな人生だなぁ(笑)。
でも、この迫力、なかなかのモンです。

2013/02/06 (Wed) 00:24 | EDIT | REPLY |   

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