Tomorrow's Gift - Tomorrow's Gift
0 Comments
Tomorrow's Gift - Tomorrow's Gift (1970)

70年代のロックとは創造と融合とエネルギーによって多様性を持った、という言い方と凝縮された、と言う表現もあるかもしれない。すべての方向がひとつにまとまればそれは完全に凝縮されて圧倒的なパワーとして放出されるものだが、全てがバラバラになり発散されれば音楽の多様性を語ることになっていく。そんなバランスの取り方の不器用さが露骨に出てしまうとB級ロックという世界に突入する…のだろう。その辺のロックが好きな人は何故かと言うと、恐らくそのアンバランスの中にある驚異的なバランスの偏りという側面に光を求めるからなんじゃないか?なんて勝手な仮説及び思いつき、です。書いた瞬間からそんなこと忘れて普通に「おぉ〜!」って聴いてるのは間違いない。
1970年にリリースされた今でも幻と呼ばれるTomorrow's Giftのファーストアルバム「Tomorrow's Gift」です。冒頭の「Riddle In A Swamp」からぶっ飛ぶこのかっこ良さ…カッコ良い?かどうかは別として、実にユニーク且つこの時代特有の何でもあり感とエネルギーの凝縮がバランスされた代物、通常のバンド編成に加えてフルート奏者が参加している。そして嬉しい事にボーカルのエレン嬢、なのだ。そう「嬢」=「姫」です。フルートの音と姫の歌声が聴けるってそれだけで至福な時だが、それでいてやってる音がヒステリックなロックっつうギャップが嬉しい。英国ロックしか知らないので大変恐縮な例えなのだが、全体の雰囲気はAffinityですな…そこにBabe RuthとGnidolorogが一緒にやったようなサウンドで、自分が好まない理由はまるで見つからない極上の音。更に驚いたのは本作でギターを弾いているCarloという人物がいるが、このカルロ=「ロックバルーンは99」のネーナ、に参加していたギターのカルロ、なのだ(!)。ホントか??こんなギター弾いてたのか?思い切りロックバリバリどころか当時のドイツのロックバンドの中ではかなり上位に位置するギタリストだったんじゃないか?ってくらい自分の好みなギターを弾いている。そうか、それで自分はネーナが好きだったのか…(←勘違い)。話逸れまくってるけどね、事実らしい。ってことはネーナってやっぱあのネーナ・ケルナーを歌姫にするためのバンドだったんだろうか?それにしては演奏上手くなかったが…、いや、それはともかく、カルロ、こんなギター弾いてたとはもう驚きの一言。素晴らしい。
さて、アルバム「Tomorrow's Gift」はアナログ2枚組でデビュー作としてリリースされたらしい、ってことはそれだけ期待されたバンドだったんだろうと思われるが、ドイツ人のセンスだから分からん。それはともかくながら純粋な70年初頭のロックバンドのあるべき音をドイツでしっかりと奏でている。演奏がやや冗長になる曲も多いが、それはそれでハマれれば楽しめる…、こんだけ曲が出来ちゃったから入れとこ、みたいなトコかもしれん。それにしてもフルートの出番が多くて嬉しい…嬉しいっつうかやっぱりフルートという楽器特有のほのぼの感はロックでも変わらないので上手く使っていると思う。バックの音も重くないから丁度良い感じに仕上がってて、フワフワしたボーカルの歌声がこれまた心地良くってね、英国にこだわってた自分もさっさとこの辺の音に進んでいれば良かったのになぁ…と後悔してる。でも、出会えたのは幸せです。まだセカンド「Goodbye Future」は聴いてないけど、相当メンバー変わってからの作品にもかかわらず高評価なので、ファースト「Tomorrow's Gift」を超える出来映えなのか?と期待できる。多分こっちの方が自分の好みとは思うが。

70年代のロックとは創造と融合とエネルギーによって多様性を持った、という言い方と凝縮された、と言う表現もあるかもしれない。すべての方向がひとつにまとまればそれは完全に凝縮されて圧倒的なパワーとして放出されるものだが、全てがバラバラになり発散されれば音楽の多様性を語ることになっていく。そんなバランスの取り方の不器用さが露骨に出てしまうとB級ロックという世界に突入する…のだろう。その辺のロックが好きな人は何故かと言うと、恐らくそのアンバランスの中にある驚異的なバランスの偏りという側面に光を求めるからなんじゃないか?なんて勝手な仮説及び思いつき、です。書いた瞬間からそんなこと忘れて普通に「おぉ〜!」って聴いてるのは間違いない。
1970年にリリースされた今でも幻と呼ばれるTomorrow's Giftのファーストアルバム「Tomorrow's Gift」です。冒頭の「Riddle In A Swamp」からぶっ飛ぶこのかっこ良さ…カッコ良い?かどうかは別として、実にユニーク且つこの時代特有の何でもあり感とエネルギーの凝縮がバランスされた代物、通常のバンド編成に加えてフルート奏者が参加している。そして嬉しい事にボーカルのエレン嬢、なのだ。そう「嬢」=「姫」です。フルートの音と姫の歌声が聴けるってそれだけで至福な時だが、それでいてやってる音がヒステリックなロックっつうギャップが嬉しい。英国ロックしか知らないので大変恐縮な例えなのだが、全体の雰囲気はAffinityですな…そこにBabe RuthとGnidolorogが一緒にやったようなサウンドで、自分が好まない理由はまるで見つからない極上の音。更に驚いたのは本作でギターを弾いているCarloという人物がいるが、このカルロ=「ロックバルーンは99」のネーナ、に参加していたギターのカルロ、なのだ(!)。ホントか??こんなギター弾いてたのか?思い切りロックバリバリどころか当時のドイツのロックバンドの中ではかなり上位に位置するギタリストだったんじゃないか?ってくらい自分の好みなギターを弾いている。そうか、それで自分はネーナが好きだったのか…(←勘違い)。話逸れまくってるけどね、事実らしい。ってことはネーナってやっぱあのネーナ・ケルナーを歌姫にするためのバンドだったんだろうか?それにしては演奏上手くなかったが…、いや、それはともかく、カルロ、こんなギター弾いてたとはもう驚きの一言。素晴らしい。
さて、アルバム「Tomorrow's Gift」はアナログ2枚組でデビュー作としてリリースされたらしい、ってことはそれだけ期待されたバンドだったんだろうと思われるが、ドイツ人のセンスだから分からん。それはともかくながら純粋な70年初頭のロックバンドのあるべき音をドイツでしっかりと奏でている。演奏がやや冗長になる曲も多いが、それはそれでハマれれば楽しめる…、こんだけ曲が出来ちゃったから入れとこ、みたいなトコかもしれん。それにしてもフルートの出番が多くて嬉しい…嬉しいっつうかやっぱりフルートという楽器特有のほのぼの感はロックでも変わらないので上手く使っていると思う。バックの音も重くないから丁度良い感じに仕上がってて、フワフワしたボーカルの歌声がこれまた心地良くってね、英国にこだわってた自分もさっさとこの辺の音に進んでいれば良かったのになぁ…と後悔してる。でも、出会えたのは幸せです。まだセカンド「Goodbye Future」は聴いてないけど、相当メンバー変わってからの作品にもかかわらず高評価なので、ファースト「Tomorrow's Gift」を超える出来映えなのか?と期待できる。多分こっちの方が自分の好みとは思うが。
- 関連記事
-
- Tyburn Tall - Tyburn Tall
- Tomorrow's Gift - Tomorrow's Gift
- Weed - Weed