Judas Priest - Point of Entry

正月早々からヘヴィなモノ聴いてて、やっぱりヘヴィなものが聴きたい、って言うのか気軽に聴けちゃうっていうのが良いんだよな。プログレとか今はリラックスするためには聴かないし、ポップスはもういいや、って気分で、何となくメタルの鳴りが心地良かったりするのだった。それもあってか正月早々からヘヴィな方向なのだが、ホワイトスネイクの初期ブルース・ロック系統へも進むつもりだったのに…、と今からでも方向を戻す努力を…(笑)。いやいや、そんな前置きはさておきながら、せっかくだから普段は全然聴くことの少ないアルバムにフォーカスを当ててみました。
1981年にリリースされたJudas Priestのアメリカ進出意欲作「Point of Entry」。これがまた昔からそうなんだが、どのレビューを見てもまともな評価を下されていないようで、おかげで興味のあるリスナーからしてみるととにかく聴かないアルバムとしての一要因になってしまっているのだ。記憶にある限りでもジャケットがジューダス・プリーストらしくなく、既に向こう側に行ってしまっている、とか金属感が味わえない、とかアルバムを聴いた限りアメリカ市場を意識し過ぎて本来のメタルを忘れている、とかそんなん。多分リアルタイムでジューダス・プリーストを追っていてこの「Point of Entry」がリリースされて聴いた人はそういう感覚で評論するのもわかるのだが、同時代じゃないリスナーからしてみれば、これもまたアリ、かと思わせる内容ではないだろうか、と。まぁ、自分の悪友であるメタラーには怒られそうではあるが(笑)。
結論的には曲によりけり、かな。ヘヴィさが欠けているってワケでもないし、この後売れた「Another Comin'」のヒット曲のポップさからすれば全然かわいいモンじゃないかとも思うのだが…。言われているほどアメリカナイズって感じもしないし、別にカラッと乾いた感じがするワケでもない気がするし、そういう観点とは違う所で聴いてみるのも良いんじゃないかと。確かに軽めの曲が多くてヘヴィなリフで押し迫ってくるっていうんじゃないが、バンドが同じ系統のアルバムばかりリリースするという方向性を取らなかっただけなのだろう。そしてシーンを見て何となくヘビメタバンドの時代も予感できたってのあるとか。
そして肝心の自分…、確かに何度も何度も聴かない音、と言うか聴きたくなる音が入っているアルバムってワケじゃないのは事実でやや冗長な部分もある。タイトなゴリ押しをジューダス・プリーストにはやっぱり求めるしそんな予感がする曲もあるのだが、如何せんそのまま期待通りに迫ってこないというスカシ感が受けなかったんだろう。黄金期にこういったハズしをしてくるのも珍しいパターンだな、と後で思うものではあるがこの時点でジューダス・プリーストって既に7作目くらいのアルバムなベテランなワケで、常に進化しているってバンドでもあるからアリだったんだろう。ただ、やっぱ、評価が低いのはわかる(笑)。
SMJ (2012-02-15)
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