Crawler - Snake Rattle & Roll

スネイクとクロウラーってのは多分何かしらの意味が異なるのだろうとは思うのだがあまり深く調べたことないな。普通の蛇と毒蛇の違いかもしれないが、日本の巳年の意味合いってのはどっちなんだろ?毒蛇ってこともないだろうから普通の蛇なんだろう。ロックの思想的には毒蛇とか蛇ってのは割とシンボルになりやすいし、宗教儀式的にもシンボルになりやすいからそういう意味からメタル的方向には蛇のジャケットって多いんじゃないかなと調べてもいないが勝手に想像している。あんまりパッと思い付くものは多くないんでちょいと違うかもしれんが。
1978年にリリースされたCrawlerのセカンドアルバム「Snake Rattle & Roll」。Crawlerってのはご存知Freeのポール・コソフが作ったバンドBack Street Crawlerの残党がバンドを存続させるってことで、ギタリストにはジェフ・ホワイトホーンが参加するという編成…ってもピンと来ない人が多いだろうし…、なかなか説明に困る(笑)。90年代にはThe Whoのサポートギタリストとしても登場することとなるジェフ・ホワイトホーンは元々はIFというバンドのギタリストとして名を馳せた…気がする。そこに21世紀初頭までThe Whoのサポートキーボーディストをしていたラビットが参加していたのもCrawlerでして、割とそんな筋のバンドです。ボーカルのテリー・スレッサーはアイアン・メイデンのボーカルオーディションの最後で落選、というところまで行った人で21世紀にソロツアーを行なっていたらしいけど、その時のドラマーはサイモン・カークだったようだ。昔の仲間達はそれなりに大成しているけど自分はイマイチ、みたいなところか。MSGのバックボーカルもしていたようで、日本にも来てたみたい。
そんな経歴のCrawlerは1977年に「毒牙」で再デビュー、コソフ亡きコソフバンドなんでそんなにウケなかったとは思うけど、音を聴けば分かるように結構コソフのやりたがっていたブルースロック直系の音で、セカンドアルバム「Snake Rattle & Roll」ではかなりその世界が確立されているのも英国ロック的には面白いのだが、いかんせん時代に取り残されすぎていた。方やNWOBHMの波が来ているのにここまでオーソドックスなブルースロック…、しかもAORの流れが入ったようなスタイルでは受けないだろうよ。時代を経て聴いてみればなかなか味のある落ち着いたロックを聴かせてくれるし、ジェフ・ホワイトホーンがこんなに綺麗なブルース・ギターを弾くのもさすがにテクニシャンと言える一面だし、かなり好きなタイプなバンドです。でもやっぱり何もかもが足りないというのは確かだな(笑)。ファーストの方がジャケットが蛇しててそれらしいんだけど前に書いてるから今回はセカンド「Snake Rattle & Roll」でした♪
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