Il Rovescio Della Medaglia - ‪La Bibbia‬

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Il Rovescio Della Medaglia - ‪La Bibbia‬ (1971)
聖典~ラ・ビッビア(紙ジャケット仕様)
 突如として決定した「イタリアン・プログレッシブ・ロック・フェスティバル 最終楽章 2013」ってなイベント、何と驚くことに三日間バラバラでそれぞれが14,800円というチケットのお値段でして三日間行けば45,000円の出費となるとんでもない大人向けのイベント、しかし出演するバンドを見てその値段が安いものだと実感するのだな。あり得ねぇだろ、それ!ってなくらいな面子。詳しくはコチラ…。自分的には初日がもう泣き泣きの一日になるのはわかっているし、やるのも当然アルバム一枚単位づつだろ、って勝手に思ってるが、他も捨てられてないので困ったもんだ。二日目も名盤だらけで…、いや〜、何というイベント組んだものだとつくづく思う。そして本日のお題はその二日目のバンドから…。

 名作「汚染された世界」が世間一般に浸透しているが故に他の作品にあまりスポットが当たらないバンド、Il Rovescio Della Medaglia=通称 RDMです。自分も名盤「汚染された世界」しか聴いていなくてその出来映えに感動していた一人なんだが、実はその前にも二つの作品があるぞ、ってことで聴いた時には「あれ?」って感じで同じバンドとして聴けなかった印象が強かった。何せ仰々しいほどのクラシカルシンフォニックさではなく、仰々しいけどハードロック、というレベルのバンドの音で、かなり一辺倒なサウンドだったから。そしてそのハードロック具合は英国の同時期のバンドと比べると、相当にダサくて洗練されていないところがちょいとハマりキレなかったか。ところがココの所ドイツのハードロックなんかを漁っていたこともあって、今このダサいイタリアのハードロックを聴いてみると、なかなかブイブイ言ってて面白いな…と英国との比較ではない聴き方が出来るようになっていて、結構楽しんでいた。元々はイタリアン・プログレッシブ・ロック・フェスティバルの流れで聴いていたのでプログレのハズだったんだが、いつしかヘンなハードロックとして聴いていた自分だったり…。

 1971年のデビュー・アルバム「聖典~ラ・ビッビア」は正にそんな一枚で、「汚染された世界」とはかなりかけ離れたサウンドを持っているバンドに聴こえるだろう。ただ、仰々しいクサさやベタベタ感は変わらずに最初からこのバンドが持っているセンスなようで、なかなか疲れる音。暑苦しいっつうかコテコテっつうか(笑)、普通にロック好きな人には全然薦めない代物なんだけど、ちょっと深みを知りたがってる人には良いかもな〜とか思ったり。音楽的な部分はしっかりしてます、ただ、表現がベタなだけで、ロックかと言われると何とも…いや、ハードロックなんだけどさ、イタリアンな音…っつうかイタリアって濃い〜んだな、やっぱ、って思う(笑)。その濃さが面白くてハマれる人こそがハマるかな。全6曲、10分以上の曲があるもののアルバム全体では30分強の聴きやすいサイズ、そして暑苦しい音、歌がほとんど入ってないに等しいくらいに少ないのも特徴的。そしてヘヴィーなハードロックサウンド…。この音を来日公演ではやらないとは思うけど数曲は多分やるだろうから面白そうかな(笑)。

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フレ
Posted byフレ

Comments 3

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kazz_asai  
南国風味

イタリアのプログレはあまり詳しくはないのですが、このIl Rovescio Della Medagliaとか Il Balletto di BronzoとかI Teoremiあたり(綴りに自信ありません)は、HR好きとしては避けて通れない存在です。
で、いつものことですが、私は「汚染された世界」よりもこの1stや2ndの方が好きな人種です。
Gの音がちょっと軽いのが気になりますが、性急にたたみかけるパートがやっぱりいいですね。Voと全体のムードが暑苦しいのはもうイタリアですから仕方がない。まあオザンナよりは軽いかな…
HRとして聴くのは邪道であることは重々承知していますが、どうしても体が反応してしまいます。

2012/12/30 (Sun) 20:30 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
これはこれは・・・・

 フレさん、今年はいろいろと楽しませていただいて有り難うございます。
 これはこれは・・・奇遇です。私はこのあたりで又イタリアものにちょっと向いてみようと思っていたところです。しかもこのRDM、私はかって「LA BIBBIA」から入ったんですが、ちょっとサイケっぽくて・・・そのあたりを書いてみようと思っていました。私は好きなバンドなんです。もちろん「CONTAMINAZIONE」は最高ですが、あれはニュー・トロルスのアレンジをしたルイス・エンリクス・バカロフがRDMに作らせたような物でした(彼等自身の発想とはちょっと違うんでね)。
 そうそう、彼等はもう忘れられた頃の1993年もので、「Vitae」というアルバムもあります。あまり期待しない方が良いですが・・・・・・。
 ・・・と、言うところで、来る新年には又いろいろと教えて下さい。楽しみにしています。それでは良いお年をお迎え下さい。

2012/12/31 (Mon) 00:01 | EDIT | REPLY |   
フレ  
大晦日!

>kazz_asaiさん
そういう角度で聴いている方がいるってのは安心します(笑)。もう昔からのレッテル通りに聴く、聴かせる、売るってのも飽きたので自分の感性でバンドの音を捉えるのが一番ですね。

>風呂井戸さん
いや、イタリアはもう全然詳しくないんでRDMにしてもメンバーの動向などまでわかんないんですよ。そのウチ…と思いつつもなかなか、ね。ってことでこちらこそ色々とご教示頂いていますので、またよろしくお願いします。特に綺麗な女性をお待ちしてます(笑)。

2012/12/31 (Mon) 23:44 | EDIT | REPLY |   

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