Camel - Rain Dances

今年は年末年始がやたらと長い設定になっているカレンダーで、ふと最近まで全然その長さに気づいていなかった。世間的に長期休暇な人が大変多いんじゃなかろうか?ってことは…、と考えを巡らせるもののあんまり自分には関係ないような気もするな〜とか(笑)。それを考えてみるともうあと数日で年末の忙しさに突入するのだな。昔ほどハチャメチャでもなく忙しくもないし、結構落ち着いてるんでどうと云うこともなく、ああそうか、くらいな自分が悲しい…?ん〜、かもしれん(笑)。さて、それはさておき、相変わらずのロック三昧、ジェネシスの音色でちょっとプログレって…と思いつつ、プログレの定義なんてのがよくわからなくなってきている昨今、何かあったっけな〜と手近に見つけたのがキャメル。一応ジェネシスフォロワーという位置付けでもあるらしいんで…、そうか?と思いつつも流してみる。初期以外はきちんと聴いていなかったりするバンドの一つなので割と新鮮。
1977年にリリースされたキャメルの5枚目「Raindances」。名盤と言われることの多いこの時期のキャメル、自分的には全然ダメだ〜っていう記憶しかなくって、それはアルバム単位というかキャメルというバンドの音楽性があまり受け付けない音なんで、って意味なのだが、結構トライしてたんだよ、昔は。ココんとこはそうでもないけど、でも70年代のアルバムは全部あるし…、てな具合。聴いてる所なんだが…、このアルバムからリチャード・シンクレアが加わってるからちょっとだけカンタベリーっぽくなってるんだよな…と思いきや、思い切りカンタベリーになってた(笑)。ベースラインの躍動感がハンパないし歌声も一気にキャラバンになってるし、おうおうおう〜って感じで、そしたらピーター・バーデンスの音もカンタベリーしてきてて、何か笑える。そこにクリムゾンテイストのメル・コリンズが、ってのはウソだが、メル・コリンズの参加によって吹奏楽器の幅広さが増えてるのもユニーク。だから曲によってはエラく聴きやすいのがあるのも事実なのだが、いかんせん、ラティマーのギターの音がダメなんで華麗で涙モノのソロ、と言われるラティマーのギターソロが始まるとちょいと拒絶してしまう…、ピーター・バーデンスの鍵盤もさほど好みではないのが輪をかけてキャメルというバンドを遠ざけてしまっているのもある。こういうのはもう生理的なモンでしてね、しょうがない。
…とは言え、もちろん「Raindances」全編を聴いてその完成度の高さには舌を巻く、と言うか見事な旋律だったりソロだったりするな〜とか、リチャード・シンクレアが入ったことによる浮遊感ははこれまでのキャメルの軽さとはちょっと違うしっとり感があって聴きやすい。あとキャメルってのはインスト中心なのでどうしても音そのものを好きじゃないと聴き辛いんだが、カンタベリーっぽさがそれを覆ってくれるかな。そして先々はMirageというバンドに進化していくのだろう。「Raindances」って聴くシチュエーションによって凄くイメージ変わるかもなぁ…。
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