Pink Floyd - Live at Pompeii
![Pink Floyd: Live at Pompeii, The Director's Cut [DVD] [Import]](http://ecx.images-amazon.com/images/I/51VczBGZIuL.jpg)
ん?クリスマス近い?ってことは年末年始?早っ!それが今年の印象。思ったほどロック聴けてないかもな…。っつうか心に残るモンが少なかったって話か。そりゃまぁ、昔と比べりゃ全然ロックを聴いている時間なんて少ないもんな。昔はホント時間がもっとあったからたっぷりじっくり聴いてたんだが、年と共にどうもそうもいかなくなってる。もっと早く年取れば老後の楽しみとしてゆったりとロックを聴いていられるかもしれないのだが、そこまで行ってロックか?ってのもあるしな(笑)。そんな師走の忙しい中の連休、忙しすぎてヤだから本気でゆったりしよう…ってことで古いビデオを引っ張り出して見るのだった。
Pink Floydの名作と名高い「Live at Pompeii」。撮影は1971年のポンペイだけど、映画として録画したらしく公開は1972年とのこと。ちょうどその時期には伝説の来日公演を行なっている時期で、1973年にはあのヤング・ミュージック・ショウで放送されているので見たという御大も多いようだ…そしてノックアウトされた、っつう話はよく聞く。ただ、大抵そのヘンの人達は箱根アフロディーテの伝説のライブにも行っていたりして既にあの幻想空間を体感済みって人もいてただただ羨ましい限り…。ちょっと前にリリースされたDVD「Live at Pompeii」ではディレクターズカットの名の通り様々な編集が施されて長尺版になっているらしいが自分はそっちはまだ見たことない。オリジナルのビデオです(笑)。何か問題が?
歴史的背景とかはアチコチで見てもらえれば良いし、レビューだって腐るほどあるさ。男の裸が見たけりゃ見れば?くらいのムサ苦しい男たちの演奏でさ…、無人のポンペイの遺跡のど真ん中でスタッフとバンドだけで演奏している姿を捉えたもので、確かに映像的にも斬新ではある。なんでそんなとこでそんなことやってる?みたいなツッコミもしたくなるくらいだが、出てきている音と世界が全盛期のピンク・フロイドだから物凄いんだ。実験精神旺盛な時期なんで幻想空間と宇宙空間への挑戦ならなんでもやってやるぜ、くらいの勢いでライブをやってる。当時のライブって本当にこんなんだったんだろう…としたらそりゃもうぶっ飛びモンだ。まだ映像で見れるから良かった、ってことにしておこう。
丁度当時録音していた「Dark Side of the Moon」のレコーディング風景が入っているのもその実験精神の塊の覗き見みたいで面白い。まだピンク・フロイドがバンドとして機能して演奏していた時期の貴重なシーンばかりだ。果たして彼らはこのためにリハーサルを徹底して行なっていたのだろうか?それとも日常のライブ活動のワンシーンでしかないのだろうか?それにしてはアドリブのインプロまで見事に出来上がっているワケで…、そりゃ合わせるところは合わせるようにしてたんだろうからフレーズごとのキメはあったんだろう。リック・ライトもしっかりアーティストしてるけどなぁ…。ただ圧巻はやっぱギルモアとロジャー、か。
ゆったり見ようと思ったのにしっかりと集中してハマってしまった。息をつかせる間もないロックとアートの融合の素晴らしいライブ映像。そしてこれほどまでに美しい曲があるのかと思う「神秘」に感動。それとアチコチでいちいちドラを叩くロジャー・ウォーターズの姿がカッコ良くって、ルックスなんて全然かっこ良くもないのに実に神々しくカッコ良さを感じるんだから面白い。そんなライブの模様と「Dark Side of the Moon」の制作過程の間「Echoes」が挟まれてて、最後のパート2で更にまた宇宙空間に連れて行かれる…、年と共にピンク・フロイドの良さが身に染みてくるってのはどういうこった…。
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