The Fabulous Thunderbirds - Tuff Enuff

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The Fabulous Thunderbirds - Tuff Enuff (1986)
Tuff Enuff

 弟がひたすらに有名になってしまっても兄貴とは仲良くやってるぜ、みたいな男気が感じられる所から人気が出た、と言うか元々骨太なロックを奏でていたからこそきっかけさえあればブレイクできたんだ、という見方もあるが、アメリカって国はこと音楽に関してはアイドル的に売れるってことはなくって、やっぱり実力が伴ってないとシーンでは残れないしアルバム何枚も出すなんてことは出来ないので、それなりに活動できているバンドってのはやっぱり実力が伴っていることに間違いはない。あとは好まれるか否かってだけの話なんだな。

 The Fabulous Thunderbirdsというバンドのギタリストがジミー・ヴォーンという人で、もちろんスティーヴィー・レイ・ヴォーンの実兄。バンドのキャリアはもちろん兄貴の方が長いのだが、なかなか恵まれたチャンスに出会えなかったらしい。それでもアルバム何枚も出してたワケで、一部筋には認められていたのは有名なお話。弟のスティーヴィー・レイ・ヴォーンが有名になった後にレーベルを変えてデイブ・エドモンズというプロデューサーに出会って作り上げられた通算5枚目のアルバム「Tuff Enuff」が1986年にリリースされて一般的に知名度を得たというところか。もちろんロック小僧は意味もなくスティーヴィー・レイ・ヴォーンの兄貴のテキサスのバンドだ、ってことでこぞって聴いたんだが、冷静に考えてみれば別に兄貴だからってスティーヴィー・レイ・ヴォーンと同じ音のはずもなく、同じだったって比べてもしょうがないし、何か意味のない形容詞だったんだろうなとは思う。でも、何か惹かれるのがあるってのは面白いよな。宣伝文句ってのは重要だ(笑)。

 その「Tuff Enuff」は時代の音ではあるけど、イメージ戦略もあって結構硬派なテキサスR&Rとして当時は思わなかったけどキャッチーなR&Rとして作り上げられたおかげで聴きやすくてMTVにも好まれるようなサウンドだったからウケた。それなりにウケたはずで、自分も何度か聴いていた。ただ、まぁ、さほど刺激的な感じを持ったアルバムではなかったのでそのうち忘れてしまったけどね(笑)。次にジミー・ヴォーンがクローズアップされるのはスティーヴィー・レイ・ヴォーンとの「Family Style」というアルバムでのお話で、二人羽織ギターという驚異的なプレイの写真を目にして、余計にぶっ飛んで、そんな凄いギター弾きの兄貴だったのか、と。んで、また聴いたけどピンと来なかった(笑)。いや、今聞いてみれば結構テキサス的なギタープレイしていて刺さってくるし面白いな〜って思う部分も多いのだが…。






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フレ
Posted byフレ

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yuccalina  
声が好きで

ジミー・ヴォーンは映画「ブルースブラザーズ2000」で知りました。アリゾナ・ゲイター・ボーイズでしたっけ。ちょっと擦れ気味の声が、かなり私の好みで、ゲイリーUSボンドの「ニューオーリンズ」で「ヘーーーイヘイヘイ」歌うとこは、かなりリピして見たものです。

2012/12/16 (Sun) 09:51 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>yuccalinaさん

へぇ〜、そっちのブルースブラザーズは見てないんですよ…。
んでも、響く箇所があったんですね。ちょっと頭にメモしておきます♪

2012/12/16 (Sun) 21:39 | EDIT | REPLY |   

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