Yes - Union

クラシカル要素の…って感じでライブラリをふらふらと眺めていた所、何となく最後の方まで来てしまって、あれ?何か見つからなかったんか?ってことでYesが目に付いた。古くからの本ブログの読者はご存知のように、自分はYesがダメだ。何度も何度も、そして今度も今も聴いているんで、聴かず嫌いなワケではないです。多分これからも聴きます。何故か…、何でだろ?得意じゃない音なのでアルバムとか無くても困らないし、ギターをコピーすることもないし聴きたいと思う事もないので、まるで問題ない。でも、何かロックの来歴を追っていたりすると絶対に引っかかってくるんで、その度に聴かざるを得ないことが多い。例えそれが駄作であろうとも…。
ってことで、実は自分の中で一番馴染みがあるかもしれない邪道Yesの1990年の作品「Union」だ。馴染みがあるってのは当時バイトしてた所で、この「Union」がリリースされた時にひたすらCDが流されていたからだ。もちろん自分がそのCDをチョイスしたワケじゃないので聴かざるを得ない状況で聴いていたんだが、まぁ、その時既に苦手なバンドだった、かと言ってヤダとも言えず、しょうがないから聴いてたけど、こういう音になったんだ…Yes、って思ってた。ちょっと後で調べたりしたらわかるけど、もっとも邪道な8人Yesでのアルバムだったんだよね。だから往年のプログレ度合いなんて皆無だし、ポップバンドになってからのYesだけってんでもない。クリス・スクワイアはブイブイ鳴ってるし、ハウも健在だし、ブラッフォードだってさすがに叩いてるし、ジョン・アンダーソンは相変わらずのハイトーンボーカルだし、その他大勢もまぁ、それなりに個性あってね、一般論的には、そして自分的には結構聴きやすいアルバムだったから言うほど嫌いじゃなかった。おしゃれな音してるしギターとかも聴き応えあったし。
んで、ま、多分22年ぶりくらいに聴いたんじゃないだろうか、この「Union」って。冒頭のコーラスが入ってきた瞬間から、「あ、これだ」と思い出した。アルバム全部をじっくりと聴いたのは今回初めてかもしれない…、随分最先端のデジタルチックなサウンドやってたんだ…と。それを各々の個性溢れるプレイに集約しつつ、楽曲はポップに短く仕上げて「らしさ」を出す、見事に出来ているような気がするが、多分それは楽曲単位でレベルが異なるのかもしれない。いくつかそう感じた曲もあるし、悪くないんじゃないか?なんて思ってます。王道Yesファンには反論多そうですけど。ただ、消耗品として「良く出来た音楽」であることには変わらない、な。でもさ、この時「Union」って相当枚数売れたんじゃないかなぁ…、それが作品の善し悪しとはリンクしないけど。
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