Yngwie J. Malmsteen - Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra

クラシックってやっぱり古典なだけあって色々なアレンジが施されている現代のポップスやロックシーンだったりする。何気にクラシックって言えば、昔イングヴェイ・マルムスティーンがクラシックレーベルからもアルバムをリリースする、ってことで話題になってたことあったな…なんて思いだしてね。あんまりイングヴェイ・マルムスティーンのアルバムとかに興味はないのでタイトルまで覚えてなかったんだよね。ま、何かそれらしいのってどれだ?って適当なのを探していると…、これかな〜ってのがあったので聴いてみることに。しかも「Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Op.1 -Millennium-」のアマゾンでのレビューがとんでもなくべた褒めばかりでちょいと驚いた。
1998年にリリースされていたらしい「Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Op.1 -Millennium-」という作品。どうもイングヴェイ・マルムスティーンがオーケストラと一緒に演る、どころか譜面も全部起こしてもちろん超絶ギターもバイオリンソロ的に楽曲に組み込まれているもので、見事にその融合を果たしている傑作。イングヴェイ・マルムスティーンってどのアルバムももう一緒のフレーズ、曲ばかりであんまり面白味はいつも見当たらないんだけど、この「Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Op.1 -Millennium-」は見事にクラシックギタリスト+超絶ギタリスト+作曲家として仕事している。クラシックギターも繊細に速弾きするし、いつものストラトも大活躍で、綺麗にメロディを奏でている。バッキングの歪んだリフとかがない分ギターに集中できるのか、目立ちすぎず、引っ込みすぎず、更に超目立つという不思議なアルバムに仕上がっていて、これはもうロックミュージシャンのアルバムではないと言い切れるものだ。イングヴェイ・マルムスティーンってここで「Concerto Suite for Electric Guitar and Orchestra in E Flat Minor Op.1 -Millennium-」ってのやっちゃったもんだからもうやることしばらく見い出せないんじゃないか?って思うもん。…って思ってたら結構続編とか関連品を出してるんだね(笑)。
クラシック界からは絶対に出てこないであろう発想とギター、音色的にはバイオリンに近いからフレーズもそういう感じだけど、やっぱギターだよな。お得意のフレーズもちょいちょいと入れ込まれていて知ってる人には明らかに手癖なんだけど、しっかりとオーケストラの一部になってるのがね、面白い。これならクラシック聴けるし、楽しめる、そんな間口には丁度良いかもしれん。やっぱこういうエッジの立った音があると面白味が違うね。
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