The Nice - Five Bridges Suite

もちっとクラシック風味って何かあったっけ?とかふと考えてみれば、目の前にEL&P…、それもまた面白味に欠けるので、じゃ、The Niceにしとくか、ってことで安直に登場。英国ロックものは何となく…から思い付くくらいには知っているので自分的にはチョイスが楽ではある(笑)。まぁ、昔散々聴いたものからブログに上げるんで久々に聴くものとかあったりするんだけど、シンプルに言えるのは大体どれも完全に覚えてない、ってことだ(笑)。音を記憶し切れるような脳ではないってことは昔から自分で認識していたのだが、改めてそう思った。昔からあるアルバム聴いて、聞き覚えあるな〜ってのもあれば全然聞き覚えないわ、ってのもあったり、また全部覚えてるんじゃないか?ってのもあったりして、やっぱ好みと記憶はリンクする…いや、印象と記憶がリンクする、かな。美しく流れていく音楽ってのは全然覚えてなくってね、ちょっと引っ掛からないと流れるのかもしれん。ま、集中して何度か聴いたか?ってことだとは思うのだが。
The Niceの「Five Bridges Suite」なんてのもその類いで、明らかにクラシックを演奏しているバンド…バンド?って感じなのでそういう側面から聴けば物凄い名盤と語られていることが多いし、実際聴いててもそう思う。ただ、自分的には流れていってしまうタイプの音楽だったりするのでねぇ、何となくの記憶でしか無いまま聴いているところ。オープニングからしばらくは完全にクラシックの音で、既にうんざりしてきちゃってね、途中からはバンドの音になるんだけど、冒頭のクラシックの音の方が全然起伏に富んでてさ、カッコ良いんだもん。途中から中途半端なバンドの音で歌が入ってもダサ〜ってくらいにしか思えない(笑)。しかし、しかし、だ、いつも各種の評論を読んでてもピンと来なかったThe Niceの「Five Bridges Suite」に於けるキース・エマーソンの卓越した才能は突出している、ってのがわかった。そこまでちゃんと聴いてなかった自分が悪かった。明らかに浮いてますな、キース・エマーソン。他のイモくさい楽器や音やテクニックに比べて圧倒的にA級のセンスが光ってる。なるほど、天才とはこういうものなんだ、と。そりゃまぁ、The Niceなんて枠は小さく感じるわな。
対等に渡り合えるミュージシャンとバンド組みたかったんだろうなぁ…とかそれができたら面白いんだろうなぁ、とか色々葛藤あったんだろうと思う。でも、その前にはその才能を世間に知らしめないと進めないし、そんなステップがあったんだろうな、なんてね。楽曲そのものはポップスやロックの世界じゃ全然面白味もないし、名盤だとも思わないんだけど、明らかに突出している鍵盤とアレンジがユニーク。キース・エマーソン知らなくてこれ聴いても鍵盤系のところしか耳が行かないんじゃないか?そんなイメージのアルバム。ジャケットの色合いが好きだね。
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