AC/DC - Live at River Plate

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AC/DC - Live at River Plate (2012)
Live at River Plate

 メジャーなロックバンドってのはよく出来てるな〜とつくづく思う。ここの所マイナーなドイツ産ハードロックばかり聴いてて、それと並行してTaylor SwiftやZeppelinやAC/DCや他にも色々聴いてて、やっぱりメジャーものは全然違う。Zeppelinはかなり毛色の変わった部類だと思うが、他のメジャーどころってのはやっぱ洗練されてるもん。音にしろ曲にしろライブにしろ、ね。だから聴きやすいワケで、音楽のプロだよと。まぁ、ちょっとマイナーな雰囲気に飽きて来たってとこで何かガツンとメジャーなの聴きたいな、って思った所で本日のお題。

 AC/DCが久々の新作「Black Ice」をリリースしたのが2008年、そこから超大規模なワールドツアーをひたすら2年近く行ってて、その模様を記録したDVD「Live at River Plate」が2011年にリリースされた。んで、今回はそのブエノスアイレスの熱狂ぶりを収録したCD盤がリリースされたワケだ。ま、自分的にはやっぱDVDの映像を見てしまうが、やっぱり洗練された超王道ロック・バンドの姿なのだ、これが。出音が違うし曲の洗練さ加減も違う。比べてもしょうがないが、それでもAC/DCだって所詮はオーストラリアのハードロックバンドという出自で、ドイツのマイナー系とさほど変わらなかったハズなんだよ。もっとも売れるんだ、という意思やロックで食うんだ、ボン・スコットとの約束、などと色々あるワケで、全然違うっていうのはそういう情念だろうと思う。ある程度の妥協と自分たちらしさの出し方、器用に渡れたんだろう。それが出来ないとやっぱB級だったりするし。ま、それはともかく…。

 今回のCD「Live at River Plate」はDVD盤「Live at River Plate」と共にあった方が良い。なんせ何演ってもひたすら熱狂的なライブが常に繰り広げられるブエノスアイレスを含む南米という地なのだ。ホントにさ、リオとかブエノスアイレスとかって凄いんだよ、熱狂ぶりが。どんなバンドもここでやっちゃうとDVD化したくなるらしい。開拓したのはQueenだと思うが、そのせいかハードロックやメタル系はとにかく凄まじい熱狂ぶりを発揮してくれる地だ。そして今回のAC/DCのライブ盤もここだ。いつもの、例えばIron Maidenのライブと比べると大人しいと感じるのはAC/DCの場合は多分ファンに大人が多いんだと思う。Iron Maidenだとガキも多いからもっと白熱するもん。ただ、AC/DCの「Live at River Plate」もやっぱり凄い狂熱ぶりなのは確か。しかし凄いステージ組んでるな、これ。花道100mくらいあるだろ?そこを走ったりしてるのもこの爺さん達、すげぇな。バンド側のパワフルさも昔と変わらないもん。もっともアンガス・ヤングにその姿を重ねることが多いが…。

 しかしAC/DCって不思議なバンドだ。本来こんなにデカくなるハズのないバンドの音だしライブもそんな客の数でやるバンドじゃないし、何でこんなどデカイ所でライブやるようなバンドになって、世界中で売れるバンドになっちゃったんだ?曲だって単調なの多いし、それは全曲が、って意味だけど、ライブ丸ごと見て聴いててつくづく思った。カッコ良いのはカッコ良いけど、曲…凄く似てるよな、どれもこれも。リズムとグルーブがワンパターンだからっての大きくて、ただそれが欧米諸国のとあるファン層にはウケるんだろう。自分はやっぱりどこかで飽きちゃうんで、長々とは聴いていられない。ただ、カッチョエェな〜と思うんで適度な長さが良いな。

P.S.
これでガンなんかぶっ潰せ、わが友よ!

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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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クリタカ  
Bon Scott時代も観たかった...

 高校生の頃、よくバンドで“Let There Be Rock”や“Whole Lotta Rosie”なんかをコピーしてましたねぇ。
 初めて聴いた「のは確か渋谷陽一氏のラジオ番組で、パンクがらみで「全く泣きのない直線的ギターフレーズで新しいタイプのバンドです。」と紹介していたと記憶しています。それが日本デビュー盤の「ロック魂」でした。もう熱狂しましたよ、私だけでしたけれど...聴き倒していたのは。
 1981年1月か2月(たぶん)初来日!日本青年館(渋谷公会堂?年数経ちすぎて記憶が曖昧)だと思いますが、当然行くわけです、シンガーはブライアンに代わっていましたが...素晴らしいパフォーマンスで大満足でしたね、3日間ほど耳鳴りしてましけど(笑)。翌1982年春頃の武道館も観ましたが、前年と全く同じ内容でズッコケました(笑)。
 これが最近のAC/DCの勇姿ですかぁ~!きゃ~ナンモ変わりませんね!愛すべきマンネリズムだ、こりゃ!!

2012/11/30 (Fri) 21:11 | EDIT | REPLY |   
Shinyan  
ありがとう(^ ^)

俺も勿論買ったよ…最高だね…
ぶっ飛ばして食ってやるよ!!!きっと!!!(^ ^)
ありがとう!!! 感謝するよ!!!

2012/11/30 (Fri) 23:10 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
不変の精神

私もクリタカさんのように、初めて聴いたのは渋谷陽一氏のNHK-FM「ヤングジョッキー」でした。
「Bad Boy Boogie」が流れたのですが、イントロのコードを聴いただけでも実にカッコいいバンドだと感じ、一日千秋の思いで「ロック魂」が出るのを待ったものです。
ライナーノートでアンガス・ヤングの風体が楳図かずおの「まことちゃん」のようだと書かれていたのが印象に残っています。
それほど熱狂したのですが、ボン・スコットが逝去してから急速に熱が冷めてしまいました。
アイアン・メイデンの登場でNWOBHMの方に一気に興味が移ってしまったのも原因でしたが…。
でも今でもこれだけの人気を保っているのは全く尊敬すべきですし、またこれほど日本と欧米の温度差が顕著なバンドも珍しいですね。

2012/12/02 (Sun) 07:40 | EDIT | REPLY |   
フレ  
AC/DC

>クリタカさん
バンドで演るには簡単で良いんですよね、ホント。んで燃えれるし。
それがさ、そのまま今でもまるで変わらずなんで凄いんですよ。
このマンネリズム、堪能してみては?

>Shinyan
こんだけ熱い音だし、応援してるよ♪

>kazz_asaiさん
日本での人気の低さは珍しいですよね。ま、単純明快過ぎて、ってことだと思いますが。
情報量不足の時代、ラジオなりテレビなりでの紹介ってのは影響力大きかったですね。
自分も含めてきかっけは大体そういうところからですもんね。

2012/12/02 (Sun) 12:02 | EDIT | REPLY |   
ジョージ網倉  

ブラックアイスツアーは僕の人生の宝物です
学校の行事を無視していきました

AC/DCのセットリストって必ずスローブルースのTheJackが入ってるんですよね
ロックしか知らなかった頃は退屈な曲だと思ってましたが
ブルースを聴くようになった今なら、彼らがいかにブルースを愛しているかが分かります

ロック好きがブルースに回帰する…
今になって骨身に染みております…

2013/09/03 (Tue) 19:24 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ジョージ網倉さん

ブルースってさ…結局若者の音楽なんだよね。年取っても飽きないし。
ロックからブルースに入るって良い聴き方だと思うもん。
AC/DCが真剣にブルースやったらかなりヘヴィで面白いかもなぁ…。

2013/09/06 (Fri) 23:29 | EDIT | REPLY |   

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