AC/DC - Live at River Plate

メジャーなロックバンドってのはよく出来てるな〜とつくづく思う。ここの所マイナーなドイツ産ハードロックばかり聴いてて、それと並行してTaylor SwiftやZeppelinやAC/DCや他にも色々聴いてて、やっぱりメジャーものは全然違う。Zeppelinはかなり毛色の変わった部類だと思うが、他のメジャーどころってのはやっぱ洗練されてるもん。音にしろ曲にしろライブにしろ、ね。だから聴きやすいワケで、音楽のプロだよと。まぁ、ちょっとマイナーな雰囲気に飽きて来たってとこで何かガツンとメジャーなの聴きたいな、って思った所で本日のお題。
AC/DCが久々の新作「Black Ice」をリリースしたのが2008年、そこから超大規模なワールドツアーをひたすら2年近く行ってて、その模様を記録したDVD「Live at River Plate」が2011年にリリースされた。んで、今回はそのブエノスアイレスの熱狂ぶりを収録したCD盤がリリースされたワケだ。ま、自分的にはやっぱDVDの映像を見てしまうが、やっぱり洗練された超王道ロック・バンドの姿なのだ、これが。出音が違うし曲の洗練さ加減も違う。比べてもしょうがないが、それでもAC/DCだって所詮はオーストラリアのハードロックバンドという出自で、ドイツのマイナー系とさほど変わらなかったハズなんだよ。もっとも売れるんだ、という意思やロックで食うんだ、ボン・スコットとの約束、などと色々あるワケで、全然違うっていうのはそういう情念だろうと思う。ある程度の妥協と自分たちらしさの出し方、器用に渡れたんだろう。それが出来ないとやっぱB級だったりするし。ま、それはともかく…。
今回のCD「Live at River Plate」はDVD盤「Live at River Plate」と共にあった方が良い。なんせ何演ってもひたすら熱狂的なライブが常に繰り広げられるブエノスアイレスを含む南米という地なのだ。ホントにさ、リオとかブエノスアイレスとかって凄いんだよ、熱狂ぶりが。どんなバンドもここでやっちゃうとDVD化したくなるらしい。開拓したのはQueenだと思うが、そのせいかハードロックやメタル系はとにかく凄まじい熱狂ぶりを発揮してくれる地だ。そして今回のAC/DCのライブ盤もここだ。いつもの、例えばIron Maidenのライブと比べると大人しいと感じるのはAC/DCの場合は多分ファンに大人が多いんだと思う。Iron Maidenだとガキも多いからもっと白熱するもん。ただ、AC/DCの「Live at River Plate」もやっぱり凄い狂熱ぶりなのは確か。しかし凄いステージ組んでるな、これ。花道100mくらいあるだろ?そこを走ったりしてるのもこの爺さん達、すげぇな。バンド側のパワフルさも昔と変わらないもん。もっともアンガス・ヤングにその姿を重ねることが多いが…。
しかしAC/DCって不思議なバンドだ。本来こんなにデカくなるハズのないバンドの音だしライブもそんな客の数でやるバンドじゃないし、何でこんなどデカイ所でライブやるようなバンドになって、世界中で売れるバンドになっちゃったんだ?曲だって単調なの多いし、それは全曲が、って意味だけど、ライブ丸ごと見て聴いててつくづく思った。カッコ良いのはカッコ良いけど、曲…凄く似てるよな、どれもこれも。リズムとグルーブがワンパターンだからっての大きくて、ただそれが欧米諸国のとあるファン層にはウケるんだろう。自分はやっぱりどこかで飽きちゃうんで、長々とは聴いていられない。ただ、カッチョエェな〜と思うんで適度な長さが良いな。
P.S.
これでガンなんかぶっ潰せ、わが友よ!
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