The Wind - Seasons

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The Wind - Seasons (1971)
Seasons

 もうちょっと年が若ければ気になったドイツなロックのバンド名だけでひたすら買い漁っていったのだろうが、昨今のサンプルが聴けてしまう状況になると、そうも簡単に何でも買っちゃうのを抑えていくようになってですね、さすがに何でもかんでもってワケにもいかないのだった。まずは一応好みかどうか、くらいは聴いてから入手しましょう、そうじゃないとホントに積みCDにしかならないし、DLしてもDLしただけで満足しちゃうので。んな事で、片っ端からサンプルを聴くのもこれまた結構大変だったりするんだよねぇ…。もっとも急いでないから時間ある時で良いけどさ。そんなことをアチコチの資料や断片情報を紐解きながら馴れないドイツ語を読み解いて(←ウソ)、チョコチョコと聴いてみたり調べてみたり…、しかし全くこんな事よくやってるなぁ、自分、と思うが、その分面白いのに出会えた時には嬉しいものです。

 1971年にリリースされた、一応メジャーなレーベルからのアルバムだろうと思うが、The Windっつうドイツのバンドのデヴューアルバム「Seasons」です。ま、何だ、Hard Rockってあったから聴いてみたんだけど、これがまた結構なサイケデリック色を残しながらもオルガンハードとファズギターで空間を駆け巡っていて面白い。歌は更にドスの利いた到底ボーカリストらしからぬロックな声で、そりゃウケんだろうよ、っていう感じ。アルバムで見れるメンバーの写真だって、到底女の子にはモテないであろうルックスのムサい連中が写っているという代物で、一体何を考えてメジャーデビュー出来たのかよく分からない、ってくらいのバンドとアルバム。

 ところが、だ、アルバムを聴いてみるとこれがまた一直線なハードロックだけでもなくてフルートとアコースティックギターで風景が見えるかのような憂いのある美しい曲を聞かせてくれたりもして、意外とナメられない70年代ならではのロックバンドの音なのが良い。一辺倒なロックとノスタルジックな世界、それにバンドのルックスのアンバランスさが面白くて。翌年に2枚目のアルバム「モーニング」までリリースされているくらいだから割とウケたのかな?どことなく英国と通じるものがあって、ドイツらしいダサさがちょいと足りない=英国寄りかもしれん。なかなか楽しめた一枚です。

 そのセカンド「モーニング」ってさ、結構アチコチでアルバム・ジャケット見たことあるんだよなぁ…、やっぱセカンドの方が売れたんだろうと思う。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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kazz_asai  
オルガンハード名盤

2ndはいかにものジャケットと、フルートの穏やかな調べが印象的な「風に語りて」的フォークサウンドで昔から人気がありますね。
でも私としては断然こちらの1st派です。
叙情的パートと激情に走る部分がせめぎあうようなオルガンハード…ユーライア・ヒープがクリムゾンに接近したような、あるいはクレシダ1stのハードな部分を強調したようなこの作品はまさに私の最も好きなタイプの音です!
また、ドイツのこのタイプとしては2066&Then,Tomorrow's Gift、Weed,そしてよりHRに接近したSixty Nineあたりもカッコいいですよ。機会があれば試聴してみて下さい。

2012/11/22 (Thu) 20:36 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>kazz_asaiさん

2ndもまだ聴いてないんで、楽しみなんですよ。ジャケ見て、あ、これか〜、って思ったくらい見てるのに気づいてしまったんで…。
Uriah Heep meets King Crimsonですか、上手いこと言いますね〜、なるほど…。
そして、他のドイツバンドご紹介感謝です、また探しまくりますが…それでもラクな時代になりました。

2012/11/24 (Sat) 21:18 | EDIT | REPLY |   

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