Diamanda Galas - The Sporting Life

ディアマンダ・ギャラスと言うアヴァンギャルドな女性パフォーマーを知ったのはもちろんジョン・ポール・ジョーンズとのジョイントによるアルバム「The Sporting Life」によって、だが、彼女がアメリカ人だと言うのは全然意識しなかったな。ギリシャ人かと思ってた。ギリシャ系アメリカ人ってことなんで、そんなにズレてもいないんで良いんだが、何でまたジョン・ポール・ジョーンズがこんなアヴァンギャルドなボーカリゼーションな人と一緒に組んでやってるんだろ?とアルバム「The Sporting Life」がリリースされた当時は思っていたし、その時も何度も聴いたアルバムにはならなかったし、よくわからんかった。ただ、まぁ、ジョン・ポール・ジョーンズだし、ってことで買ったし数回聴いた。
1994年のお話なのでZeppelin関係ではCoverdale Pageのリリースで舞い上がった後、Page & Plantの前って時期で、ジョン・ポール・ジョーンズはこの時にディアマンダ・ギャラスと一緒にツアーも行っていたらしい。後で知ったんだけどさ。まぁ、さほど興味もなかったワケで、軽くスルー…。んで、今回この流れでふと思い付いたので引っ張りだしてみました。そしたらさ、コレ、カッコ良いんだよ〜。ベースがすんげぇ自己主張しててボトム効いててさ、ボーカルのディアマンダ・ギャラスの存在感も見事なものだけど、ジョン・ポール・ジョーンズの圧倒的なボトム感がかなり面白くて、ドラムもタイトでジョンジーと合ってる感じだし、このピート・トーマスってドラマーさんはコステロのアトラクションズで叩いているのが有名らしいが、ソリッドで良いね。んで、何よりもジョン・ポール・ジョーンズのベースがカッコ良いわ〜。いかん、ちょいと話逸れて来てる…。
ディアマンダ・ギャラスって人はそれまで自分は全然知らなかったが、ここでこんなトリオでなかなかおもしろい音、と言うか実験的なスタイルをやってて、アーティスティックな人なんだな〜って思う。ボーカルパフォーマンス中心なので、いわゆる「歌」を歌っていることは少ない。じゃ、何してるんだ?って話だけど、声で旋律を表現している、という話でさ、歌詞はあるんだろうけど、どっちかっつうと歌い方とか声とか言語変えるとかそういうパフォーマンス中心で、音楽を深く知った後に聴くと面白さがわかる、かも。自分はそうだね、当時はわからなかったけど今は楽しめるもん。
それでさ、驚いたのは当時はそんなん見れなかったけど今の時代はライブの演奏シーンとかYouTubeで見れるワケで、見たんだよ…、これがまたとんでもなくってぶっ飛んだ。滅茶苦茶カッコ良い。先に述べたようにトリオでのアルバムだからライブもトリオなんです。ディアマンダ・ギャラスはボーカリゼーションだから楽器はやらない、ってことは、そう、ジョンジーのベースとドラムだけ。The White Stripes的にぶっ飛んだ構成でライブやってるんだ。ところが無茶苦茶分厚くて普通にバンドでの演奏かと思うばかりの音なワケ、コレ、凄いんだよ。何が?ってジョンジーの存在感。ま、見てみ。おまけでZepの「Communication Breakdown」のカバーも貼っとくからさ、それもギターなしです♪
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