England - Live In Japan -Kikimimi-

新聞やテレビなどのメディアって、まぁ、ほとんど見ることもないのでさほど害はないのだけど、世間的にはまだ多少なりとも影響を持った媒体なんだろうから、適当なこととかウソ混じりってのをいい加減適度にしておけば?とか思うのだが、思えば昔からそんなことしてたんだろうと。ただ、一般にはそれを確認できる術がなかったから信じられた、っていうだけなんだろう。思えば怖い話で、明らかにプロパガンダによる影響だったんだろうってこともあるよな。それがネットが普及してSNSが普及して様々な人が様々な真実と情報と意見を述べていてまるでワケ分からん情報の洪水。ただ、言えるのは間違いなくメディアの報じることは全てじゃないし真実だけじゃないってことだ。多方面からの情報を収集することでそれなりに真実らしきことの方向は見えるものの、まぁ、それも推測でしかないな。裏を辿っていけばやっぱりカネの流れがアレコレと決定していることだ、ってのが見えてくる。ま、そんなノイズが多くなって、今じゃそんなの見ることも考えることも面倒になってきた(笑)。多分、こういうことがあったんだろう、くらいにしか思わなくなってる自分が怖い。相変わらずロックネタには敏感ではあるが(笑)。
大陸から島国へ、そして大英帝国そのものから更に地方名、になるのか?Englandそのものをバンド名に冠したまたまた大胆なバンドの登場です。英国からはジョークなのか本気なのか大胆なネーミングのバンドがたまに出てくるのが面白い。探せばたくさんあるだろうが、大胆だな〜と思ったバンド名のひとつに「The Music」ってのがいる。好きな音なんだけどさ、大胆なバンド名でしょ?ね、凄いよ。そしてEngland、ケイト・ブッシュをして「Oh England, my lion heart」と歌われたEnglandですよ、それがバンド名ですよ。それがまた面白いことに1977年と言うパンク全盛の時代にジェネシスばりのシンフォニックさとメロトロンをウリにしてアルバム一枚「枯葉が落ちる庭園」ってのをリリースして、大英帝国の気品を示したことで、当然当時は売れなかったんだが、後にプログレマニア達からは絶賛されて伝説のバンドまでなってしまったのさ。もちろん自分もその信者の端くれだったのでしっかりアルバムもレコードで買いましてねぇ、綺麗な盤だったから嬉しかったんだよな。その「枯葉が落ちる庭園」は今でも名盤と言われています、もちろん。
それで伝説は終わりだったのに2006年になっていきなりの再結成&来日公演というワケの分からん流れがあって、まぁ、自分は行かなかったんだが、そりゃもう伝説見たさにマニアが集まったようです。調子に乗ってそのライブの模様をアルバム化してたのが本作「イングランド・ライヴ・イン・ジャパン~聴耳」。あのねぇ、音沙汰なしに30年経ってから「枯葉が落ちる庭園」の再演して新曲入れてノスタルジックしたってアルバム化しちゃいかんよ。粗が目立つでしょ(笑)。そんなライブアルバム「イングランド・ライヴ・イン・ジャパン~聴耳」です。伝説の雰囲気や時代の空気感などはまるで感じられることもなく、更に楽器に宿る魂も聴けることなく、「イングランド・ライヴ・イン・ジャパン~聴耳」です。そりゃ皆聴いてるから曲知ってるし、脳内変換してるからねぇ、悪くは書かれないし言われないさ、それ自体が奇跡なんだから。ただ、ライブに行かなくて伝説を封印していた自分が後で聴いてしまうと、聴かなかったことにしておこうと思ったワケです。
んで、今回もちょっと聴いたんだけど、ツラくて、結局耳直しに「枯葉が落ちる庭園」をひたすら聴いていたという次第。一応書いておくと、自分的にはこのジェネシス風味な音はさほど好みではない。ただ、この気品と雰囲気と大英帝国という威厳は間違いなくEnglandというバンドに宿っている作品で、それが好き♪

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