Aerosmith - Music from Another Dimension

本屋さんへ行くといつも思うのだが、何十年も雑誌の表紙ってのは変わらないんじゃないか?ってくらい往年のバンドが表紙を飾ることが多くて、新作出たからな〜とか、あ、何かやらかすのか?なんてウォッチになってたりする。そりゃ音楽だって売れないって話にはなるだろうよ。いつまでもコイツら生きてないんだからヤバくなるのってその業界の持ち方の責任の部分も大きい気がするけどな。そろそろ大きく色々な意味で変革しないと大変だろうよ、と勝手に書いてみるが現実どうしたら良いもんか、と考えてみるとそれがなかなか難しい。答えがない、音楽の質は確実に上がっているので才能の開発は問題ないと思う。ただ、売り方や魅せ方、錬金術を何とかしないと、ってとこか。
そんな中、大御所の超久々の新作リリースによってロック界及び音楽界の救世主とばかりに祭り上げられたキッスとエアロスミス。キッスはねぇ、良かった。んで、エアロスミス…、一言で書いてしまえば、やっぱダメだ。自分の知ってるエアロスミスは一体どこに行ったんだ?いや、そんなもん求めてないけど、ジョー・ペリーのスピリッツは一体どんな風に進化してしまったんだ?バンド外の人間に曲を作らせてプレイするだけのバンドから一時期自作品に戻ったと聞いたが、今はどうなんだろ?やっぱ他作だろうな、これ。そうじゃなかったらマジ、ダメだ。もっとも随分前からエアロスミスは聴かなくなってて、新作からって面白くも何ともないのは知ってたし、それでもやっぱり昔のあのかっこ良さがあって、どこか追い求めてたんだよね。ルックスはカッコ良いしさ、ロックスター然としてる部分あるし。それがねぇ、実際救世主とばかりに出したアルバム「Music from Another Dimension」がこれか。聞き所…、あるのかもしれないけど、精々数曲。Zeppelinの「Wanton Song」みたいなのがあって、それがまたどこか抜けてて情けない…。バラードはやたらと多く聴こえるが気のせいか?そしてスティーブン・タイラーってこんな声だっけ?ってくらいにどうにも張りのないショボい声になっちゃって…、何度も書くが別に70年代のエアロスミスだけを求めてるワケじゃないんだよ、ただ、かっこ良くロックを聴かせてほしい、ってだけだ。「Street Jesus」って曲くらいが往年のサウンドを表現しているくらいじゃねぇの?
…終盤になってきたら昔を彷彿させるような曲がいくつか出てきたかも。かと言ってそのヘンだけ聴くか?ってほどでもないんでねぇ、アルバムとしちゃ随分と面白味の無い作品に仕上がってる。毒舌でスイマセン、スゲェ好きなバンドだったんで余計にこういうのは聴きたくなかったな、ってのがあって。どこか他でべた褒めしているトコロもあるのかもしれないけど、自分はダメだ、これ。無かったことにしよう、うん。
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