Kansas - Point of Know Return

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Kansas - Point of Know Return (1977)
Point of Know Return

 アメリカの地名を覚えようと思って覚えたことは一度もなくって、そりゃ有名な土地名だったら映画とかにも出てくるし何かと出てくるから覚えてしまうもんでしょ。ニューヨークとかワシントンとか誰でも知ってるだろうし、ただ、正確にはワシントンD.C.って付けないとワシントン州ってのもあるのでよろしくないのだが、そのヘンに行くとそうなの?みたいなことが出てくる(笑)。まぁ、案外皆適当なモンだ。自分の場合はアメリカのロックには詳しくないので、さほどアメリカン・ロックの出身地とか誰其れの出身地とかという覚え方をしてはいないんだよね。では何故か…、まぁ、昔のバンド達のライブを行った土地、ツアー先、とかさ、そういう覚え方。わかる人にはわかる1977年6月21日のLAと言えば、とかそういうお話ですな(笑)。Boston, MAとかCTとかの州の略称もそんなので覚えていったワケで、ロックってのは知識が増えるモンなんです。

 ってことで1975年12月1日と言えばKansasなワケでしてね、いや、今日は別に12月1日じゃないのはよくわかってるんですが(笑)、そのKansasをバンド名にした有名なバンド。アメリカン・プログレ・ハードの雄ってことでKansas。しかも激売れした「Point of Know Return」という作品…、もちろんまるで聴いたことなかったです。いくつかのアルバムは聴かされたこともあって聴いたことあるんだけど、「Point of Know Return」はその中に入ってなかったんで、ちょいと聴きました。敢えて。だからすんげぇ適当に書いてますのでご了承を…(汗)。つっても、もちろんハイクオリティなバンドの売れたアルバムなワケだから悪いはずはなくて大変よろしく出来ている作品なんです。ちょいと時代を感じさせてしまう鍵盤の音が今じゃ古さを感じさせてしまうんだが、バイオリンやギターの歪みなど、ロックらしくなく綺麗にこじんまりと聴かせてくれるのはさすがだ。オープニングからThe Whoの80年代を思い出してしまったんだが、こういうの聴いてPete Townshendは曲を作ったんだろうか?ま、話が逸れたが…。

 「Point of Know Returnは」1977年にリリースの5枚目の作品ってことで、バンドとしては脂の乗り切った最高の状態だったようで、楽曲も演奏も余裕たっぷりに聴かせてくれるね。プログレっつう要素はあんまり感じなくて、今となってはちょいと色々と凝ったアレンジを施した楽曲が目立つっていう程度だけど、時代からしたらそりゃ珍しいジャンルの音だったろうよ。聴きやすいヘンな曲が多いんだから。そしてメタル以前のハイトーンな歌声も珍しいと思うし。それでいて全然ハードさを感じないという完成品。ま、実際はかなりハードロック的要素が強いんで、音のまとめ方の問題とは思うのだが…。さて、こういうのは時代をリアルで感じないとハマれない音なんだよな、って気づく。なかなか琴線に触れなくてまだまだ聴き込みが足りない自分ってのももちろんあるけど、やっぱアメリカのこの辺、苦手です(笑)。




全部聴けるってホント、どうよ?
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フレ
Posted byフレ

Comments 4

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クリタカ  
ありゃりゃ?

 花の東京に出てきて、初めて武道館っつうとこでコンサート行きました。それが1979年カンサス初来日公演でした。丁度6thの「モノリスの謎」発売直後で、正に脂の乗り切った時期のバンドを経験する事ができたので、懐かしいですね。
 リーダーのフィル・イハート(ds)がイギリスのバンドに憧れて、渡英。「よぉし!オラ達もYESやCRIMSONみたいなバンド作るべ!」っと言ったかどうか定かではありませんが、前身White Cloverを結成、そのままKansasへと発展しました。
 キャリアは長いのにスタジオ作は13枚、オーケストラとの企画盤1枚、ライブ盤が5枚...何せ2000年から新作出てないですもん。以前ライブの記事で苦手と言われていたので、また登場するとは...まぁ、いくらイギリスに憧れたって、アメリカンが創る音です。許してあげて下さい。私は.........聴きまくった...です...ハイ(笑)

2012/11/07 (Wed) 21:14 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
すべては風の中に

リアルで体験した口ですが、確かに当時はすごく熱中しました。「稲妻の戦士」なんて、最高にカッコいいと思ったものです…
でも20年後くらいにCDで聴いた時はどこがいいのか自分でもわからなかった。
時代と共に聴き手の感性も変わってくるのは当然ですが、やっぱり彼らは70年代後半のあの空気…既存のプログレとハードロックが混淆した、産業ロックなる新しいジャンルが呱々の声を上げた中でこそ光り輝いていたのでしょう。

2012/11/07 (Wed) 21:22 | EDIT | REPLY |   
ヒゲ・スカイウォーカー  
最高傑作!

ってウチのブログで絶賛してます、コレ(笑)
KANSAS、最初聴いた時はピンときませんでして。おそらく耳触りが良過ぎたんですね。でもある時、アンサンブルの妙に気付いてしまってからハマリました。

歌メロはキャッチー、「こじんまりで綺麗」にも「ドラマティックで壮大」にもどちらでもイケるアレンジセンス、ライブでのスリリングな演奏。一つの教科がめっちゃ得意というタイプではなく、全教科高得点取る優等生タイプだ。いやらしいですね(笑)

2012/11/07 (Wed) 22:28 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Hey Hey Hey Hey!

>クリタカさん
世代ですよねぇ、それは。それくらい普通だったハズなんで、ちょいと後追いとしては不思議で…。

>kazz_asaiさん
やっぱ当時は熱中ですか。
んで20年後は~ってのが良いです(笑)。
時代があったからこそウケた音ってのは確実にありましたからね。

>ヒゲスカさん
時代じゃなくて後追いでもやっぱ作品の質の高さは見事だってことでしょうかね。
多分ね、最後の「全強化高得点取る優等生タイプ」ってのがダメなんです(笑)。

2012/11/08 (Thu) 19:52 | EDIT | REPLY |   

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