Accept - Balls to the Walls

いつしかまたドイツに戻ってる…、英国好きのブログが最近ドイツの面白さに目覚めてしまったからかもしれないが、かと言ってまだまだ体系的に誰がどう、とかシーン別にきちんと整理できてはいないのでたまたま続いているだけです(笑)。メロディックハードで続けようかと思ったがどうにもお腹いっぱい感がすぐ出てしまって何枚も聞けない、ってことに気づいたので路線変更。こないだまでのドイツ周辺路線で書こうと思いながらもすっかり忘れていたので、遅ればせながら登場しますアクセプト。
1984年にリリースされた「Balls to the Walls」で、5枚目のアルバム。前作「Restless & Wild」はリアルタイムで聴いてぶっ飛んだんだけどさ、この作品はジャケットがゲイチックでちょいと手が出せなかったと言うか、あまり話題に上らなかった。この後の「Metal Heart」はそれこそあちこちで目にしたし聴いたけどね。どうにもその合間の作品だったってことでキャリア的には充実していたハズ。ってなこともあって聴いてみました「Balls to the Walls」。一言で言えばとにかく重金属音としか言えないヘヴィな音。これほどの重さを出せるバンドは実はそう多くないだろうと思うくらいにヘヴィという言葉が似合うバンド。ウドのボーカルってやっぱ唯一無二な存在感で、ちょろっと聴くとQuiet Riotなんかと同類のダミ声系メタルボーカルで、ハイトーンじゃないのが時代からして異質ではあった。その声が目一杯生かされているサウンドがこの重低音とズシリと来るテンポにザクザクとしたリフ。メロハーなんて聴いてたからこういう男臭いメタル音を聴くと安心する(笑)。これぞヘビメタですよ。
典型的なメタルサウンドで、ガッチリとザウザクなギター音にソロのプッシュ、コーラスの広がりでキャッチーさを出しながら単調にミドルなリズムのノリで頭振りやすいテンポが多い作品。ジャケット違ったらもっと売れたんじゃないかなぁ。とは言ってもコレ!って曲がいまいち目立たないのがやや弱点か、それとも全てがAcceptワールドだから良しとするか、ってトコが難しい?その反省点こそが次作「Metal Heart」に繋がるか。そういう意味で「Balls to the Walls」は進化の過程に必要なアルバムだったとも言える。
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