Helloween - Keeper of the Seven Keys Part 1

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Helloween - Keeper of the Seven Keys Part 1 (1987)
Keeper of the Seven Keys Part 1

 いつからか日本でもハロウィンという行事が割と騒がれるようになってきて久しい限り。自分世代ではハロウィンなんてまったく眼中にもなく騒がれる事もなく、映画とかで見て、アメリカってのはそうなのか、っていうくらい。ところが、いつからか何となく10月末日のハロウィンが日本でもひとつのイベントとして持ち上げられて、そこら中でかぼちゃグッズが売られるようになった。かぼちゃ売りたかったのかな…。ハロウィンってそもそもケルト歴の大晦日、って事らしく、魔女や精霊を避けるためのあのジャックランタンなワケで、まぁ、そんな事知らなくても普通にあの怖いかぼちゃはユニークだと思う。また話は戻るけどこういう魔女や精霊、妖精も含めて幻想的なものってのは好きで、昔はその手の本とかあると読み耽ってた。そうすると、宗教との関連が強いから、結局宗教学まで入っていかないとワケわからん話になって、手軽に知識を得るのはなかなか難しかった。有名な妖精の写真も実は作り物だった、という事も後で知ってショックだったし。

 さて、Halloween…じゃなくてHelloweenというバンド、自分的にはリアルタイムで名前は知っていたものの当時は聴いた事はなかった。実はつい最近まで聴いた事がなくて、昨今ようやく何とかメタルってのを知るようになって、Helloweenが大体元祖として祭り上げられる事もあって、そうなのかと思ってたくらいで今更80年代のメタルを新たに聴こうとは思わなかった。ただ、ひょんなことからちょいと耳にしてみたら「へ?」みたいな音で、何だ、最近のメロディックハードロックバンドって全部これが元ネタなんじゃね?と思ってさ。それで当時から有名なアルバムだった「Keeper of the Seven Keys Part 1」をようやくにして聴いてみた。だから何回か聴いたくらいのインプレッションでしかなくて、メンバーの動向やらバンドの状況やらはほぼまるで知らない。

 1987年リリースの「Keeper of the Seven Keys Part 1」。いや~、驚いたのなんのって…、当時聴いてたら多分そのメタルさ加減よりもこの不思議なアニメ的メロディックさ加減にどう反応したかな、って思う。ドイツからこんなんが出てきて受け入れられていたってのは面白いし、まだ日本のアニメの主題歌が世界にそれほど知られていたわけではないだろうし、独自に出てきたモンなんだろうから不思議だ。当時こんなメロディを歌い上げるメタルは他になかったハズだし、しかもバカテクのバンドでもあるし、この頃ギターをコピーしてた奴いたのかなぁ…。ま、そんな古い話は元より、既に25年経過している「Keeper of the Seven Keys Part 1」は今聞いても全然古さを感じない見事なメロハーなんじゃないかと。メロハーって合ってるかな?冒頭からのインパクト、流れ出るようなメロディとギターソロ、そして歌い上げるボーカルスタイルに大作によるドラマティック展開、見事なアルバムで40分程度ってのも聴きやすくて良い。ギターの音の使い方とか出し方が結構特徴的だったんだな~とか細かいところも聴けてしまったんで、この頃から曲作りってのはかなり変わってきているんだな、みたいなのも初めて知った。ま、そんなに追求したことないからだけど。しっかし、なんだこのアニメ主題歌的メロディとキメと盛り上げ方は…、やっぱ当時聴いててもダメだったろうな。今だからわかる、か。そんなもんです。



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フレ
Posted byフレ

Comments 5

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ヒゲ・スカイウォーカー  
こりゃびっくり。

何がビックリってフレさんのブログにHELLOWEENが登場するのもびっくりなら、今回初めて聴いたのにその音楽性の要点と言うかポイントをしっかり掴んでらっしゃるところ。さすがです。

このアルバムからニューVoが加入して一気に曲の幅が広がってますが、歌い上げる陽性メロディ=アニソンっぽさっていうのはこのVoだからこそストレートに伝わってくるわけで。
メロパワ、メロスピの祖なんて捉え方をされているHELLOWEENで、実際今の日本の同人メタルなんて直接間接問わず必ず彼らの影響下にあるわけですが、その実、その音楽性はそれだけに留まらず、仰る通り(メロハーそのものだとは思いませんが)メロハー的な爽快感のあるものだったり、スラッシーだったり、もっとポップだったりします。その多様性をHELLOWEENブランドで見事まとめ上げている所に凄さを感じます。

次作、パート2はもっと凄いですよ。

2012/11/01 (Thu) 00:10 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  
追憶

この頃はあまり雑誌も読んでいなくて、レコード屋で気になったものを適当に買うことがほとんどでした。
で、私が初めて彼らを聴いたのはこの作品からなのですが、最初はアニメというよりも「The Number of The Beast」のような印象を受けました。なんかツインリードの使い方とか、大仰なシンガロングとかでそのようなイメージを持ったのです。
今ではそんな考えは笑止ですね。
もう25年も前の作品なのか…

2012/11/01 (Thu) 21:54 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ヘロウィーン

>ヒゲスカさん
ものの見事にまとめていただいたコメントに感謝です。
語らせたら右に出るものなしのヒゲスカさんにサポート頂いたおかげで聴きました。
でもね、意外だった。リアルタイム時には全然騒がれなかったけどなぁ…。

>kazz_asaiさん
メイデンですか…、確かにおっしゃってる意味はよくわかりますねぇ。
まだまだ創成期だった頃、なんでしょう、80年代は。
スーパーロック含めて面白かったなぁ…。

2012/11/01 (Thu) 22:46 | EDIT | REPLY |   
クリタカ  
すごい常連さん達が集まるブログ

 このバンドの1stフルレンスはお気に入りで、ベチャっとした音像にハイポジ弾きのBassが印象的なバンドでした。
 それにしてもアニソン的メロディーっていうのは、正に言い当て妙ですね!よくもそういう的を射た言葉がスパッと出てきますよね、ホント感心します。ちなみに私は童謡的唄メロon ACCEPTと勝手に呼んでいました(笑)。
 本格的に好きになったのはシンガーがアンディ・デリスになってからですが、唄メロは少し進化をしていておりなかなか楽しめますね。只、その後はずっと同傾向のアルバムが続いて居りまして、少し食傷ぎみではありますが...
 それとヒゲスカさんとか浅井さんとか中島さんとか...造詣の深い凄い人達が集まるブログなのですね。本編と一緒にコメント読むのもとても楽しみであり勉強になります。

2012/11/02 (Fri) 21:31 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>クリタカさん

童謡的歌メロ on Accept…なるほど…、自分的にはAcceptとHelloweenがつながらないかなぁ(笑)。
聴いてみて思ったのは確かに食傷気味なまでのしつこい歌メロですね…これがどこまでツボにハマるか、でしょうか。
コメントいただくディープな方々は…、ホントにディープです(笑)。皆さんと一緒にロックの裏話とかリアルタイム話とか後追いではどうしてもわからない部分ってのを残せればな〜と密かに思ってたりします(笑)。

2012/11/03 (Sat) 10:23 | EDIT | REPLY |   

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