Jimmy Page - Lucifer Rising
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Jimmy Page - Lucifer Rising (1972)

黒魔術とロックの関係で言えばもっとも知られているのは、あまり知られていないかもしれないThe Beatlesだった、ってのは有名ながらも封印されている事実かもしれないな。The Beatlesって結構普通にロック的側面を持ってたりするくせに、大衆に崇められている音楽集団ってのもあって世間体のよろしくない事実はあまりプッシュされた情報として出てくることはないんだよ。映画「Let It Be」が大々的にオフィシャル化されてこないのもそうだしさ。まぁ、「Abbey Road」でポールが裸足で、死んだって噂が流れた、とかなんかのアルバムを逆回転で聴くとどうのこうの、とかさ。彼らの場合は本気で冗談やってるんだが、売る側はそんなの不要だったワケで。ま、何が黒魔術遊びだったかってぇとこの逆回転によるメッセージという手法だったり、何かと何かを関連付けたメッセージを世に示すという符号だったりが黒魔術「的」な手法だったってことで、まぁ、あの時代にラリってた連中だからおかしくないけどさ。
そんな冗談的な方向よりももっとストイックに学術的に狂信的に黒魔術に関心を持っていたのがJimmy Pageだ、ってのも有名なお話。アレイスター・クロウリーの湖畔のお城を買ったのも興味本位からだったみたいだし…っても、それ以外に目立った奇行とか黒魔術絡みでの噂ってのは実はほとんど聴かない。Led Zeppelinというバンドに於いてはまずそんなことを耳にすることもないので焦点はジミー・ペイジになるんだけどさ、クロウリーの屋敷以外って耳にしないねぇ。ロック界の神話ってのはアテにならんもんだ(笑)。ま、ただ、ジミー・ペイジがその辺に多大なる関心を寄せていたのは事実だろうし、自分もそうだけどやっぱ興味津々で漁ってみるもんな、やっぱ。
そんなトコロに舞い込んだお話が古くから噂の「Lucifer Rising」というケネス・アンガーの映画のサントラ製作依頼のお話。つい最近ジミー・ペイジは自身のオフィシャルサイトでこの「レコード」をリリースしたということで巷では話題にはなっていた。ただ、内容が内容だから世間を騒がすほどでもなく、へぇ〜ってなモンだ。ただ、この年にもなってわざわざリマスタリングしてリリースしたってのはジミー・ペイジ的にはやっぱりかなり気合が入った埋もれさせておくには惜しいと思った作品だったんだろうな。先に書いておくと、ドラッグ・トリップ映画のサントラだからもちろん音もドラッグ・トリップまみれなサウンドにならないといけないワケで、実際ジミー・ペイジの本作もそんな感じで作られている。誤解しちゃいけないのは、実際に映画化された「Lucifer Rising」にはジミー・ペイジの音楽は使われていないってことだ。だから今回のジミー・ペイジオフィシャルサイトでの「Lucifer Rising」ってのは1972年にジミー・ペイジが作り上げた音の初めてのリリースってこと。超全盛期だから期待しちゃう部分もあるけど、それは音楽家としてのお話ですね。
悪魔崇拝の映画の音楽ってどんなのを想像するか?そんな角度で「Lucifer Rising」を聴くと、ジミー・ペイジの音楽家としての才能の豊かさに触れられる。ミニマルサウンドからどんどんと展開していき、見事にトリップ感を盛り上げてくれてラリっていける感触を味わえます。終盤にはアコギが鳴らされてきて、これが正にGibsonの音(?)!でジミー・ペイジ!この音聴くだけで十分だけど、カンタベリーあたりを好んで聴いている人なら普通にこのサントラ聴けるんじゃないかな。ちょっと黒い側面強いけど。
タイトル曲「Lucifer Rising」の残りの「Other Sound Tracks」にしてもギターの効果音を使いながらの多重録音もあって、ギタリスト、ジミー・ペイジがスタジオでこんなのを作っている姿を想像するとなかなか笑える。ピンク・フロイド的にスタジオでハマり込んでいたんだろうなぁ…ってのがわかるもんね。ギターとエフェクトだけで妙〜な雰囲気のサウンドを作り出しているってのはやっぱ凄いなぁ〜って思うよ。普通に聴いたらサイケ遊びだな〜みたいなことなんだけど、それがしっかりと映画のサントラという意識があるからか雰囲気を出してるし、そのヘン見事で、なかなか楽しめる作品でした。もちろんディープマニア向け、です(笑)。
せっかくアナログでリリースしたのに全曲聴けちゃうのも…

黒魔術とロックの関係で言えばもっとも知られているのは、あまり知られていないかもしれないThe Beatlesだった、ってのは有名ながらも封印されている事実かもしれないな。The Beatlesって結構普通にロック的側面を持ってたりするくせに、大衆に崇められている音楽集団ってのもあって世間体のよろしくない事実はあまりプッシュされた情報として出てくることはないんだよ。映画「Let It Be」が大々的にオフィシャル化されてこないのもそうだしさ。まぁ、「Abbey Road」でポールが裸足で、死んだって噂が流れた、とかなんかのアルバムを逆回転で聴くとどうのこうの、とかさ。彼らの場合は本気で冗談やってるんだが、売る側はそんなの不要だったワケで。ま、何が黒魔術遊びだったかってぇとこの逆回転によるメッセージという手法だったり、何かと何かを関連付けたメッセージを世に示すという符号だったりが黒魔術「的」な手法だったってことで、まぁ、あの時代にラリってた連中だからおかしくないけどさ。
そんな冗談的な方向よりももっとストイックに学術的に狂信的に黒魔術に関心を持っていたのがJimmy Pageだ、ってのも有名なお話。アレイスター・クロウリーの湖畔のお城を買ったのも興味本位からだったみたいだし…っても、それ以外に目立った奇行とか黒魔術絡みでの噂ってのは実はほとんど聴かない。Led Zeppelinというバンドに於いてはまずそんなことを耳にすることもないので焦点はジミー・ペイジになるんだけどさ、クロウリーの屋敷以外って耳にしないねぇ。ロック界の神話ってのはアテにならんもんだ(笑)。ま、ただ、ジミー・ペイジがその辺に多大なる関心を寄せていたのは事実だろうし、自分もそうだけどやっぱ興味津々で漁ってみるもんな、やっぱ。
そんなトコロに舞い込んだお話が古くから噂の「Lucifer Rising」というケネス・アンガーの映画のサントラ製作依頼のお話。つい最近ジミー・ペイジは自身のオフィシャルサイトでこの「レコード」をリリースしたということで巷では話題にはなっていた。ただ、内容が内容だから世間を騒がすほどでもなく、へぇ〜ってなモンだ。ただ、この年にもなってわざわざリマスタリングしてリリースしたってのはジミー・ペイジ的にはやっぱりかなり気合が入った埋もれさせておくには惜しいと思った作品だったんだろうな。先に書いておくと、ドラッグ・トリップ映画のサントラだからもちろん音もドラッグ・トリップまみれなサウンドにならないといけないワケで、実際ジミー・ペイジの本作もそんな感じで作られている。誤解しちゃいけないのは、実際に映画化された「Lucifer Rising」にはジミー・ペイジの音楽は使われていないってことだ。だから今回のジミー・ペイジオフィシャルサイトでの「Lucifer Rising」ってのは1972年にジミー・ペイジが作り上げた音の初めてのリリースってこと。超全盛期だから期待しちゃう部分もあるけど、それは音楽家としてのお話ですね。
悪魔崇拝の映画の音楽ってどんなのを想像するか?そんな角度で「Lucifer Rising」を聴くと、ジミー・ペイジの音楽家としての才能の豊かさに触れられる。ミニマルサウンドからどんどんと展開していき、見事にトリップ感を盛り上げてくれてラリっていける感触を味わえます。終盤にはアコギが鳴らされてきて、これが正にGibsonの音(?)!でジミー・ペイジ!この音聴くだけで十分だけど、カンタベリーあたりを好んで聴いている人なら普通にこのサントラ聴けるんじゃないかな。ちょっと黒い側面強いけど。
タイトル曲「Lucifer Rising」の残りの「Other Sound Tracks」にしてもギターの効果音を使いながらの多重録音もあって、ギタリスト、ジミー・ペイジがスタジオでこんなのを作っている姿を想像するとなかなか笑える。ピンク・フロイド的にスタジオでハマり込んでいたんだろうなぁ…ってのがわかるもんね。ギターとエフェクトだけで妙〜な雰囲気のサウンドを作り出しているってのはやっぱ凄いなぁ〜って思うよ。普通に聴いたらサイケ遊びだな〜みたいなことなんだけど、それがしっかりと映画のサントラという意識があるからか雰囲気を出してるし、そのヘン見事で、なかなか楽しめる作品でした。もちろんディープマニア向け、です(笑)。
せっかくアナログでリリースしたのに全曲聴けちゃうのも…
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