Elmore James - Dust My Bloom



スライド三連ギターの代名詞ともなっているエルモア・ジェイムスの超有名曲「Dust My Bloom」だが、もちろん彼には他にも多数同じようなスライド三連ギターをメインとした曲を録音…いや、「吹き込み」をしており、今日のCDで入手できるソングリストにはあらかた同じようなものが収録されているので容易に聴くことができる。
インターネットというものは実に便利な情報収集手段だ。ちょっとググって「エルモア・ジェイムス」と入れるだけで多種多様の人が彼について判明していることをアップしてくれているので、今までではあちこちの文献を再度探してフムフム、なんて言いながらつい目的を忘れて読み耽ってしまうことが多かったのだが、目的に対して素直に検索ができるのは良いね。で、彼の生い立ちなんかはかなり明確にされているみたいなのでそういうのを見る方が良いんだろうなぁ、詳しいし。ざっと見ると、20歳くらい年上のサニー・ボーイ・ウィリアムスンにくっついてあちこちの酒場をふらついてギターを弾いていたようだ。サニー・ボーイはブルースハープなのでこのような若者は適当に使えたことだろう(笑)。そしてある日、流れ者のロバート・ジョンソンというとんでもない女たらしが街にやってきて酒場でギターを弾いていたということで、見た瞬間から今度は彼にくっついて回ったという。そこで「Dust My Bloom」を伝授されたということらしいが、ついでに女癖と酒癖の悪さも教わったようだ(笑)。
今ではロック界の人間、クラプトンやレイ・ヴォーン、ちょっと前ではジェレミー・スペンサーやブライアン・ジョーンズなどがこぞってエルモア・ジェイムスの曲やらギターやらをコピーしていて我々のようなロック畑のリスナーにもその素晴らしさを伝導してくれたが、こうして元ネタCDを聴くと最初は「ちゃちぃな、全部同じ曲だし」と思ったもんだが、聴いていくウチにとんでもないことに気づき始めるのだ。単純に、この時代、ディストーションなんていう歪み系のエフェクターなんてもちろんないワケで、っつうことはエレキそのものですら怪しいワケで、ってことは何?アコギ、生ギターでこんな音出してるワケ??「え?」ってなもんで、しかも「吹き込み」なワケだからもちろん歌もギターも全部一発録音で、ま、普段から酒場でやってることって言えばそのままなんで本人達からは大したことないんだろうけど、それで、これかよ?歌だって滅茶苦茶ナマナマしくって魂吹き出てるぜよ…。「Dust My Bloom」や「The Sky Is Crying」がメジャーになってるけど、結構まだまだロックミュージシャンがパクれそうな曲いっぱいあるんだよな。ところどころのフレーズはジミー・ペイジも結構パクってるなぁ…(笑)。
で、正直言ってオリジナルアルバムというものが存在しているのかどうかわからんけど、結構ベスト盤がいっぱい出ている…っつうかそれしかないんだけど、どれもこれも寄せ集めでしっかりと収録されているので安いのから手に入れれば良いんじゃないかな。ちょっとアマゾン見た限りでは「Blues After Hours」
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