Kin Ping Meh - No.2

最近の中国なんぞを見ているとなんで4000年の歴史を持つ国が?みたいに思ってしまうが、そこはそこで歴史が物語っているのだからしょうがないって話らしい。しかし中国と言えば三国志や水滸伝などなどが有名で、そのレベルのひとつに金瓶梅なるエロ本があるらしい。ま、源氏物語もエロ本だからそういうモンなんだろう、と全くそういうものに疎い自分は漠然としか解釈していないと云う…それすらも人の譲り受け、受け売りなだけですから大した事は言えない。ネット時代の今こそそういう恥さらしな事をしないためにも知識をこっそりと貪欲に吸収すべきだが、やはりなかなか手が出ない世界なんだなぁ。今の情勢だとより一層手を出さない可能性の方が高い、もしくは徹底して思考回路を探るために読み耽るって事もあるかもしれないが、ま、いいや。
1971年にドイツからデビューしたKin Ping Mehというバンドがありまして、その名前の由来がそのエロ本からって事で、ロックの世界だからそういう流用なんてのはまぁ、キラーメイみたいなものか(全然違う)という解釈。単なるバンド名でしかないのだが、ココのところドイツのHRバンドを漁っているとよく出てきたんですよ、Kin Ping Mehって。んで、どんなのかな〜と思って聴いてみた次第です。
今回はセカンド・アルバム「No.2」で、冒頭からしてエラく軽快でほんわかした雰囲気だな〜なんて思って、歌が入ってきてもそのまま…、ドラムが入って一気にハードロックか?と思えばそれほどでもない、インパクトのあるハードロックってんでもない。妙に乾いた…軽い、っつうか、乾燥した音が出てくるワケです。ドイツにこういう音無いよね?みたいな。英国風と言えば英国風だけど、もっとアメリカ的と言うかこんなに湿ってなくて軽いのって一体?その分クセが強くなくて普通に世界的に聴けるバンドの音ではあったりするからB級じゃないんだろう、こういうのは。「Come Together」のカバーだって、ロックミュージシャンがカバーすればこうなるだろ、って感じのブルースタッチに仕上げているし、しかもアルバム「No.2」の中でも浮いた感じがしないのは見事な馴染み具合。バンド名をもうちっと受けの良いのにしたら良かったんじゃないの?と思うくらいに洗練された音を出しているバンドで、このドイツハードロックバンドの一連で出すのは悪いなぁ…って思うくらいのレベルです。
そうだなぁ、欠点って言えばさらりと聴けてしまうってのと、それなら英国の本物聴いちゃうしなぁみたいなトコロあって、曲によっては面白い!のもあるけど全体的にはB級臭さがないのもこれまた物足りない。そんだけセンスがあったってことで70年代後期くらいまで活動していたらしいし、アルバムもたくさん出ているみたい。ただ、聴いていくとどんどんとヘヴィーな側面が出てきてやっぱりだんだんハマっていった。大曲「Liveable ways」とか良いですねぇ〜、こういうどっちらけな曲。まだ「No.2」しか聴いてないから分からないけど、アメリカ寄りに進んだのかな?ま、それにしても面白いことやってたんだろうな。
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