Eloy - Inside
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Eloy - Inside (1973)

1970年初頭のドイツってこんなに面白かったのか!とようやくにして気づいたここ最近、そういえば昔ブログ仲間でドイツ系大好きって人とかいたもんなぁ…、こういうの聴いてたんだろうな。その時はCanやTangerine Dream、ノイバウテン辺りばかり聴いてるのかな…と思ってた。ドイツから世界に出てくるバンドって何故か前衛的なのが多くてストレートなのが全然なかったから、不思議な国だなぁとか思ってた。まぁ、普通にロックもポップスもあっておかしくないから、そっちが世界に出てこないだけ、って事には気が回らなかったという次第。いや、ポップスはあったか…。
そんな前置きはともかく、本日はこれもまた多分ある意味長寿なバンドだったEloyというバンド。エロイ。エロイ…、いいな。1973年セカンド・アルバム「Inside」です。そもそもアルバム全曲で4曲、しかもA面は18分弱の大作で占めているという如何にも70年代なアルバムの作り方が英国B級を彷彿とさせてくれて期待しちゃう。とりあえずいつもの如くまるでセンスを感じさせないドイツのHRバンドのアルバムジャケット…、今回も外さずに意味不明です。方向性はGongに近いのかもしれないけど、まるで意味不明。この辺はドイツ人のセンスだろうか?まぁ、意味を考えなきゃそれで良いけど、ホントよく分からん。
その「Inside」というアルバムはEloyの二枚目って事でこのバンド、調べてみればメンバー交代がしょっちゅうあったらしい。本作もファーストからはメンバーが替わってて、売れるための模索なのか単にプロジェクト的にバンドを捉えているのかは分からん。まだまだそれを語れるほど聴いてないので、取り敢えず「Inside」を聴いた印象から進めよう。まずもって、最初の「Land of No Body」という18分弱の大作から始まる「Inside」だが、これがまた取りとめのない音…っつうか何でも集めて一曲にしちゃったって言う感じ。イアン・アンダーソン的な歌から始まってイアン・ギランの熱唱でクライマックスを迎える、バックの音もそれに準じてオルガンが大活躍、序盤はギターもだが、そこにもの凄く主張するベースがグイグイとラインを突っ込んできて引っ張る引っ張る。なかなか、どこを斬っても英国風なアレンジや音の断片の模倣でしかないっちゃぁ、模倣でしかない、のだろうけど、そこにドイツというフレーヴァーがかかっているためか何か許せてしまう部分ある。こういう手法って、日本のHRと同じかもなぁ…とか思ったり。それでいて様式美的な旋律は元々持っているから日本よりももっとこなれた音になっていくのがユーロ圏の特性。
バンドとしてのテクニックもさほどではないし、歌にしてもそれは同様で、アルバム・タイトル曲「Inside」では自分の大好きな疾走感溢れるギターバンドに徹していて、エラく好みです♪ オルガンが主張しすぎるけど、そこはDeep Purple的と言うよりも英国のB級バンド的な絡みなので割と好み。静と動の対比も面白いし、アルバム・タイトル曲なだけあって「Inside」はかなり面白い曲。妙〜に土着的なサイケを醸し出してくれる「Future City」も面白い試みだし、基本的なバンドの方向性ってのは多分あまりなかったんだろう、と思う。英国のこの頃のバンドと同じで何やってもいいけど何がやりたいのか、ってのは色々音を出してみないと分からない、っていう感じだろう。それでいて何年もアルバムを出し続けたのは大したものだ。だから音楽性はどんどんと変わっていく部分あるんだろうな、ってことは想像に難くない。

1970年初頭のドイツってこんなに面白かったのか!とようやくにして気づいたここ最近、そういえば昔ブログ仲間でドイツ系大好きって人とかいたもんなぁ…、こういうの聴いてたんだろうな。その時はCanやTangerine Dream、ノイバウテン辺りばかり聴いてるのかな…と思ってた。ドイツから世界に出てくるバンドって何故か前衛的なのが多くてストレートなのが全然なかったから、不思議な国だなぁとか思ってた。まぁ、普通にロックもポップスもあっておかしくないから、そっちが世界に出てこないだけ、って事には気が回らなかったという次第。いや、ポップスはあったか…。
そんな前置きはともかく、本日はこれもまた多分ある意味長寿なバンドだったEloyというバンド。エロイ。エロイ…、いいな。1973年セカンド・アルバム「Inside」です。そもそもアルバム全曲で4曲、しかもA面は18分弱の大作で占めているという如何にも70年代なアルバムの作り方が英国B級を彷彿とさせてくれて期待しちゃう。とりあえずいつもの如くまるでセンスを感じさせないドイツのHRバンドのアルバムジャケット…、今回も外さずに意味不明です。方向性はGongに近いのかもしれないけど、まるで意味不明。この辺はドイツ人のセンスだろうか?まぁ、意味を考えなきゃそれで良いけど、ホントよく分からん。
その「Inside」というアルバムはEloyの二枚目って事でこのバンド、調べてみればメンバー交代がしょっちゅうあったらしい。本作もファーストからはメンバーが替わってて、売れるための模索なのか単にプロジェクト的にバンドを捉えているのかは分からん。まだまだそれを語れるほど聴いてないので、取り敢えず「Inside」を聴いた印象から進めよう。まずもって、最初の「Land of No Body」という18分弱の大作から始まる「Inside」だが、これがまた取りとめのない音…っつうか何でも集めて一曲にしちゃったって言う感じ。イアン・アンダーソン的な歌から始まってイアン・ギランの熱唱でクライマックスを迎える、バックの音もそれに準じてオルガンが大活躍、序盤はギターもだが、そこにもの凄く主張するベースがグイグイとラインを突っ込んできて引っ張る引っ張る。なかなか、どこを斬っても英国風なアレンジや音の断片の模倣でしかないっちゃぁ、模倣でしかない、のだろうけど、そこにドイツというフレーヴァーがかかっているためか何か許せてしまう部分ある。こういう手法って、日本のHRと同じかもなぁ…とか思ったり。それでいて様式美的な旋律は元々持っているから日本よりももっとこなれた音になっていくのがユーロ圏の特性。
バンドとしてのテクニックもさほどではないし、歌にしてもそれは同様で、アルバム・タイトル曲「Inside」では自分の大好きな疾走感溢れるギターバンドに徹していて、エラく好みです♪ オルガンが主張しすぎるけど、そこはDeep Purple的と言うよりも英国のB級バンド的な絡みなので割と好み。静と動の対比も面白いし、アルバム・タイトル曲なだけあって「Inside」はかなり面白い曲。妙〜に土着的なサイケを醸し出してくれる「Future City」も面白い試みだし、基本的なバンドの方向性ってのは多分あまりなかったんだろう、と思う。英国のこの頃のバンドと同じで何やってもいいけど何がやりたいのか、ってのは色々音を出してみないと分からない、っていう感じだろう。それでいて何年もアルバムを出し続けたのは大したものだ。だから音楽性はどんどんと変わっていく部分あるんだろうな、ってことは想像に難くない。
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