Boston - Boston

気分は全くアメリカンロックな方向性ではないんだが、まぁ、何かの機会でもないと聴かないんでねぇ…。リアルタイムではほぼ全く通っていない部類…ってかその頃から好きじゃなかったんだよな。別のそれは音が、ってんじゃなくて印象と言うかイメージというか…、洗練されすぎててロックらしい不良っぽさっつうか暗さが見当たらなかったからだと思う。だから多分ポップスと同じ部類だという認識だったんだよな。その後ロックにどっぷりと浸かってから聴いたんだけど余計にダメで、結局通ることなくバンド名とかの話題だけで過ぎていった類い。思い入れのある人も多いだけに書きにくいんだけど、ま、正直に、ね(笑)。
1976年のデビュー作「Boston」にして最高傑作との誉れ高いボストン。まぁ、何十年ぶりに聴いたんだろうなぁ、これ。もちろん記憶にないんだけど、今聴いて思うのはこれで1976年?無茶苦茶洗練されてないか?って驚き。音が綺麗だねぇ…、同じ時代の英国ロックと比べたら全然比べ物にならないくらい透明感溢れる音で、それはもう楽器…ってかエフェクターの違い?英国でこのレベルまで達せたのってRoxy Musicくらいなんじゃないか?とか思ってみたり。いや、どちらもちゃんと聴けてないので定かではないですが…。
それくらい聴いてなくて、ポップスだと思ってたらハードロックバンドだと言われていて、いや、プログレハードだとも言われていて、そのくせ一般にも認知度が高くてかなり不思議なバンド。多分カテゴライズする必要のないバンドだったんだろう。聴いてて思う。ハードなポップスみたいに気持ちよく洗練されているかと思えばヘヴィに演奏をこなしているという曲もあるし、サラッと流して聴けちゃうのも多いし、一体どんなプロ集団?って。ミュージシャンズ・ミュージシャンなんだろうなぁ。フュージョンもロックもポップスもサラリと取り入れちゃって独自のクリアーサウンドを付け足して出てきてる。同時代のミュージシャンは相当驚いたんじゃないだろうか?さすがアメリカ、やっぱ最先端!みたいな。
無茶苦茶聴きやすいのな。そりゃ人気あるはずだ…、自分でもコレ聴かなかったんだ?と不思議に思うもん。まぁ、ただ、いつものことだが後に何も残らないという特性がそうさせていたんだろうな、と今でも思うのは変わらない。でも、聴いた時の感触は見事の一言に尽きるね。
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