Journey - Infinity

産業ロックかぁ…、苦手な部類だな(笑)。多分ほとんど聴いたことないんだよね。リアルタイムの時からどうもそのヘンの音が好きじゃなくてポップチャートの上位にいる曲くらいしか聴いたことなくて、それも好まなかったからリバイバル的に思い出的に聴くってこともなく、正に一瞬だけラジオなどで流れていた曲でしかない。歌謡曲並の感覚で捉えていたもんだ。ジャーニー、フォリナー、スティクス、Totoなどなど…、80年代前半の話ですな。同じようにAORってのもほぼまったく聴かなかったし、日本でもその類の音楽は思い切りスルーで、まぁ、自分が聞く音楽なんて偏ってるってことだ(笑)。それを今更ブログの流れ的にそんな方向になってったので、ちょっと試してみるかな、と。好みの変化ってのもあるかもしれないし、もっと大人になって聴けるものもあるかもしれないし、ってね。
1977年にリリースされた「Infinity」。産業ロックと呼ばれる前の、優れたミュージシャンが集まって正に受ける音楽を作るためのバンドでもあったジャーニー、根っ子はギターのニール・ショーンのバンドで、プログレ的展開もありながらのハードロック、と言った体裁で既に3枚のアルバムをリリースしていたが、ここに来てあのスティーブ・ペリーと知り合い、参加したことで今後の方向性も含めてバンドが大きく産業ロックへとシフトした、らしい。だってさ〜、それまでの作品なんて聴いたことないもん。だからどんだけプログレ的でハードロック的で、なんて知らんのです(笑)。サンタナのバンドの派生で、しかもニール・ショーンってことだからそりゃ何でも出来ちゃうんだろうけど、売れなかったらしい。アメリカってそういう所薄情だから過去の努力とか関係なく今がありきなんだよな。ってことでジャーニー好きです、って人でも初期3枚をきちんと聴いてる、って人少なかったりするはずだ。「Escape」や「Frontiers」は売れまくったし好きだって人多いと思うけど、それだけ、って感じだと思う。そこが産業ロックの産業たる所以でね、ただ、それでもメンバーはもう稼ぎまくったからバンドは速攻で崩壊に繋がり、皆好きなこと始めたのも知られた話。
話を戻して「Infinity」ってアルバム、もちろん自分も今回サラッと初めて聴いた。ヒットシングルなんて知らない頃だし、この頃ロックっつったらピストルズとかでしょ。ま、いいや(笑)。スティーブ・ペリーの歌声ってやっぱ聴いてる人が気持ちよくなれる歌声だよなぁ。ヌケが良くて高音までそのまま出てきて誰が聴いても上手いな〜っていう歌。バックの演奏は完璧だからこういう歌がいたらそりゃ売れる音やって凝りまくりたくなるのも至極当然。何かのきっかけで耳に入れば気になる歌ばかりだからさすがです。自分的好みはまるで無視すればこうやって売れる土壌が確実に出来上がりバンドのスキルも上がっていった結果が「Escape」や「Frontiers」なんだろうと。
しかしまぁ、よくこんだけ作れるモンだ。ある意味ロック的ポップスの土俵を作って路線を引いたっつう面もあるもんな。Aメロ、Bメロ、サビ、そしてギターソロからサビのエンディングへ、なんて感じで、元プログレ的展開なんて何処へやら…。大人的には素晴らしいな〜と思います。子ども的には…ノーコメント(笑)。
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