Montrose - Paper Money

そうかぁ、この時期のアメリカってもうしっかりとハードロックが定着してきた頃なんだ…と1974年周辺を見渡して思うことでした。そりゃもうエアロスミスもキッスも出て来てるから、70年前後のアメリカンロックの頃とはシーンの状況も変わっているのは当然で、既にZeppelinに影響されたというようなバンドも出てきているワケで、この頃のロックシーンの流れが速くて刺激的だったのはそういう部分だろうな。そこに独自で組み立てていくロックが入ってきて、ようやくアメリカでもアメリカらしいロックの構築が行われてスタンダードを作り上げた。まぁ、イーグルス辺りもそうだろうが、自分の好みとは大きく異なるのでそのヘンはまた…ってことで、やっぱハードロック系統の方がまだ面白いかもしれん、ってことで本日はモントローズ。
1974年リリースのセカンド・アルバム「Paper Money」。何の捻りもないタイトルだけのアルバムジャケットにアメリカらしさを垣間見る。いや、アメリカってほんとジャケットに関してはストレートと言うかわかりやすいんでねぇ…。メンバーの顔写真とかオネェちゃんとかこういうバンドロゴのクローズアップとか多いでしょ。それで売るためのメッセージングが強力になるんだから良いんだろう。
んで、その「Paper Money」はパッと聴くとファーストの「ハード☆ショック! 」ほどストレートじゃないかな…とも思ってしまうね。勢いやノリみたいなのは圧倒的に「ハード☆ショック! 」の方が若々しくて伝わりやすい。一方の「Paper Money」はちょっと大人になってる部分があって音楽的には分厚くなった気がする…のは後で見ればアラン・フィッツジェラルド=後のNight Rangerが加入しているからか?それにしてもサミー・ヘイガーって人は最初からスタイル変わってない。今に至るChickenfootまでまるで変わらない、完全に王道アメリカンロックを体現している人。難しいこと考えずにストレートにハードロックを歌い切る、みたいな潔さっつうか気持ち良さがあってスカッとするもん。車の中で流して聴くには快適なアルバムと云えば良いかな…。そういえば自分で車乗る時はもういつも英国モノばかりで気分じゃないな〜っての多いんで、こういうの載せておけば気軽にドライブBGMになるんだろうなぁ…。
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