Cheap Trick - Dream Police

早いものでもう9月なんだよな…、歳と共に年々スピードが増してくる月日の流れのような気がしているが、それは多分やることがいっぱいありすぎて、息つく間も無く様々な事を進めているから時間が足りなくなる気がするのだろう。音楽だけを聴いていられるならそこまででもないだろうけど、やっぱそうもいかないしねぇ。先立つモノはカネですよ。まぁ、それはともかくながら…、アメリカのロックってさほどたくさん触れていないのでまだまだ聞いてみたいと思うロックはいくらでもあるだが、サラリと流れていってしまって耳に残らない類が多くていかん。逆にその特性を利用しているのがポップス。その場限りの音楽として常に変わりながらも存在し続ける世界。それもそんなに面白みを感じないからやっぱり違う所に進んじゃうんだよね。
さて、Kissと対抗できる、と昔は思われたCheap Trick…、いや、今でもそうだろうけど、35年も経過するとエアロスミスにその座は奪われ、どうにも中途半端なバンドとして残っているようなイメージ…、個性とキャラ設定の問題か?一方の音楽性では明らかに万人受けするであろうポップさを持ったバンドで、今じゃパワーポップとも言われているようだが、自分が知った頃にはそんな言葉もなく、普通にポップなハードロックで…ってモンだった。
1979年にリリースされた「Dream Police」は4枚目のオリジナルアルバムにして5枚目の作品。その前年には名盤「Cheap Trick at Budokan」が売れたためにアルバムリリースが遅らされたことで有名な一枚。おかげで「Dream Police」は当時売れたらしいが、一方では後世にはあまり歴史に残るアルバムとして語られることは少ないアルバムとなっているのは何故?70年代末、ディスコブームもあり、一方でフュージョンやAOR的産業バンドも出てきてロックが特別なものではなくなった時期、どのバンドも音楽性には苦しんだようだが、Cheap Trickも同様。「Cheap Trick at Budokan」でキャッチーなロックバンドのライブの最高峰としての座を射抜いてしまった後に出てきたアルバムとしては中途半端にポップすぎた。バンドでやらなきゃ出来ないだろ、っていう音が少ない。80年代の音を先んじて踏襲しているのはあるが、その分音が薄っぺらい。曲は悪くなくてパワーポップって感じだけどねぇ、アレンジも凝ってて聴かせるし、ストリングスも入れたりしてるけどどこか全てCheapなのは狙い?
これまでもあまり聴くアルバムじゃなかったけど、「Voices」でスティーブ・ルカサーが参加しているって聞いて、へぇ〜って思ったのと、やっぱりそういう路線に近かったんだろうか?なんてのもあってイマイチ度が増した。「Cheap Trick at Budokan」までだな〜、Cheap Trickは…って、と素人は思ってしまうワケです。
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