Steeleye Span - Hark the Village Wait

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Steeleye Span - Hark the Village Wait (1970)
Hark the Village Wait

 作られた音楽と天賦の才によって生み出される音楽。日本では概ね前者が多くて面白味のないものばかりが売られているし売れている。それは音楽と言うものを楽しむワケではなく売れているだけだ。ただ、アーティストってやっぱある程度の才能ないと残らないからそのヘンは割と平等感あるんだが、それでもその作られたモノからの努力では限界がある。自分はどちらかと言うと自然に生み出された音を好むようなので、作られたものにはあまり魅力を感じないらしい。ま、簡単に言えばジョン・レノンってのはそんな人で、ポール・マッカートニーってのは前者の天才。明らかに自分の好みじゃジョン・レノンなワケで、まぁ、本能的に嗅ぎ分けているものが理論的にはそんなことになるらしい。

 何でこんなこと思い付いたんだろ?あぁ、本日のお題Steeleye Spanですね。アシュレー・ハッチングスの英国音楽に対する執念の始まりとも言える形態から始まったSteeleye Spanというバンド…、いやね、フェアポート・コンヴェンションを抜けたベース奏者のアシュレー・ハッチングスは伝統英国音楽をもっと突き詰めたいっていう欲があったらしいのだが、そこで組んだバンドが何故か英国とアイルランドの混合郡バンドだったというオチ。まだ、この頃はそこまで明確に英国伝承音楽のみとは思っていなかったのかもしれない。ただ、やっぱりケルトと英国トラッドってのは似ているな、と思う。ま、違うけど(笑)。

 1970年にリリースされたSteeleye Spanのファーストアルバム「Hark the Village Wait」はウッズ夫妻とマディ・プライアーとティム・ハートを加えて重厚な英国トラッドベースではありながらも独自の重さを出したアルバムに仕上がっている。ウッズ夫妻は初期しか在籍していないから貴重なんだけどさ、まぁ、自分は初期3枚が好きでして、結構昔から聴いてたバンド。その割にはまるで覚える気もなく、ただ単に雰囲気的に聴いていた事が多くて、今回久々に聴いて、懐かしさもあったけど曲全てまでは記憶になかったもんね。あれ、ドラム入ってる?って思ったりしたくらいだし(笑)。それにマディ・プライアーとガイ・ウッズって似ている声質だな〜とかさ、牧歌的と言えば牧歌的だし、重いと言えば重い。ロックの中で語ることもないサウンドだけど、革新的な側面は持っているらしくて…らしくて、って自分ではイマイチわかってない。ただ、言われてみればこういうサウンドってあまり聴かないな〜と(笑)。基本フォークで女性ボーカルだけど浮ついたところがまるでない、ってのかね、土着的ですらあるからさ。






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フレ
Posted byフレ

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