Lacuna Coil - Unleashed Memories

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Lacuna Coil - Unleashed Memories (2001)
Unleashed Memories

 今から思えばゴシック・嬢メタルと呼ばれたバンド郡でホントにゴシックなメタルバンドだったのって結構少なかった…ってか、初期作品がその類いに属していたものの、結局飽き足らなくなって、もしくは力量があったために素直に音楽の発展系に逆らわずに進化していってしまったバンドが多かったように思う。結局ゴシック・メタルにこだわった嬢メタルバンドはアマチュアに毛が生えたレベルの状態でデヴューしてきて同じ音をやり続けられるほどシーンは甘くなかったっつう所だったのかもしれん。まぁ、別にそれでも良質な音楽と美しき女性たちの活躍の場が増えたってことで良いじゃないかと大らかに見ている自分がいるのだけど、こだわりのロック象からしたらちょっと物足りないかもしれない。ただ、ロックって今はもう短いサイクルでの使い回し品になっているところもあるし難しいかもな。それでも新しいものを求めるし刺激も求めるのがリスナー、なわけだ。

 2001年にリリースされたまだゴシックメタルと呼ばれてた時代のLacuna Coilのセカンドフル・アルバム「Unleashed Memories」を実に久々に。そういえば最近新作「Dark Adrenaline」をリリースした後、最初期のシングルなどをまとめた「In a Reverie」という編集盤がリリースされているようで、良いな、こういうの。まだ聴いてないけど、纏めて聴きやすくて嬉しいです。若々しい十数年前のバンドの音が聴けるのも楽しそう。さてさて、「Unleashed Memories」というセカンドアルバム、自分がLacuna Coilを知ったのはこの次の「Comalies」からなので遡る感じだった。それで、もちろん「Comalies」以降のハジけた鋭さってのはないけど確かにその前兆だな、って云うか、そういうのを感じる作品で、単発で見ても結構不思議で魅力的な輝きを放っているアルバム。ゴシックメタルじゃないね。憂いのあるメタルってんでもないし、もちろんイタリアを背負うようなバンドのアルバムの音でもない。何か…やっぱりメロディのしっかりしたバンドでややパワフルな声を持つお姉ちゃんが歌っているっつうか、男ボーカル君はさほど目立って出てこないからまだそういう世界をきちんと確立していなかったのかもしれない。7弦ギターに5弦ベースという重厚感漂うバンドの音もこの時はそうなのかどうかわかんないけど、そこまで重くは聴こえない…、でも音は低いかも。そんな飛翔前夜のアルバム「Unleashed Memories」はその実かなり面白く魅力的な音に仕上がっているのが良いね。名盤とは言わないけど佳作。

 Lacuna Coilももうキャリア長いし…、初期の編集盤「In a Reverie」を新作と一緒にリリースしちゃうなんて、バンド総決算的な意味合いだったりしたらヤだな〜と。まぁ、女性を抱えるバンドはどうしても人生を見つめる時期ってのが来ちゃうから大変なんだろうけど、やり続けてもらいたいバンドのひとつだ。多分大丈夫だろう…。



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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ヘビメタじじい  
やっぱ、来ましたか…

はい、拙ブログでも取り上げようと思っていた「Lacuna Coil」。
先を、越されちゃいましたね。
はい、ご指摘の通り、7弦ギター、5弦ベース…
その意味、特に感じないサウンドですよねー、まったく同感。

ま、あまり紹介されないイタリアのバント、 クリスティーナ・スカビア嬢さまが美貌だから…
ま、いいか…

2012/08/23 (Thu) 18:39 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ヘビメタじじいさん

いや、あんまりその路線に走ることもないんですが、やっぱり…(汗)
ゴシック・メタルと呼ばれたバンド郡の中で残ってるのって少ないんですが、これは結構聴いてます。

2012/08/26 (Sun) 09:38 | EDIT | REPLY |   

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