The Pretenders - Learning to Crawl
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The Pretenders - Learning to Crawl (1983)

やっぱり女性ロックンローラー的な話になってきて外せないのはこの人、クリッシー・ハインドだろうなぁ。キャリアも面白い人で、元々アメリカ人のNMEか何かの記者だっらしいが渡英して仕事していたようだ。そこで取材していたのがパンク前夜のロックシーンだったらしく、元々The Kinks大好きだったロックギャルのクリッシー・ハインドはギターも自分で弾いていた筋金入りのロックンローラー。そこでは後にThe Clashに参加するミック・ジョーンズにギターを教えたりしたとかで、結構パンクとの距離が近かったらしい。自身はバンドを組んで云々はあまり考えなかったらしいが、とあるプロデューサーに出会い、薦められてバンド結成してThe Pretendersでデビュー。クリッシー・ハインド以外は英国人という面子だったが、面白いことにロック史の中でThe Pretendersは昔は英国産バンド扱い。今は…どうだろ?アメリカなのかな?そんなクリッシー・ハインドが夢を次々に手に入れた中のひとつに憧れのThe Kinksのレイ・デイヴィスとのロマンスと家庭と子供という信じられてない出来事。そして別れもまたものすごいスピードでやってきた人生もまたロックらしいか。その時期に実現した両バンド同時の来日公演が懐かしい。
1983年にリリースされたアルバム「Learning to Crawl」はそのレイ・デイヴィスとの子供がハイハイしている姿を見て作られた歌詞から取られたアルバムだ。バンド事情ではこの年初頭にオリジナルメンバー2人を亡くすという衝撃的な不幸もあり、同年に出産もしているという波瀾万丈な年。その中での作曲などへのクリエイティブセンスが発揮されたのもまた本作「Learning to Crawl」で、これがまた多分最高傑作なんじゃないかな。ロックンローラーと言いつつも、歪んだ音で掻き鳴らすようなスタイルじゃなくてしっかりとしっとりと聴かせる部分と気骨な部分を見せてくれるという絶妙なバランスで成り立っているThe Pretendersの世界、ニューウェイブの流れも組み込みながら本質的なストーンズから続くロックの系譜はきちんと通っている、そして80年代の新しい風潮も挟み込んだ、更にクリッシー・ハインド独特の声と湿り気のあるメロディが堪らなく心をキュンとさせるのも魅力。
いや〜、よく聴いたな〜、久々に聴きながら相変わらずのこの憂いのあるメロディと疾走感のギャップが心地良いです。クリッシー・ハインドの人生のこの時期の背景を知りながら聴くとこれまた憂いが増す…良いことじゃないんだろうけど、至高のメロディメーカーの一人だと思ってるもんな、彼女は。今でも現役で活動してるし、何年か前には面白いことにそのレイ・デイヴィスとのジョイントシングルをリリースしているというのも涙する一幕。ま、それはともかく、この「Learning to Crawl」の冒頭「Middle of the Road」から「Back on the Chain Gang」、「Time The Avenger」そして「2000 miles」などなど、名曲の数々が収められてて、文句の付け所の一つも見当たらない傑作に仕上がってます。こういう形のロックって実は過去にはほとんどないんだよなってのに気付くし、これまでの女性ロッカー達とはやや異なった、自然体のロックンローラーってのも親しみやすいしね。久々に聴いてみたら何か忘れていたものを思い出すような気がしたアルバムです。
今ならThe Pretenders「Pretenders 5CD ORIGINAL ALBUM SERIES BOX SET」ってのがお得だね。


やっぱり女性ロックンローラー的な話になってきて外せないのはこの人、クリッシー・ハインドだろうなぁ。キャリアも面白い人で、元々アメリカ人のNMEか何かの記者だっらしいが渡英して仕事していたようだ。そこで取材していたのがパンク前夜のロックシーンだったらしく、元々The Kinks大好きだったロックギャルのクリッシー・ハインドはギターも自分で弾いていた筋金入りのロックンローラー。そこでは後にThe Clashに参加するミック・ジョーンズにギターを教えたりしたとかで、結構パンクとの距離が近かったらしい。自身はバンドを組んで云々はあまり考えなかったらしいが、とあるプロデューサーに出会い、薦められてバンド結成してThe Pretendersでデビュー。クリッシー・ハインド以外は英国人という面子だったが、面白いことにロック史の中でThe Pretendersは昔は英国産バンド扱い。今は…どうだろ?アメリカなのかな?そんなクリッシー・ハインドが夢を次々に手に入れた中のひとつに憧れのThe Kinksのレイ・デイヴィスとのロマンスと家庭と子供という信じられてない出来事。そして別れもまたものすごいスピードでやってきた人生もまたロックらしいか。その時期に実現した両バンド同時の来日公演が懐かしい。
1983年にリリースされたアルバム「Learning to Crawl」はそのレイ・デイヴィスとの子供がハイハイしている姿を見て作られた歌詞から取られたアルバムだ。バンド事情ではこの年初頭にオリジナルメンバー2人を亡くすという衝撃的な不幸もあり、同年に出産もしているという波瀾万丈な年。その中での作曲などへのクリエイティブセンスが発揮されたのもまた本作「Learning to Crawl」で、これがまた多分最高傑作なんじゃないかな。ロックンローラーと言いつつも、歪んだ音で掻き鳴らすようなスタイルじゃなくてしっかりとしっとりと聴かせる部分と気骨な部分を見せてくれるという絶妙なバランスで成り立っているThe Pretendersの世界、ニューウェイブの流れも組み込みながら本質的なストーンズから続くロックの系譜はきちんと通っている、そして80年代の新しい風潮も挟み込んだ、更にクリッシー・ハインド独特の声と湿り気のあるメロディが堪らなく心をキュンとさせるのも魅力。
いや〜、よく聴いたな〜、久々に聴きながら相変わらずのこの憂いのあるメロディと疾走感のギャップが心地良いです。クリッシー・ハインドの人生のこの時期の背景を知りながら聴くとこれまた憂いが増す…良いことじゃないんだろうけど、至高のメロディメーカーの一人だと思ってるもんな、彼女は。今でも現役で活動してるし、何年か前には面白いことにそのレイ・デイヴィスとのジョイントシングルをリリースしているというのも涙する一幕。ま、それはともかく、この「Learning to Crawl」の冒頭「Middle of the Road」から「Back on the Chain Gang」、「Time The Avenger」そして「2000 miles」などなど、名曲の数々が収められてて、文句の付け所の一つも見当たらない傑作に仕上がってます。こういう形のロックって実は過去にはほとんどないんだよなってのに気付くし、これまでの女性ロッカー達とはやや異なった、自然体のロックンローラーってのも親しみやすいしね。久々に聴いてみたら何か忘れていたものを思い出すような気がしたアルバムです。
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