The Sisters of Mercy - First Last & Always

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The Sisters of Mercy - First Last & Always (1985)
First Last & Always Floodland (Dig)

 何となくあまり通っていない英国ロック史って方向に進んでいる気がしていて書いている当人も当惑気味なのもやむを得ないな〜と。ただ、何となく再整理してみると色々と面白いのはあるんで、新たに聴いてみるという視点でいいかな、とも思ってる。普段の自分の好みからすると全然聴かない世界だし、英国ロックを色々と書いているとは言え、このヘンってごっそりと抜けてるからねぇ、ウチ。ま、今なら聴けるかな、と。当時若者だった自分にはこの手の音はまるで刺激がなくてダメダメだったもんね。もっとガツンとしてのじゃないとロックじゃねぇ、って感じだったし(笑)。芸術よりもロックが好きだった、ってことで、それもう三つ子の魂百までってことで今でも基本的にそういうガツンとくるロックが大好きなのに変わりはないんだが…。

 1985年にリリースされたThe Sisters of Mercyというバンドのファーストアルバム…即ちThe MissionもGhost Danceもなかった時代、同じ面子でやってた時代のアルバム「First Last & Always」なのだ。改めて聴いてみてですね、面白いことに実にロックを感じた、という冒頭の文章との矛盾。いや、時代の流れによってロックを感じる感度が変わったというべきです…と自己反省。まぁ、音的に好きかどうかは別として、こんだけ無機質なビートの上に一人でやたらとスリリングなボーカルを低音で決めているというThe Sister of Mercyの特性ってのはかなり異質でテジタルビートとかインダストリアル的なサウンドを醸し出していてDepeche Modeなんかと一緒なんだ〜ってのを初めて認識しました。更に来歴を見ているとこの後のアルバム「Floodland」ではジム・スタインマンを迎えてやっていると?それって、あの仰々しいロックになってるってことか?かなり気になるのでまた手を出してみよう。その「Floodland」ではThe Damnedのデイヴ・ヴァニヤンの奥様をボーカルに迎えて…とかその後の3枚目のアルバム「Vision Thing」ではAll About EveやSigue Sigue Spatnikの面子を迎え、あのマギー・ライリーまでも迎えて制作されているとのことで、なかなか英国ロック史に絡みまくっているバンドだったのだった。

 そして本作「First Last & Always」は総合的な評価はよく知らないけど、当時としてはかなり革新的なサウンドだったことは想像に難くない。ゴシックと言われるほどゴシックな雰囲気でもないけど低音ボーカルによる無機質なサウンドはDavid Bowieの「ヒーローズ」あたりの拡大版とも言える音でそういう意味でDavid Bowieの先見性は見事。音楽ジャンルに括られるゴシックロック、ポストパンク、ニュー・ウェイブのいずれの単語も自分にはしっくりこない音かなぁ…。ま、今ならインダストリアル…だろう。面白いな〜と思う部分はあるので他のアルバムも手を出すだろうけど、必要な音でもないかな。






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フレ
Posted byフレ

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