上間 綾乃 - 唄者(うたしゃ)

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上間 綾乃 - 唄者(うたしゃ) (2012)
唄者(うたしゃ) まじゅん

 音楽の懐の深さに魅せられるのは今に始まったことじゃないし、今だって自分が知ってる聴いたことがある音楽なんてホントに氷山の一角でしかないんだからもっともっと人生が豊かに幸せになれる音楽とか感動とか刺激ってのがあるはずだ。そんな音に期せずして出会えると凄く得した気分になるし、自分だけの掘り出し物って感じで大切に応援していくたくなるものだ。結構前から着目していて、これは出てくるだろうな〜、でもどういう形でどうやって出されるかな〜なんて思っていた人が本日のお題となる上間綾乃さん。

 先日メジャーデビューしたばかりの上間綾乃の「唄者(うたしゃ)」だけど、特別にここがこれがあれがとか言い切れないんだけど、物凄く何度も何度も聞きたくなるアルバムで、聴き返している。夏に合うってのもあるんだけど、それだけじゃなくて凄く心地良いし自然なんだよな。だから体に馴染むっつうか日本人に馴染むっつうか、心地良い。自主制作の頃に見つけて同じようにしっとりと感じるものがあったのでちょくちょくと聴いてはいたんだけどね、やっぱメジャーの音の作り方とか出し方は違う。こういうサウンドプロダクションがやっぱり自主盤で出来る幅とは大きく異るんだよな。深みが出るし音色が綺羅びやかになる。上間綾乃本人はもう完成された歌手で三線弾きだから後は熟達していくだけという感じだが、その実まだ26歳くらい?小さくて可愛い美人な沖縄っ子ですな。アイドルにもなれただろうに、自分の実力で沖縄民謡歌手、三線弾きという道を歩んでいる性根の座った子。

 沖縄民謡の現代アレンジ版から「アメージング・グレース」から沖縄語での歌、そして自分のオリジナルも作って歌って行かないと沖縄民謡に新しい風が吹かないってことで秀逸なオリジナルな沖縄民謡チックな曲まで入れた静かなアルバム。様々な楽器が鳴っていたりするんだけど、どれもこれも情景を匂わせてくれるような雰囲気の音として取り入れられているようで、それもまた心地良いし、ここ最近ではこういうロックやポップスとは違う世界からの新鋭ってのはあまり耳にしなかったので期待してるね。何かヒット一発でも出せば面白いのにな、とか。応援しちゃうね。





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フレ
Posted byフレ

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