Animetal USA - Animetal USA W

別にアニメが好きなワケでもないし、メタルが無茶苦茶好きってワケでもないが、アニメタルという発想と素材の使い方と商売の上手さは面白いなと。アレンジの面白さもあるけど、まぁ、それにしても企画一発モノという感じでしかないと思っていたのが、逆にひとつのジャンルどころかムーブメントを創出してしまった。それどころか、メタルのスタンダードとして世界中に広がってしまっている次第。実際外国にいてそのムーブメントを見ているワケじゃないから分からんけど、多分、普通にメタルとアニメ要素がくっついたモノとしてして知られているバンドも多いし、それが日本発だってのも知られている。全く世の中は分からないものだ。
アニメタルだってアニメタルUSAなんて出せるとは思わなかったし、もちろん素材の面白さがアメリカ人ですらも面白いと思わせてしまうものだったのと、それぞれのメタラーさん達も企画に参加出来る事を嬉しく楽しく思っているだろうから、それだけ知られているって事だ。なんともまた世紀末的なお話…。
そのアニメタルUSAのセカンド「アニメタルUSA W」ってのがリリースされたのは、これもまた驚いた。一発でオシマイかと思ったらあの凄腕の面子がまたまた揃いも揃ってアニメの名曲群をアレンジして…ってアレンジは別の人だろうけど、プレイしているのは事実だろう。だから当然仕事として受けているって事だ。昨年はラウドパークにも出演してアニメタルUSAの面白さと存在をしっかりアピールしていたし、今年も出るのか?それもまた面白いか。ラウドパークって疲れるからこういう遊び心持ったバンドもいないと大変だ。
その「アニメタルUSA W」という作品、曲目は見ればともかく、個々人によって思い入れの度合いは違うだろうから何とも言えないが、アレンジがやや単調な感じ。もっとドラマティックなアレンジや原曲に忠実なアレンジのままでも良いんじゃね?ってのもある。「Cat's Eye」なんてそのままでもしっかりメタル調に出来るのに普通にスピードメタルにしちゃってるしねぇ。「タッチ」は秀作ですよ、やっぱトップに持ってくるだけあって。ギターソロでは「Into Th Arena」のあのギター練習用フレーズまで出てくる始末。個人的には「銀河鉄道999」もちょっと勿体無いアレンジかな〜と思う。ゴダイゴのアレなんで、もっとシンフォニックなメタルに出来ただろうとか。その辺は予算の都合上かな。「愛・おぼえていますか」のマクロスはかなりドラマティックに仕上げているので、かなりウケが良いんじゃない?だがしかし…ってのはあるけど。
まぁ、こうして色々な曲がアレンジされて世界に飛び火してってジャンルを跨いで行くってのは面白い事で、なかなかそんなの無いから楽しめる。
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