Patti Smith - Banga
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Patti Smith - Banga (2012)

コレクター話の戯言…、いや面白くなってきてね、色々居るんだよ、コレクターってさ(笑)。男子たるもの、何かしらのコレクターになるのは結構な確率で自然なお話だと思ってて、大人になるにつれて自制していくというのが世の常だったり世間体だったりするんだけど、今はそういうのも減ったんだろうか。まぁ、自分たちの頃はまだそういう感じで世の中に揉まれていくのが当たり前だったんだけどさ、程々に、って言葉があるじゃない?それは多分家族間だったり世の中とのバランスだったり常識だったりするが、大体が周囲に理解を求めても難しいことなので、男同士が傷を舐めあうってのが多いんだが、身近な例で言えばコレクターでありすぎるが故に離婚したってヤツが何人もいてねぇ(笑)。気持ちは判る、判るけどさ、お前な、と言ってあげたくなるくらいのが何人もね。ロック好き同士で結婚しててもそのヘンは多分常識の範疇を越えてしまったんだろうなぁ、とか。普通に考えればどう見たってダンナの方が悪いって思われるもんな、ってのばかり。だが、コレクター気質の連中が集まると言うことはガラリと変わって、そんな理解のない家庭なら捨てた方が賢明だってことになるワケだ。ただまぁ、コレクターに限らず、どこも何かしらのストレスと妥協を抱えて生きているのは世の常で、自分みたいに適当にコレクターして生きてる人って少ないのかもしれん…とか思ったり(笑)。いやいや、バランスは重要ですよ。
先日新作をリリースしたってことで、久々だったりする?と思ったパティ・スミスの「Banga」というアルバム。話題性は結構なもので、東日本大震災に見舞われた日本を歌った曲とか、エイミー・ワインハウスを偲んで、とかジョニー・デップが作曲して演奏まで参加した曲とか何かと話題には事欠かないアルバムとして仕上がっているようだけど、まぁ、そのヘンはアマゾンレビューでも見てくれれば書いてあるさ。肝心なのはそういう情報もだけど、やっぱり音楽の質になるワケで、いや、歌詞が全部英語でネイティブで理解できる人なら歌詞と共に楽しむということもできてメッセージを自分なりに解釈して理解することもあるのだろうけど、残念ながら自分にはそういう能力は備わっていないのであくまでもアルバム制作の意図と音楽は頭の中でくっつけるしかないんですよ…、こればっかりは残念だな〜といつも思う。ま、今更しょうがないんだが。
さて、「Banga」という作品、最初に聴いた時はやっぱり相変わらずパティ・スミスの世界観で暗いな〜とか思ったんだけどさ、90年代に復活してから出てきたような暗さではなくって、もっと…、ポジティブな暗さ、っつうかそんなに暗くないんじゃないか?と数回聴いていると思った。それどころかかなり希望に満ち溢れてる感じすら受ける曲も多い。多分声が暗い系なだけで、また歌メロも明るくはないだけで、気迫と言う気負いと言うか、そういう部分は前に向かって進んでいる感じなんだよ。日本に向けてのメッセージだって、いつものパティ・スミスのメッセージ調だけど、前向きな感じだし、エイミー・ワインハウス追悼の歌だって優しさっつうか安らかさってのがあって暗いってんじゃない。不思議な人だ。21世紀になって、もう齢70近くなってまだこの変化が聞かれるアーティストってさ、なかなかいないでしょ。達観しつつあるという見方もあるんだけど、きちんと自分のスタンスとスタイルはそのままに心だけが安らかになっていっているような、そんな感じ。結果、「Banga」はこれまでのパティ・スミスのアルバムの中で一番愛と優しさに溢れているアルバムになっていると思う。こんなパティ・スミス、あまり聴いたことがない。久々のオリジナル・アルバムだから?
もうさ、自身が幸せだからとか今愛に溢れているからとか言う次元じゃないくらいに様々な経験をしてきた人だからこそこういう音が出てくるんだろうし、そうじゃなきゃ出来ない音だと思う。繊細な人だし、やっぱり自分もなんとなく響いてしまうから実は何度も聴きたくないアルバム。この人の魂の琴線に触れてしまうと脆くなるから。でも、大事に聴きたい作品、かな。そんな繊細な聴き方しなくても普通にカッコ良いロック、として聴いても良いんだけどね。「April Fool」とかアルバム・タイトル曲「Banga」とかカッコ良いロックだもん。


コレクター話の戯言…、いや面白くなってきてね、色々居るんだよ、コレクターってさ(笑)。男子たるもの、何かしらのコレクターになるのは結構な確率で自然なお話だと思ってて、大人になるにつれて自制していくというのが世の常だったり世間体だったりするんだけど、今はそういうのも減ったんだろうか。まぁ、自分たちの頃はまだそういう感じで世の中に揉まれていくのが当たり前だったんだけどさ、程々に、って言葉があるじゃない?それは多分家族間だったり世の中とのバランスだったり常識だったりするが、大体が周囲に理解を求めても難しいことなので、男同士が傷を舐めあうってのが多いんだが、身近な例で言えばコレクターでありすぎるが故に離婚したってヤツが何人もいてねぇ(笑)。気持ちは判る、判るけどさ、お前な、と言ってあげたくなるくらいのが何人もね。ロック好き同士で結婚しててもそのヘンは多分常識の範疇を越えてしまったんだろうなぁ、とか。普通に考えればどう見たってダンナの方が悪いって思われるもんな、ってのばかり。だが、コレクター気質の連中が集まると言うことはガラリと変わって、そんな理解のない家庭なら捨てた方が賢明だってことになるワケだ。ただまぁ、コレクターに限らず、どこも何かしらのストレスと妥協を抱えて生きているのは世の常で、自分みたいに適当にコレクターして生きてる人って少ないのかもしれん…とか思ったり(笑)。いやいや、バランスは重要ですよ。
先日新作をリリースしたってことで、久々だったりする?と思ったパティ・スミスの「Banga」というアルバム。話題性は結構なもので、東日本大震災に見舞われた日本を歌った曲とか、エイミー・ワインハウスを偲んで、とかジョニー・デップが作曲して演奏まで参加した曲とか何かと話題には事欠かないアルバムとして仕上がっているようだけど、まぁ、そのヘンはアマゾンレビューでも見てくれれば書いてあるさ。肝心なのはそういう情報もだけど、やっぱり音楽の質になるワケで、いや、歌詞が全部英語でネイティブで理解できる人なら歌詞と共に楽しむということもできてメッセージを自分なりに解釈して理解することもあるのだろうけど、残念ながら自分にはそういう能力は備わっていないのであくまでもアルバム制作の意図と音楽は頭の中でくっつけるしかないんですよ…、こればっかりは残念だな〜といつも思う。ま、今更しょうがないんだが。
さて、「Banga」という作品、最初に聴いた時はやっぱり相変わらずパティ・スミスの世界観で暗いな〜とか思ったんだけどさ、90年代に復活してから出てきたような暗さではなくって、もっと…、ポジティブな暗さ、っつうかそんなに暗くないんじゃないか?と数回聴いていると思った。それどころかかなり希望に満ち溢れてる感じすら受ける曲も多い。多分声が暗い系なだけで、また歌メロも明るくはないだけで、気迫と言う気負いと言うか、そういう部分は前に向かって進んでいる感じなんだよ。日本に向けてのメッセージだって、いつものパティ・スミスのメッセージ調だけど、前向きな感じだし、エイミー・ワインハウス追悼の歌だって優しさっつうか安らかさってのがあって暗いってんじゃない。不思議な人だ。21世紀になって、もう齢70近くなってまだこの変化が聞かれるアーティストってさ、なかなかいないでしょ。達観しつつあるという見方もあるんだけど、きちんと自分のスタンスとスタイルはそのままに心だけが安らかになっていっているような、そんな感じ。結果、「Banga」はこれまでのパティ・スミスのアルバムの中で一番愛と優しさに溢れているアルバムになっていると思う。こんなパティ・スミス、あまり聴いたことがない。久々のオリジナル・アルバムだから?
もうさ、自身が幸せだからとか今愛に溢れているからとか言う次元じゃないくらいに様々な経験をしてきた人だからこそこういう音が出てくるんだろうし、そうじゃなきゃ出来ない音だと思う。繊細な人だし、やっぱり自分もなんとなく響いてしまうから実は何度も聴きたくないアルバム。この人の魂の琴線に触れてしまうと脆くなるから。でも、大事に聴きたい作品、かな。そんな繊細な聴き方しなくても普通にカッコ良いロック、として聴いても良いんだけどね。「April Fool」とかアルバム・タイトル曲「Banga」とかカッコ良いロックだもん。
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