Muddy Waters - Electric Mud
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Muddy Waters - Electric Mud (1968)

Electric Mud
本物の黒人ブルースメンがサイケデリックブルースをやってみたら…なんていう空想の企画が実現してしまったアルバムが先のHowlin' Wolfの「The Howlin' Wolf Album」と今回のMuddy Watersの「エレクトリック・マッド」なワケだ。以降それぞれの黒人ミュージシャン達は自由に音楽表現の場を上手く使いながらシーンに数々のユニークなアルバムを残している。エレクトリックとの融合も著しく進化していったワケだし、その余波か、超ど派手な衣装から楽器やステージングに至るまでの一連の流れを最初に形作ったのはある意味Muddy Watersの「エレクトリック・マッド」だったのかもしれない…とは言い過ぎだろうな(笑)。その世界にはJames Brownっつう革命者がいたワケだし…、ただ、なんとなくMuddy Watersの「エレクトリック・マッド」を聴いているとファンカデリックなんてのはやっぱりこういうスタンスがなかったらやりきれなかったんじゃないかとも思うワケで、どこか参考にしていると思いたいんだよな。ブルース好きな人間としてはさ。
1968年にリリースされたMuddy Watersの問題作「エレクトリック・マッド」。こいつを大愛聴盤にしている人もいるだろうけど、やっぱり邪道です。いや、アルバムとしては結構好きなんだよ、自分は。ただ、邪道だろ、ってのはMuddy Watersは歌っているだけって感じで、もちろんやってるのはMuddy Waters自身の曲だったり馴染みのある曲ばかりなんだけどさ、ギター弾いてないし、あ、うんの呼吸が聴けるワケでもないし、独特のブルースがあるわけでもないし、スタジオミュージシャンがMuddy Watersの曲を派手に重くエレクトリックにサイケデリックにアレンジしてギター弾きまくってドカドカやったカラオケの中にMuddy Watersが歌っているというだけの印象。多分、ほんとにそんな感じだったんじゃないかな。それでもMuddy Waters名義できちんとカタログ化されているんだから偉業のひとつではる。その中にはストーンズの「Let's Spend The Night Together」なんてのもあったりするんだからストーンズの連中も大喜びだったろうよ。でも、聴いてみて「?」な感だったことにはあまりコメントを聞いたことがないという事実からすれば想像は付くってなもんだ。やっぱロックはロック、ブルースはブルース、だな。
しかし、凄い挑戦だったものだ。レーベル側からの強い意向で出来上がった作品という匂いが簡単に想像できてしまうけど、それでもMuddy Watersのアルバムだからなぁ。この頃既に50歳を超えていたMuddy Watersにはそんな冒険する必要性どこにもなかったんだろうが、見事。音楽とは色々なところでクロスオーヴァーするものなのだなぁと改めて実感。もちろんこの「エレクトリック・マッド」なんてアルバムはアナログ時代には見ることすらなかった貴重で珍しいアルバムだったんだが…。



本物の黒人ブルースメンがサイケデリックブルースをやってみたら…なんていう空想の企画が実現してしまったアルバムが先のHowlin' Wolfの「The Howlin' Wolf Album」と今回のMuddy Watersの「エレクトリック・マッド」なワケだ。以降それぞれの黒人ミュージシャン達は自由に音楽表現の場を上手く使いながらシーンに数々のユニークなアルバムを残している。エレクトリックとの融合も著しく進化していったワケだし、その余波か、超ど派手な衣装から楽器やステージングに至るまでの一連の流れを最初に形作ったのはある意味Muddy Watersの「エレクトリック・マッド」だったのかもしれない…とは言い過ぎだろうな(笑)。その世界にはJames Brownっつう革命者がいたワケだし…、ただ、なんとなくMuddy Watersの「エレクトリック・マッド」を聴いているとファンカデリックなんてのはやっぱりこういうスタンスがなかったらやりきれなかったんじゃないかとも思うワケで、どこか参考にしていると思いたいんだよな。ブルース好きな人間としてはさ。
1968年にリリースされたMuddy Watersの問題作「エレクトリック・マッド」。こいつを大愛聴盤にしている人もいるだろうけど、やっぱり邪道です。いや、アルバムとしては結構好きなんだよ、自分は。ただ、邪道だろ、ってのはMuddy Watersは歌っているだけって感じで、もちろんやってるのはMuddy Waters自身の曲だったり馴染みのある曲ばかりなんだけどさ、ギター弾いてないし、あ、うんの呼吸が聴けるワケでもないし、独特のブルースがあるわけでもないし、スタジオミュージシャンがMuddy Watersの曲を派手に重くエレクトリックにサイケデリックにアレンジしてギター弾きまくってドカドカやったカラオケの中にMuddy Watersが歌っているというだけの印象。多分、ほんとにそんな感じだったんじゃないかな。それでもMuddy Waters名義できちんとカタログ化されているんだから偉業のひとつではる。その中にはストーンズの「Let's Spend The Night Together」なんてのもあったりするんだからストーンズの連中も大喜びだったろうよ。でも、聴いてみて「?」な感だったことにはあまりコメントを聞いたことがないという事実からすれば想像は付くってなもんだ。やっぱロックはロック、ブルースはブルース、だな。
しかし、凄い挑戦だったものだ。レーベル側からの強い意向で出来上がった作品という匂いが簡単に想像できてしまうけど、それでもMuddy Watersのアルバムだからなぁ。この頃既に50歳を超えていたMuddy Watersにはそんな冒険する必要性どこにもなかったんだろうが、見事。音楽とは色々なところでクロスオーヴァーするものなのだなぁと改めて実感。もちろんこの「エレクトリック・マッド」なんてアルバムはアナログ時代には見ることすらなかった貴重で珍しいアルバムだったんだが…。
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