Bon Jovi - Bon Jovi
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80年代のもうひとつのブームとしてLAメタルシーンの一般ポップスシーンへの浸透が挙げられるだろう。ヒットチャートにHR/HMを送り込んだバンドはいくつもあったが、中でも最も成功した例がボン・ジョヴィではないだろうか。アルバム単位ではデフ・レパード
セカンドアルバム「7800° Fahrenheit」までの彼等は仲間内でしっかりと曲を書き、それなりの名曲もいくつも発表していたが、やはり売れ線とはほど遠い部分があったのは確かだ。しかしルックスの良さが売れ線に目を付けられて便乗した戦略としては大成功。だが、真のロックファンはそれを好意的に思わなかったのではないだろうか。…と云っている自分のことなんだけどね(笑)。そういうワケで最も思い入れ深いアルバムとしてはやはり「ファーストアルバム」とセカンドアルバム「7800° Fahrenheit」だ。デビュー曲「Runaway」のキーボードで始まるイントロは後に石川秀美…いや、パクられていたとは云わないが(笑)…その鍵盤の使い方は当時のヴァン・ヘイレンの「Jump」
で、セカンドアルバムにも日本人の心をくすぐる「Tokyo Road」を収録していて、「サクラサクラ」のオルゴールから始まるメロディはボン・ジョヴィが最初にブレイクした日本へのお返しだ。日本人の女性諸君は本当にルックスが良くてかっこ良いバンドを捕まえるのが上手いのだ。古くはクイーンもその例だ。で、このアルバムからの名曲は「Only Lonely」だろうね。PVでのドラマティックなジョン・ボン・ジョヴィの演技ぶりは後に俳優としてスカウトされるのもよくわかるくらいダサイ…否、ハマってる(笑)。いや~、曲はもの凄く演歌的で良いね。日本人的には嫌いではないはず。
…とまぁ、彼等の人気を決定的にしたのはサードアルバム「ワイルド・イン・ザ・ストリーツ」での「Bad Name」や「Livin' On Player」だろう。それ以前に一生懸命メジャーを目指していた姿を記録した初期の作品は今や語られることも少ないが、リアルで聴いていた世代には思い入れ深いだろうよ。
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