Baker Gurvitz Army - Hearts On Fire

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Baker Gurvitz Army - Hearts On Fire (1976)
Hearts On Fire Baker Gurvitz Army
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 ここのトコロ世の中情報を見ているとどうにも解せない不思議な事が多くまかり通っていることがあって、日本は一体どうしてしまったんだ?と自力ではどうしようもないことに対して懸念してしまうのだった。これまでもスジの通らないモノはいくらでもあったしこれからもあるだろうけど、そういうモノを是正する機能が存在しないってのはこの国の弱点なんじゃないだろうか?なんて大げさに考えたり。まぁ、日常生活ってのがあって、ルールがあって、その中で生きるワケだから納得感はある程度欲しいと思うんだわさ。そんな行き場のない不満を募らせながら、結局裏切らないのはロックだけじゃないか、なんて無理矢理に話を戻して(笑)、ここのトコロのソウルフルなボーカリスト関連で行けばもっとも無名であろう、Mr.Snipsに再登場願おうじゃないか。

 1976年にリリースされたこれもまた、知る人ぞ知るバンドになっているとは思うのだがそれなりにメジャー路線ではありますよ、ジンジャー・ベイカーをドラムに据えたガーヴィッツ兄弟のバンド、Baker Gurvitz Armyの三枚目の作品「Hearts On Fire」です。ファーストの「Baker Gurvitz Army」ではハードロック的路線だったんだけどSnipsが入ったセカンド「Elysian Encounter」からはどうしてもボーカルの個性が出てきてしまってソウルフル的な傾向になってきてて、この三枚目「Hearts On Fire」では後のエイドリアン・ガーヴィッツのAOR路線へと繋がる実は歴史的に見ればミッシングリンクを繋ぐアルバムとも言える立ち位置のサウンドを作っている…、なんていうと大げさだが、不思議なバランスの上に成り立っているアルバムってのは事実。このメンツでなんでAOR的な方向?みたいな感じの音で、ゲストで鍵盤が入っているものの、基本はトリオのロッカー達が奏でているのに、この爽やかさとグリグリしたグルーブって何だ?みたいな。

 最初はギターリフもそれなりで、なかなかカッチョ良いじゃないか、と思うのだが歌が入るとそりゃさ、ロックを歌わせればかなりソウルフルな歌。バックがちょいとソウルフルになると途端にAOR的なシンガーになっちゃうという微妙なボーカリストだったんだ…なんてのがわかっちゃう感じ。言い方変えれば変幻自在にMr.Snipsの才能を引き出したアルバムとも言えるのか。ま、ただ、ロックファン的にはあまり求めていない方向性ではあるワケで、自分にはどう聴いても面白味に欠ける。B級なロックバンドとしての面白味もあまりないし、サウンドの方向性が苦手な方向に向いているからだが、さすがに好きなガーヴィッツ兄弟にジンジャー・ベイカーでもこれはダメだ、って思う。そのせいか、これにてBaker Gurvitz Armyは活動を停止してしまう。ま、そんなアルバムだ。



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フレ
Posted byフレ

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