Albert King / Otis Rush - Door to Door

Albert King / Otis Rush - Door to Door (1969)
Door to Door
Door to Door - Albert King & Otis Rush Door to Door - Albert King & Otis Rush

 ブルースに取り憑かれて…

 自分で出てきた結論としてブルースってのは若者の音楽なのだ、ってこと。今時はどうなのか知らないけど、自分がロックを聴き始めたガキの頃、ただひたすらにロックを聴いていた。それがカッコ良いから。そのうちにどうしたこんなにカッコ良い音が出せるんだろうか?と考えるようになる。もちろんすでに見よう見真似…いや聴いて聴いて聴きまくってギターを触っていた頃なのだが、雑誌のインタビュー記事を読み漁ったりアルバムレビューを読んだり、もちろんレコードのライナーノートを読んだり、それくらいしか資料がなかったからひたすら知識を得ていた。そこで当然ながらどんなアーティストやバンドに影響を受けたのかなんてのを見ることになって、そうするとそれがどういうものなのか、同じ物を聴いていればこういうカッコ良いセンスを得られるんじゃないだろうか?なんて思ってルーツを漁ったりしていく。するとどういうワケか自分の好むバンドはほとんどがブルースに行き着いたもので、そこで若くしてブルースに出会わざるを得なかったというか、自然に出会ってしまった。もちろん3コードの単調な叫び、しかも音もそれほど良くないし、数曲ならじっくりと聴いていられるけどアルバム一枚をじっくりなんてとんでもなく辛かった記憶があるんだが、それでもひたすらにこれを理解しなきゃって思って聴いてた。その内にどこかで聴いたことのあるようなフレーズや展開や歌詞なんてのに出会ってくると「お?」なんて思ったりして、更にギターのフレーズもモロにコレ、使ってたんだみたいなのが出てくると面白くなっちゃって、それがルーツなんだ、とパクリとルーツの微妙な違いを勝手に解釈して聴いていたりするのだった。ストーンズやツェッペリン、ヤードバーズにエアロスミスなんてのから入るとどうしたってブルースに行き着く。ビートルズやジャムやフーから入ればそうはならずに多分モータウンやR&Bに行き着いたのかもしれないけど、それが人生ってもんよ。今も当時もだと思うけど、ブルースって?みたいなのをまず知るにはどうするか、だったんだな。ネットなんてないからさ、何かのどこかのライナーとかで書かれていたアルバムをひたすら探してみるんだけ当然ないワケで、それ以外に何でも良かったんだろうけど迂闊なもの買えないし、聴いたことないのを探しているワケだから買うのも勇気いるし、なかなかスリリングだったよね。それに加えてもっと欲しいロックのレコードがいっぱいあるワケだから、趣味とお勉強みたいな感じでさ、趣味はロックだけど勉強のためにブルースも聴かなきゃ、みたいな。そんなブルースとの出会いを求めていたんだけどギターマガジンか何かでブルース特集って題された号が出てさ、ブルースのアルバムが30枚くらいちょっとしたレビュー付きで出てたことがあって、それを見て大喜びして買って読み耽って頭の中に全部叩きこんでレコード屋行って探しまくった。今でもその頃のブルースのレコードが一番聴いてるのは間違いないし、確かに名盤だよ、と思ってるもん。その中の一枚で、なかなか見つけられなかったタイトルで更にどうしても聴きたかったレコードがコレ。

 「Door to Door」。名目がオーティス・ラッシュとアルバート・キングのジョイントアルバムってことだったんで物凄くソソられてさ、大御所二人のジョイントなんだから絶対に面白い!と思って探しまくって、どこぞのレコード屋て輸入盤を見つけた時は嬉しくて嬉しくて…1680円だったのも超嬉しくて何度も聴いたもんだ。しかし今改めてクレジットやらを見ていると色々と分かるもので、当時はそんなに気にしなくてとにかく聴けるだけで感動的だったし「I'm Satisfied」とかストーンズへの影響?とか空想したり「All Your Love」ってクラプトンのアレか?とかさ、そうなんだけどどこでアルバート・キングとの激しいバトルが聴けるんだ?とか色々…(笑)。まぁ、大人になった今、ちょいとわかったのはアルバムリリース自体は1969年らしいけど、録音は1960年に終えていたもので、オーティス・ラッシュの所属していたコブラレーベルが倒産したのでチェスと契約したけどあまり上手くいかない関係だったようでこのアルバム一枚で解消したようだ。しかもチェスの売り方が上手くて、実はこのアルバムはオーティス・ラッシュとアルバート・キングのジョイント共演盤ではなくてふたりのそれぞれのセッションをカップリングして曲を並べているだけの作品でさ、道理で何聴いても二人の激しいバトルみたいなギターが聴けないハズだ。てことで多分、オーティス・ラッシュの中途半端な録音の曲数を埋めるべく何年か後になってアルバート・キングのセッションを一緒に入れてしまえ、みたいな感じで1969年になってリリースされたんだろう、大人の事情があったようなアルバム。ちょいと興醒めだけど昔はそんなの知らずに狂喜したんだよなぁ…。

1. Searchin' for A Woman
2. Bad Luck
3. So Close (Otis Rush)
4. Howlin' For My Darling
5. I Can't Stop (Otis Rush)
6. Won't Be Hangin' Around
7. I'm Satisfied (Otis Rush)
8. All Your Love (Otis Rush)
9. You Know My Love (Otis Rush)
10. Merry Way
11. Wild Woman
12. Murder
13. So Many Roads (Otis Rush)
14. California





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Comment

[7353] 私もそうとは知らず買いました

当時、周りでも大概の奴が持ってましたね。誰か「実は共演じゃ無いんだよ」と言ってくれてたら 私も買って無いかもしれません。似た例が、これまたオーティス・ラッシュとリトル・ウォルターのライブでした。ジャズの「マイルス&モンク アト ニューポート」(俺のバックでソロをやるな事件から和解して共演したのかと思った)とか「バードランドのコルトレーン&リーモーガン」とかも同類項ですね。セコい騙しタイトルでした。

[7357] >デューク中島さん

ホント、共演と思いますもんね。
リトル・ウォルターとのヤツもそうでしたっけ?
ジャズもそういうの多いんだ?まぁ、売り手側としちゃあそうかもしれんけど、時代ですね。

[8770]

高校の時にアルバートキング目当てで買いました
ラッシュの名前も知らなかったけど、気づいたらラッシュの方をいっぱい聴いてましたねー
そのころからチェスのモノクロジャケットに惹かれエルモアやマディに出会った思い出深いアルバムです

スプリット盤の恩恵ですね…

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