Adele - Live At The Royal Albert Hall

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Adele - Live At The Royal Albert Hall (2011)
ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール(DVD付)
iTunes Festival: London 2011 - EP - ADELE iTunes Festival: London 2011 21 - ADELE 21

 グラミー賞の価値というのは純日本人な自分にはよくわからないが、アメリカでは相当高いステータスを保っている名誉ある価値なようで、その価値は英国でも通じているようで、まぁ、英米ではグラミー賞と言うのは音楽家にとって名誉ある勲章なのだろう。往年のロックバンド達ですら受賞すれば嬉しいようで、ここぞとばかりに再結成したり再演したりしているのだからそれだけの価値があるイベントのようだ。その中で何部門獲得!とか出てくるのはやっぱり凄いことなんだろうな。選択基準がわからないので、売れたからなのか実力があるからなのか売り方が上手かったからなのか、カネの落とし方なのかどうにも穿った見方をしてしまう部分はあるが、ひとつのセールスパフォーマンスの価値の場として捉えれば、まぁ、納得できる。事情はどうあれ世界中にニュースとして流れて注目されるワケだし、グラミー賞という切り口での商売もできるのだから。そんな見方してるから毎年グラミー賞なんて来にもしてなかったし、もちろん話題として情報は入ってくるけど、知らない人の場合も多かったりしたんだが、今年はちょっと様相が違った。何となく話題になっていたアデルを聴いて…ってか、そもそも女性歌モノは好きだからあちこち聴いていて、どうにも最初はピンと来なかったけど、徐々になるほど…と聴いていることが多くなったりして、アデルとテイラー・スウィフトは結構車の中で流していて心地良かったりするからさ、自分的BGMになっちゃってたんだよね。そんなトコロにグラミー賞の話題になって、何部門か受賞したとのこと。更に自分は知らなかったけど、ちょっと前からポリープか何かで手術だか入院だかしていて、人前で歌うこと自体が久しぶりのことで、復帰の場をグラミー賞に絞っていったということもあるらしい。そうなんだ…と文字情報で知っていたのだった。

 その前にアルバム「19」と「21」は割と聴いていて、更に休養前に録画していたDVD「ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」を見ていたから、グラミー賞でのヤセぶりにはちょいと驚いた。ま、そもそも「21」などでのジャケットに映る顔はそんなにしっかりした体型の女性とは思ってなかったからDVD「ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」を見てかなり驚いたんだけどさ(笑)。ま、それもあってあの声なんだから体が声を増幅しているワケで、ま、いいか、と。そしてそのDVD「ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」よりもグラミー賞の時の歌の方が更に数段アップしている感じなのが凄くてこの人、一体どこまでバージョンアップしていくんだ?っつう感じがしたもんな。最初はね普通に歌手的に聴いてたんです。ただ、だんだん、何かもしかしたらパティ・ラベルとかそんな感じで、ちょっと軽く歌うだけで声量がすごいから元来の歌手なんだっつうのに気づき始めてきて、それってCD聴いたりしてるだけじゃ全然わからないけど、歌っている姿を見ているとホントに普通に声量が倍くらい違うように見える。熱唱ってのも魅力あって好きな歌手多いんだけど、熱唱してなくてもそれ以上の歌声が聴かせられてしまう天性の声の持ち主っているんだなぁと。そりゃ、CDとかじゃわからんだろ。この人多分オペラ会場でも普通に歌って通じる発声なんじゃないだろうか。そんな姿をアリアリと感じて見れてしまう「ライヴ・アット・ザ・ロイヤル・アルバート・ホール」は画質もすごく綺麗で随分と横長なスクリーンだけどゴージャスで一気に見れてしまう。派手な演出もないしロック的なノリとかステージ構成とかセットリストによる演出もなくて、オーケストラや生楽器中心のバンドと歌いあげていくだけなんだが、見事なステージ。英国っ子だから当然ロイヤル・アルバート・ホールで歌えるということの感動も入っているんだろうけど、それにしても素晴らしいステージ。カメラに映る観客の姿も老若男女ホントに全世代から愛されている歌手な感じで、これから楽しみだよな。グラミー賞取って盛り上がりに欠けるのは日本くらいなもので、世界的には一気に盛り上がったらしい。それにしてもよくしゃべる女だ(笑)。若いんだから当たり前だけど、まだこれ23歳くらいだっけ?それでこの迫力と貫禄?百戦錬磨の女王な雰囲気だよ、顔も表情もしゃべりも体つきも。珍しいよな、こんなおばちゃん入った若い歌手ってさ。ステージがまるでどこかのパブのショウタイムみたいな感じで進んでいくんだからユニークでこのままでやっていってほしいな。

 CDで聴いていたアルバムの、曲の印象はそのままなんだけどアレンジや楽器群なんか全然違うハズなんだけど、歌が世界を作っているからかまるでそういう違和感や細かい事を感じさせないステージってのもなるほど。更に声がず〜っと出ているというのもプロフェッショナル。軽くショットグラス傾けながらこんなの生で見てたら気持ち良いだろうよ。ただしグラスの飲み物飲むの忘れるくらい聴いてしまうだろうが(笑)。アメリカ系の派手派手しい演出と完璧なステージに彩られた世界も楽しいけど、こういう本島の実力と才能で観客を感動させる方が自分的には好みだし、自然な感じがしてこれこそ「歌」だよな、と思う、そんな素敵なライブ映像で、とにかく面白いのと感動が同時に、そして気品溢れる英国のホールに気品溢れる歌姫の歌声。観て良かった。

感動のグラミー賞!


なんとフル映像が見れる!
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フレ
Posted byフレ

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