The Rolling Stones - L.A. Friday (Live 1975)
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The Rolling Stones - L.A. Friday (Live 1975) (2012)

最近のストーンズは人生総決算を行なっているかのように怒涛のアーカイブリリースを市場に投下しまくっている。DVDやBDなどの映像アイテムから始まってオフィシャルブートレッグライブのリリースも恐ろしく速いペースで進められていて、こんな勢いで出てきたら一体どれだけ出すつもりなんだ?とやや怖くなる気もするが、CDメディアでのリリースを放棄しているからこそ出来るリリースでもあり、これこそ本来やりたかったリリース形態かもしれないと思ったり。CDというメディアでのリリースだと様々なルートを経由するから当然流通側の事情も鑑みてリリースしなけりゃいけないワケで、それがもう50年くらい続いていたのだからアーティストは数年に一度くらいアルバムを制作してリリースすれば良いという固定概念になってしまっていたのだろう。コレは売り側の話。トコロがプリンスやマイルスみたいに無尽蔵に音楽が溢れ出てくる才能を持ったアーティストはそんな売る側の概念なんてさっさと崩壊させていて自身で続々と作品をリリースしまくっていた。マイルスは複数レーベルからのリリース、プリンスは自主制作という道を取ってはいたが。ストーンズの今回のアーカイブものにしても同じように手元にかなり累積されているアーカイブをカネにすると言うよりは、ニッチなファンたちに届けてあげたいという想いの方が強いと思うけど、ネットでの自主制作リリースに近い流通でガンガンと出してくれている。これまでもThe Whoが最新ライブを全部ネットで売り捌いてたけど、モノが違う。やはりロック全盛期の70年代のライブをアーカイブ化してリリースしてくれる方がどれだけありがたいか。The WhoやZeppelinでもそんな事をやってもらいたいものだ。話を戻すと、今のストーンズのアーカイブものは数ヶ月に一度くらいのリリースです。その頻度のリリースで一年で4枚くらいとしたら10年で40枚か。そのペースなら全然平気だ。King Crimsonがそれに近い事をここ10年くらいでやってたのでおかしくないだろう。しかしCDメディアを使わない販売ならばもっともっと加速させる事が可能だから、どこまでやるか楽しみではある。しかも組んでる相手がGoogleだから無限の可能性あり、ってか。
そんなことで今回で第3弾となった「L.A. Friday」というライブ、ご存知1975年7月13日日曜日のライブで、金曜ならば11日になるが残念ながらそれは映像の方。音の方は日曜日の方で、嬉しくも悲しくもブートレッグ好きな人には有名なLAでの最高録音者として知られているマイク・ミラード音源で既に広く出回っている日のサウンドボード音源ソースだ。良かったのは両ソースで同じライブがきちんと聴けるので編集の跡があればきっちりと聞き比べられる点、残念なのはもちろん既に高音質な音で聴けるライブだから…ってトコ。ただ、そこまでディープなファンも多過ぎないだろうから、今回のリリースはほぼ全てのリスナーから好評を博しているし、しかもこのお値段がまた手頃。Flacで9ドル、MP3で7ドルとは、CDパッケージ作らなかったらそんなに安く出来るものかとの証明にもなってしまって、今後のDL販売の目安にもなっちゃうかも。Apple iTunes Storeでもアルバム一枚1500円くらいでしょ?アメリカで10ドル、どんどん産業が変わっていく。極論すると作る側と広告あれば成り立っちゃうのだから恐ろしい。
さて、そのミラード音源…じゃなくてオフィシャルブートレッグ「L.A. Friday」、ロン・ウッド加入後初のツアー音源として注目度が高かったライブで、しかも時代が経てば経つほどその貴重さが増してきたという感もある。これだけバンドにしっくりと入り込んでいるのも凄いけど、自分的にはそんなに好きなギタリストではない。キースのスタイルは好きだけど。好き嫌いと言うよりもどうやってこの人達ってギター弾いてるのか…と言うかフレーズやコード、オブリを弾いてるのかよく分からないし。それとギターの音色も少々好みじゃない、と言うかツインギターの音だからどうしてもこういう線の音になるのはしょうがないが、ギターそのものの音としての話かも。ただストーンズというバンドは好きだしやはり聴くし、意外なことにギター側からの側面ではあまり聴いていなくてバンドとして聴いている感が強い。それは本作に限らずだけど。オープニングの「Honky Tonk Women」から気怠く聴くが、これがまたカッコ良いなぁ〜、ほんとに。なんだよ、この異様なグルーブ感。世界中のどんなバンドもこんなグルーブ感は出せないし、唯一無二のドライブ感、それがまた心地良いグルーブで、似たような曲ばかりのくせに飽きさせないと言うか、ピアノだ何だと色々あるけど、骨格のリズム隊と二人のギターにミックの歌がしっかりとグルーブしてて、2時間半のライブを一気に聴いてしまうクオリティの高さ。無茶苦茶なシーンもいくつか聴けるけど、それもまた良しって事として、自分的には丁度ストーンズのこの頃までのアルバムばかりを良く聴くので、そのベスト選曲みたいになってるのも嬉しい。ロン・ウッド加入後の作品で凄く聴いたと言う印象は無いし。しかしこれまでのライブアルバム、例えば「Love You Live」とはライブの出来が全然違う風に聴こえるのは何故だろう?作品を良くしようとして編集していたのに生々しいライブの方が良いって本末転倒。時代のせいかな。これ、多分ライブDVD映像もちゃんとリリースするのだろうし、それもまた楽しみ。良いなぁストーンズマニアは今。
01. Honky Tonk Women
02. All Down The Line
03. If You Can't Rock Me/ Get Off Of My Cloud
04. Star Star
05. Gimme Shelter
06. Ain't Too Proud To Beg
07. You Gotta Move
08. You Can’t Always Get What You Want
09. Happy
10. Tumbling Dice
11. Band intros
12. It's Only Rock'n Roll
13. Heartbreaker
14. Fingerprint File
15. Angie
16. Wild Horses
17. That's Life
18. Outta Space
19. Brown Sugar
20. Midnight Rambler
21. Rip This Joint
22. Street Fighting Man
23. Jumping Jack Flash
24. Sympathy For The Devil

最近のストーンズは人生総決算を行なっているかのように怒涛のアーカイブリリースを市場に投下しまくっている。DVDやBDなどの映像アイテムから始まってオフィシャルブートレッグライブのリリースも恐ろしく速いペースで進められていて、こんな勢いで出てきたら一体どれだけ出すつもりなんだ?とやや怖くなる気もするが、CDメディアでのリリースを放棄しているからこそ出来るリリースでもあり、これこそ本来やりたかったリリース形態かもしれないと思ったり。CDというメディアでのリリースだと様々なルートを経由するから当然流通側の事情も鑑みてリリースしなけりゃいけないワケで、それがもう50年くらい続いていたのだからアーティストは数年に一度くらいアルバムを制作してリリースすれば良いという固定概念になってしまっていたのだろう。コレは売り側の話。トコロがプリンスやマイルスみたいに無尽蔵に音楽が溢れ出てくる才能を持ったアーティストはそんな売る側の概念なんてさっさと崩壊させていて自身で続々と作品をリリースしまくっていた。マイルスは複数レーベルからのリリース、プリンスは自主制作という道を取ってはいたが。ストーンズの今回のアーカイブものにしても同じように手元にかなり累積されているアーカイブをカネにすると言うよりは、ニッチなファンたちに届けてあげたいという想いの方が強いと思うけど、ネットでの自主制作リリースに近い流通でガンガンと出してくれている。これまでもThe Whoが最新ライブを全部ネットで売り捌いてたけど、モノが違う。やはりロック全盛期の70年代のライブをアーカイブ化してリリースしてくれる方がどれだけありがたいか。The WhoやZeppelinでもそんな事をやってもらいたいものだ。話を戻すと、今のストーンズのアーカイブものは数ヶ月に一度くらいのリリースです。その頻度のリリースで一年で4枚くらいとしたら10年で40枚か。そのペースなら全然平気だ。King Crimsonがそれに近い事をここ10年くらいでやってたのでおかしくないだろう。しかしCDメディアを使わない販売ならばもっともっと加速させる事が可能だから、どこまでやるか楽しみではある。しかも組んでる相手がGoogleだから無限の可能性あり、ってか。
そんなことで今回で第3弾となった「L.A. Friday」というライブ、ご存知1975年7月13日日曜日のライブで、金曜ならば11日になるが残念ながらそれは映像の方。音の方は日曜日の方で、嬉しくも悲しくもブートレッグ好きな人には有名なLAでの最高録音者として知られているマイク・ミラード音源で既に広く出回っている日のサウンドボード音源ソースだ。良かったのは両ソースで同じライブがきちんと聴けるので編集の跡があればきっちりと聞き比べられる点、残念なのはもちろん既に高音質な音で聴けるライブだから…ってトコ。ただ、そこまでディープなファンも多過ぎないだろうから、今回のリリースはほぼ全てのリスナーから好評を博しているし、しかもこのお値段がまた手頃。Flacで9ドル、MP3で7ドルとは、CDパッケージ作らなかったらそんなに安く出来るものかとの証明にもなってしまって、今後のDL販売の目安にもなっちゃうかも。Apple iTunes Storeでもアルバム一枚1500円くらいでしょ?アメリカで10ドル、どんどん産業が変わっていく。極論すると作る側と広告あれば成り立っちゃうのだから恐ろしい。
さて、そのミラード音源…じゃなくてオフィシャルブートレッグ「L.A. Friday」、ロン・ウッド加入後初のツアー音源として注目度が高かったライブで、しかも時代が経てば経つほどその貴重さが増してきたという感もある。これだけバンドにしっくりと入り込んでいるのも凄いけど、自分的にはそんなに好きなギタリストではない。キースのスタイルは好きだけど。好き嫌いと言うよりもどうやってこの人達ってギター弾いてるのか…と言うかフレーズやコード、オブリを弾いてるのかよく分からないし。それとギターの音色も少々好みじゃない、と言うかツインギターの音だからどうしてもこういう線の音になるのはしょうがないが、ギターそのものの音としての話かも。ただストーンズというバンドは好きだしやはり聴くし、意外なことにギター側からの側面ではあまり聴いていなくてバンドとして聴いている感が強い。それは本作に限らずだけど。オープニングの「Honky Tonk Women」から気怠く聴くが、これがまたカッコ良いなぁ〜、ほんとに。なんだよ、この異様なグルーブ感。世界中のどんなバンドもこんなグルーブ感は出せないし、唯一無二のドライブ感、それがまた心地良いグルーブで、似たような曲ばかりのくせに飽きさせないと言うか、ピアノだ何だと色々あるけど、骨格のリズム隊と二人のギターにミックの歌がしっかりとグルーブしてて、2時間半のライブを一気に聴いてしまうクオリティの高さ。無茶苦茶なシーンもいくつか聴けるけど、それもまた良しって事として、自分的には丁度ストーンズのこの頃までのアルバムばかりを良く聴くので、そのベスト選曲みたいになってるのも嬉しい。ロン・ウッド加入後の作品で凄く聴いたと言う印象は無いし。しかしこれまでのライブアルバム、例えば「Love You Live」とはライブの出来が全然違う風に聴こえるのは何故だろう?作品を良くしようとして編集していたのに生々しいライブの方が良いって本末転倒。時代のせいかな。これ、多分ライブDVD映像もちゃんとリリースするのだろうし、それもまた楽しみ。良いなぁストーンズマニアは今。
01. Honky Tonk Women
02. All Down The Line
03. If You Can't Rock Me/ Get Off Of My Cloud
04. Star Star
05. Gimme Shelter
06. Ain't Too Proud To Beg
07. You Gotta Move
08. You Can’t Always Get What You Want
09. Happy
10. Tumbling Dice
11. Band intros
12. It's Only Rock'n Roll
13. Heartbreaker
14. Fingerprint File
15. Angie
16. Wild Horses
17. That's Life
18. Outta Space
19. Brown Sugar
20. Midnight Rambler
21. Rip This Joint
22. Street Fighting Man
23. Jumping Jack Flash
24. Sympathy For The Devil
Love You Live (Reis)
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