Anekdoten - Gravity
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Anekdoten - Gravity (2003)

Gravity
A Time of Day
ほぉ…、アネクドテンって4枚目以降ややメロウでソフトなタッチも入ったバンドになっているとか…そうなのか、と久々にアネクドテンの名を聞いて会話をしていたらそんなことで。自分的には3枚目くらいで聴かなくなってたのでそれ以降はよく知らなかったんだよな。21世紀型ネオプログレバンドをいくつかハマってた時に聴いてたけど、そん時もアネクドテンの新しめの作品は聴かなかったし、そうかと思ってちょいとYouTubeで試聴すると、なるほどメロウでメロトロンで…と気になったのでアルバムを聴くことに。
2003年にリリースされた4枚目のスタジオ・アルバム「グラヴィティー」。ジャケットの暗黒さは以前から変わらないのは嬉しいね。そしてちょいとどんなのが出てくるか期待しながらのアルバム冒頭「Manolith」から聴いてみるのだが、確かにメロウ。しっかりと自己主張しまくっているベースラインやギターのテクニカルなサウンドもこれまでと変わらないのだが、何が大きく変わったんだろうか?メロトロンだって鳴りまくってるからアネクドテンそのままなんだが、印象としての攻撃性が鳴りを潜めている?でも本質的な所にその攻撃性は血として流れているのはわかるから抑えているだけだろうとは思う。それでも、ここまでマイルドに出来るものだってことに驚く。そして攻撃性を抑えてメロウに仕立てたところが、その他全般の21世紀型ネオプログレバンドと大差ない楽曲だったり雰囲気だったりになっているというのはちょっと見逃せない。同じスウェーデンのPaatosなんてかなり似た雰囲気ある音を出しているし、そこにアネクドテンが迎合したワケじゃないだろうから本質的にそうなるんだろう。それがネオプログレバンド全般に渡って相通じる音だったのだから、多分そういうものなのだろう。それはアネクドテンも例外ではなくて流れとしてそういうマイルドでメロウでプログレを意識しながらも商業路線をある程度鑑みていく音、と称しても良いのかもしれない。いや、自分はこの辺の音好きだから全然商業路線でも構わないし、もっとやってくれってくらいだけどアネクドテンでやる必要はなかったんじゃないか?っていうのはある。
ま、ただ、音としての作品としての「グラヴィティー」はそりゃもう、メロウでマイルドでメロトロンの洪水に感情が入りまくった歌とメロディー、そして安定的な楽器隊の演奏と起伏に飛んだ楽曲展開とコンパクトに抑えた曲の長さとどれも超ハイレベルな世界を繰り広げてくれているのでこれはこれで名盤です。バンドは進化していくものなのだから、こういう進化もアリかな、と。ただ、そこには既に同じような音を武器としているバンド群がいたから分が悪いというだけで、またいずれ超攻撃性を伴ったバンドに戻ってほしい。そういう意味ではどちらの音も包括したライブ盤「ウェイキング・ザ・デッド~ライヴ・イン・ジャパン2005」が一番よろしいというオススメも受けておりますが…(笑)。
しかし、どの曲も美しい。聴かないともったいないくらいに美しい世界を奏でているので、プログレとか何とか気にする前にこの音世界、音の洪水は浴びてみるのも良いんでは?激しいロックと言う単純な側面は望む由もないが、心落ち着く世界ではある。確かに何度も聴いてたらハマってくる名盤になるだろうなぁ、これ。二回目聴いてたらちょっとハマってきた、この世界(笑)。やや不満はあるものの、やっぱり凄いバンドだ、アネクドテン。




ほぉ…、アネクドテンって4枚目以降ややメロウでソフトなタッチも入ったバンドになっているとか…そうなのか、と久々にアネクドテンの名を聞いて会話をしていたらそんなことで。自分的には3枚目くらいで聴かなくなってたのでそれ以降はよく知らなかったんだよな。21世紀型ネオプログレバンドをいくつかハマってた時に聴いてたけど、そん時もアネクドテンの新しめの作品は聴かなかったし、そうかと思ってちょいとYouTubeで試聴すると、なるほどメロウでメロトロンで…と気になったのでアルバムを聴くことに。
2003年にリリースされた4枚目のスタジオ・アルバム「グラヴィティー」。ジャケットの暗黒さは以前から変わらないのは嬉しいね。そしてちょいとどんなのが出てくるか期待しながらのアルバム冒頭「Manolith」から聴いてみるのだが、確かにメロウ。しっかりと自己主張しまくっているベースラインやギターのテクニカルなサウンドもこれまでと変わらないのだが、何が大きく変わったんだろうか?メロトロンだって鳴りまくってるからアネクドテンそのままなんだが、印象としての攻撃性が鳴りを潜めている?でも本質的な所にその攻撃性は血として流れているのはわかるから抑えているだけだろうとは思う。それでも、ここまでマイルドに出来るものだってことに驚く。そして攻撃性を抑えてメロウに仕立てたところが、その他全般の21世紀型ネオプログレバンドと大差ない楽曲だったり雰囲気だったりになっているというのはちょっと見逃せない。同じスウェーデンのPaatosなんてかなり似た雰囲気ある音を出しているし、そこにアネクドテンが迎合したワケじゃないだろうから本質的にそうなるんだろう。それがネオプログレバンド全般に渡って相通じる音だったのだから、多分そういうものなのだろう。それはアネクドテンも例外ではなくて流れとしてそういうマイルドでメロウでプログレを意識しながらも商業路線をある程度鑑みていく音、と称しても良いのかもしれない。いや、自分はこの辺の音好きだから全然商業路線でも構わないし、もっとやってくれってくらいだけどアネクドテンでやる必要はなかったんじゃないか?っていうのはある。
ま、ただ、音としての作品としての「グラヴィティー」はそりゃもう、メロウでマイルドでメロトロンの洪水に感情が入りまくった歌とメロディー、そして安定的な楽器隊の演奏と起伏に飛んだ楽曲展開とコンパクトに抑えた曲の長さとどれも超ハイレベルな世界を繰り広げてくれているのでこれはこれで名盤です。バンドは進化していくものなのだから、こういう進化もアリかな、と。ただ、そこには既に同じような音を武器としているバンド群がいたから分が悪いというだけで、またいずれ超攻撃性を伴ったバンドに戻ってほしい。そういう意味ではどちらの音も包括したライブ盤「ウェイキング・ザ・デッド~ライヴ・イン・ジャパン2005」が一番よろしいというオススメも受けておりますが…(笑)。
しかし、どの曲も美しい。聴かないともったいないくらいに美しい世界を奏でているので、プログレとか何とか気にする前にこの音世界、音の洪水は浴びてみるのも良いんでは?激しいロックと言う単純な側面は望む由もないが、心落ち着く世界ではある。確かに何度も聴いてたらハマってくる名盤になるだろうなぁ、これ。二回目聴いてたらちょっとハマってきた、この世界(笑)。やや不満はあるものの、やっぱり凄いバンドだ、アネクドテン。
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