Barclay James Harvest - Octoberon
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Barclay James Harvest - Octoberon (1976)

時代は1976年、既にロックの世界も淘汰されつつあり、何が売れるか何が売れないか、メジャーな音世界とマイナーな音世界の区別が何となく分かれてきて、シーンそのものはやや停滞気味でもあった時代、この時代を生き抜いたロックバンドはほぼ皆無とも言えるし、生き抜いたバンドは多分今では伝説扱いになっているバンドばかりのような気がする。それくらいにロックの成熟するスピードは速かったってことか、それでいて「ロックは死んだ」と謳われるワケで、なるほどなぁ…と思う部分もあるものの、あまりにも多様性に富んだロックが生まれてきたことでそれだけでも消化しきれない一時代だったことには楽しみしか覚えないのだが、そんな真っ只中にリリースされたどうにも中途半端な立ち位置にしか見えないバンドの作品。
バークレイ・ジェームス・ハーベストの「Octoberon」というアルバム、邦題は妖精王。ハーベストを名乗りながらもポリドールに移籍したというユニークなバンドで、バンド名が先なのかレーベル名が先なのかよくわからんが、ま、大した問題でもなく、8枚目となるアルバム「Octoberon」をリリース。自分的には初期の叙情的で重厚なBJHのドラマ性が好きだったんで神秘性が失われたポリドール時代ってのはあんまりきちんと聴いていなかったんだけど、最近はあんまり長い大作を聴くよりは小曲的なものを好む傾向にあるので丁度良いかなってことでポリドール時代の作品をチョイス。
いや〜、いままで短いポップ的な曲ばかりで構成されたアルバムというイメージしかなかったんだけど、何の何の、結構聴き応えのある中曲のオンパレードじゃないですか。バカにしちゃいけませんでした(笑)。っつうか、かなり名作の域に入っているかもしれん…。我と我が耳を疑いますが、やっぱりオーケストラとの融合感がハンパなくて、メジャーなバンドっつうのはこういう重厚感とアレンジや曲の持って行き方ってのがあるんだなぁ…とつくづく感心。ココのトコロB級バンドばかり聴いていたから余計にこういうプロ的センスに溢れるサウンドに感心です。ただ、1976年という時代を考えると難しかっただろうなぁ…ってのもあるが、精一杯の妥協がこのくらいだったのかな。このヘンから壮大なサウンドってのが嫌われていくからね。そうなるとBJHのお得意のパターンが封じられてしまうワケで…、ま、当時そんなことは思いもしないで作品をリリースしていって良い音楽を出し続けていたんだろうが。確かにね、美しいし重厚だし、安心して聴いていられるけど、やや冗長な感も否めないか…とアルバム丸ごと聴いていると思うけど、ま、そんなもんか。


時代は1976年、既にロックの世界も淘汰されつつあり、何が売れるか何が売れないか、メジャーな音世界とマイナーな音世界の区別が何となく分かれてきて、シーンそのものはやや停滞気味でもあった時代、この時代を生き抜いたロックバンドはほぼ皆無とも言えるし、生き抜いたバンドは多分今では伝説扱いになっているバンドばかりのような気がする。それくらいにロックの成熟するスピードは速かったってことか、それでいて「ロックは死んだ」と謳われるワケで、なるほどなぁ…と思う部分もあるものの、あまりにも多様性に富んだロックが生まれてきたことでそれだけでも消化しきれない一時代だったことには楽しみしか覚えないのだが、そんな真っ只中にリリースされたどうにも中途半端な立ち位置にしか見えないバンドの作品。
バークレイ・ジェームス・ハーベストの「Octoberon」というアルバム、邦題は妖精王。ハーベストを名乗りながらもポリドールに移籍したというユニークなバンドで、バンド名が先なのかレーベル名が先なのかよくわからんが、ま、大した問題でもなく、8枚目となるアルバム「Octoberon」をリリース。自分的には初期の叙情的で重厚なBJHのドラマ性が好きだったんで神秘性が失われたポリドール時代ってのはあんまりきちんと聴いていなかったんだけど、最近はあんまり長い大作を聴くよりは小曲的なものを好む傾向にあるので丁度良いかなってことでポリドール時代の作品をチョイス。
いや〜、いままで短いポップ的な曲ばかりで構成されたアルバムというイメージしかなかったんだけど、何の何の、結構聴き応えのある中曲のオンパレードじゃないですか。バカにしちゃいけませんでした(笑)。っつうか、かなり名作の域に入っているかもしれん…。我と我が耳を疑いますが、やっぱりオーケストラとの融合感がハンパなくて、メジャーなバンドっつうのはこういう重厚感とアレンジや曲の持って行き方ってのがあるんだなぁ…とつくづく感心。ココのトコロB級バンドばかり聴いていたから余計にこういうプロ的センスに溢れるサウンドに感心です。ただ、1976年という時代を考えると難しかっただろうなぁ…ってのもあるが、精一杯の妥協がこのくらいだったのかな。このヘンから壮大なサウンドってのが嫌われていくからね。そうなるとBJHのお得意のパターンが封じられてしまうワケで…、ま、当時そんなことは思いもしないで作品をリリースしていって良い音楽を出し続けていたんだろうが。確かにね、美しいし重厚だし、安心して聴いていられるけど、やや冗長な感も否めないか…とアルバム丸ごと聴いていると思うけど、ま、そんなもんか。
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