Beggar's Opera - Act One

6 Comments
Beggar's Opera - Act One (1970)
Act One Pathfinder
Waters of Change - Beggars Opera Waters of Change - Beggars Opera

 ヤバイ…、英国ヘンなの好きの導火線に火がついてしまったかも??いや…一時期の流れに沿っているだけだと自分を信じながら結構セーブして走り過ぎないようにハンドリングしている今日この頃。自分で好きな物聴いて書いてるんだからセーブする必要なんて全然ないんだけど、何となくね、自分がそこに居座ってしまうのもちょっと避けておきたくて…まだまだ制覇してないから良いけどさ、やっぱり面白いよなぁ、このヘンの時代の英国のバンドの作品って。人脈辿ってもキリないし音楽性で聴いても千差万別だし、それぞれが切磋琢磨して新しい音楽の作り方とか捉え方とかをクリエイトしている時代でさ、それもロックの世界だけじゃなくてありとあらゆるものをモチーフにして取り込んでいるっつう姿勢が面白いんだろうと思う。今でもそういうのはあるけど、やっぱアグレッシブさが違うよ。

 ってことでBeggar's Operaっつうバンドのファーストアルバム「Act One」で1970年にリリースされたもの、もちろんジャケットはキーフによるサーカス劇団的な写真ではあるものの不気味な色使いがさすがの作品、そして左上にキラリとひかるヴァーティゴのロゴ♪騙されたと思って聴いてみるとわかるけど、ジャケットの印象は音を裏切りません。そのままサーカスみたいな音が溢れ出てきます♪喜劇的な要素を取り入れてオルガンを前に出しながら時代を先取りし、英国調のムードで包んでハイ、出来上がりっ!てな感じな作品なんでね、もうカラフル。かと言ってサイケデリックな音ではなくてあくまでもサーカス的なんで明るく楽しめる。そこにテクニカルなギターやオルガンが入ってきてロックしてくれるのもユニークな音作りで探鳥なビートってのだけじゃないからプログレに分類されるんだけど、こういうのってさ、やっぱコミックバンドだよな。だから上手い。Beggar's Operaって結局3枚のアルバムしかリリースしていなくて、3枚目の「Pathfinder」が有名なんだが、自分的には「Act One」が好きかもなぁ…。聴いてて幸せになるもん。

 FocusとかTraceとかNiceとかの系譜に位置する感じらしいけど、確かにね、そんな雰囲気があるのかもしれないけどもっと明るいしほんわかしている。殺伐感とかまるでないし、クラシック色もあんまりないし、見事なまでに独自の音世界を作ってるよ。こういうバンドこそもっともっと再評価されるべきオリジネイターだろう。ただ、あまりにもオリジネイターだったからか、モチーフにしたくても出来なくて、結局孤高のバンドになっちゃって伝説になったっつうパターンか。ま、でも、今でも普通にCDが買えるってことは評価されているのだろう。ロックの世界って懐深いなと思えるバンドです♪



関連記事
フレ
Posted byフレ

Comments 6

There are no comments yet.
ヒゲ・スカイウォーカー  
このジャケ、

キーフの最高傑作じゃないかと。番傘を「AFFINITY」で使い回してるんじゃないかって話もありましたね。

2枚目は聴いてないんですが、私も「ACT ONE」が好きです。仰る通りカラフルで。変に賢くなってなくてイモくさい(言っちゃだめですか?/笑)ところも。特に、無理矢理クラシックのRaymonds Roadと、Voが変なテンションのLight Cavalryが◎

2012/04/25 (Wed) 22:43 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  

私がこのバンドを知ったのは1975年頃だったでしょうか。BLACK SABBATHの「血まみれの安息日」を買ったときです。
その帯の広告に「宇宙の探訪者」とあり、これがPathfinderだったのですが、そのときはレコード屋に見当たらず、そのずっとあとにCD化されたときに初めて耳にして、遅まきながらそのサウンドに魅せられました。
で、この1stですが、クラシックの有名曲を無理矢理メドレーにしたあたりは、本当に力技という感じですよね。
でも彼らがやりたかったことがストレートに出ていて、思わず和んでしまう作品です。






2012/04/25 (Wed) 23:53 | EDIT | REPLY |   
風呂井戸  
ドイツって・・・

 とにかく独逸で喝采を浴びたバンドという話は有名ですが・・・どうも私には未だにその理由が解らない。独逸ってそうゆう國なのですかね?>私はとにかく良く解らない「PATHFINDER」のジャケに圧倒された人間です(笑)。
 実は私はもうこれ忘れかけていましたが・・・・フレさん、1stに突入して”幸せ”になっちゃうんですか?やっぱり恐ろしいバンドなんですねぇ~~。”乞食オペラ”っていう感覚は何時の時代も熱狂的な支持者っているんですよね。

2012/04/26 (Thu) 20:28 | EDIT | REPLY |   
フレ  
ベガーズ・オペラにコメ多数!?

>ヒゲ・スカイウォーカーさん
ジャケ、かなり変わってるもんね。キーフの中でも変わっててさ、キーフのイメージってグレイッシュな写真って印象なんで、これみたいにカラフルだと違和感あったり…でもよく見ればキーフ的センスだ、ってね。決してイモくさくはなくって(笑)、普通に「ダサい」んだよ、こういうのは(笑)。いや、違う、素晴らしいメドレーでしすよ…(汗)。

>kazz_asaiさん
「Pathfinder」は自分も結構後で聴きました。この1stは更に後でしたが…。果たしてこれがやりたかったのか、こうなってしまったのかわからないけど、ヘンな感性が開花したのは事実ですね。そういう意味でサーカス的ロックな時代が好きです♪

>風呂井戸さん
ドイツで…って話って結構あるんですが、結局英国でイマイチでドイツでそれなりに、そして逆輸入的に煽る部分も含めてドイツで、っていう言い方なんじゃないかと勝手に勘ぐってます(笑)。「Pathfinder」はあの6面開きジャケにヤラれますな、まず。でも、あれレコードで手に入れるの大変でしたし…。いや〜「幸せ」になりますよ、コレ…って言うか、サーカス独特の賑やかで楽しそうなんだけど実はどこか凄く物悲しいっていう風情がよく出来ていて、決してハッピーな幸せという意味ではなくてね、影のある幸せ感が良いんです♪

2012/04/26 (Thu) 20:53 | EDIT | REPLY |   
ひで  

昔からジャケットが気になってずっと探してた一枚です。
何年か前にネットオークションで落札したのですが、出品者が間違えて2ndの方を送ってきました。取替えてもらいましたが図らずも2ndがタダで聴けて美味しい思いをしました(笑)。
自分もこの1枚目の方が好きだな。
聴いた印象、自分は何故かDパープルっぽいって感じました。パープルがライブでやるインプロビゼーションと似たフレーズが出てくるんですよね。
ジャケットみたいにもっと不気味なのを期待してたんだけど、そういう感じはあまり無かったかな。

2012/04/27 (Fri) 00:44 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ひでさん

2ndってちょいと地味な感じですよね。しかし、出品者のミスって笑える。
パープルかぁ…、初期のパープルってトコかな。なるほど、そんな印象もあるか、もいちど聴こ♪

2012/04/27 (Fri) 21:52 | EDIT | REPLY |   

Leave a reply