Fruupp - Prince of Heaven's Eyes
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Fruupp - Prince of Heaven's Eyes (1974)

It's All Up Now (Anthology) - Fruupp
多分同じ「F」のコーナーにあったからかフォーカスの後って何故かFruupってバンドがチラつく。その間にも色々なバンドがあるんだろうけど、どうしてかフループが出てきたので、ま、流れ的にやや異なるがいいか、といつもの如く適当に進めることにしたのだった。ホントはねぇ、いつもの事だけどこっちの方向に進む予定じゃなかったんですよ。頭の中ではあっちに行ってから…とか漠然とした方向性はあったんですが、何故か次々と異なる方向に進んでいくのはいつものことで、しょうがないから流れに任せてみます(笑)。多分どこかで元々思ってた方向に戻ることを期待して…。
フループというアイルランドのバンドの1974年の傑作三枚目「Prince of Heaven's Eyes」です。4枚目の「Modern Masquerades」が名作として古くからCDがリリースされていたけど、他のアルバムは全然CD化されなくてアナログなんて見つからない時代だったから割と待ち望んでいたバンドのひとつだった。書評を読むとさ、これほどファンタジックな世界を表したバンドもそうそう多くないということで、しかもアルバム4枚も出していたバンドだから結構面白そうだな〜って想いがあったんだよね。同じようなバンドとしてはGreensladeなんかもそんな感じで羨望の眼差しだったけど、Greensladeは意地でアナログで集めたし(笑)。ただ、フループは見かける機会が少なかったのでなかなかそこまで意地で集められなかったなぁ。綺麗なジャケットなんだけどさ。
その「Prince of Heaven's Eyes」というアルバム、聴く人に言わせれば一番の名盤とも言うアルバムで、それはもちろん聴き方の違いなんだけど、「Prince of Heaven's Eyes」はコケティッシュなくらいにドラマ仕立てで、もちろんファンタジックなのは言うまでもないんだけど、牧歌的なムードすらあるお伽話のようなアルバム。ここまでそんな雰囲気を音で表せるバンドはほとんどないし、聴いていてもまるで害にならないどころか幸せにすらなってくる。こういう感じがジェネシスとかには無くて…無くてって言うか、もちっと重くなっちゃうんだよね。その軽さというかフワフワ感がこの辺りのバンドの特徴で、メジャー級になれなかった要因かもしれない…言い換えればあまりにも英国的過ぎたっつうのかな。キンクスなんかはそのヘンが楽曲のレベルの高さでメジャー化したけど、その根底にはこういうバンドの音があるんです。テクニカルな話や小難しい話は一切なしに流れ出てくる音世界をそのまま楽しめば良いアルバムで、ホントに気持ち良くなってきます。インストから歌モノ、展開からトータルアルバムとしての出来映え…結構なお話を作り上げているようで、宝探しに出た男の子が結局自分が一番の宝なんだってことに気づくというオチの付け方も英国的でユニーク。楽しいバンドだ。聴いて良かった♪



多分同じ「F」のコーナーにあったからかフォーカスの後って何故かFruupってバンドがチラつく。その間にも色々なバンドがあるんだろうけど、どうしてかフループが出てきたので、ま、流れ的にやや異なるがいいか、といつもの如く適当に進めることにしたのだった。ホントはねぇ、いつもの事だけどこっちの方向に進む予定じゃなかったんですよ。頭の中ではあっちに行ってから…とか漠然とした方向性はあったんですが、何故か次々と異なる方向に進んでいくのはいつものことで、しょうがないから流れに任せてみます(笑)。多分どこかで元々思ってた方向に戻ることを期待して…。
フループというアイルランドのバンドの1974年の傑作三枚目「Prince of Heaven's Eyes」です。4枚目の「Modern Masquerades」が名作として古くからCDがリリースされていたけど、他のアルバムは全然CD化されなくてアナログなんて見つからない時代だったから割と待ち望んでいたバンドのひとつだった。書評を読むとさ、これほどファンタジックな世界を表したバンドもそうそう多くないということで、しかもアルバム4枚も出していたバンドだから結構面白そうだな〜って想いがあったんだよね。同じようなバンドとしてはGreensladeなんかもそんな感じで羨望の眼差しだったけど、Greensladeは意地でアナログで集めたし(笑)。ただ、フループは見かける機会が少なかったのでなかなかそこまで意地で集められなかったなぁ。綺麗なジャケットなんだけどさ。
その「Prince of Heaven's Eyes」というアルバム、聴く人に言わせれば一番の名盤とも言うアルバムで、それはもちろん聴き方の違いなんだけど、「Prince of Heaven's Eyes」はコケティッシュなくらいにドラマ仕立てで、もちろんファンタジックなのは言うまでもないんだけど、牧歌的なムードすらあるお伽話のようなアルバム。ここまでそんな雰囲気を音で表せるバンドはほとんどないし、聴いていてもまるで害にならないどころか幸せにすらなってくる。こういう感じがジェネシスとかには無くて…無くてって言うか、もちっと重くなっちゃうんだよね。その軽さというかフワフワ感がこの辺りのバンドの特徴で、メジャー級になれなかった要因かもしれない…言い換えればあまりにも英国的過ぎたっつうのかな。キンクスなんかはそのヘンが楽曲のレベルの高さでメジャー化したけど、その根底にはこういうバンドの音があるんです。テクニカルな話や小難しい話は一切なしに流れ出てくる音世界をそのまま楽しめば良いアルバムで、ホントに気持ち良くなってきます。インストから歌モノ、展開からトータルアルバムとしての出来映え…結構なお話を作り上げているようで、宝探しに出た男の子が結局自分が一番の宝なんだってことに気づくというオチの付け方も英国的でユニーク。楽しいバンドだ。聴いて良かった♪
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