Focus - Moving Waves

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Focus - Moving Waves (1971)
ムーヴィング・ウェイヴズ [Limited Edition] (紙ジャケット仕様) フォーカスIII(K2HD/紙ジャケット仕様)
Moving Waves - Focus Moving Waves Focus 3 - Focus Focus 3

 お?ウチのブログってフォーカスって書いてなかったんだ?先日Traceを教えてくれた方はTraceを聴くとフォーカスをイメージするってことを言っていたので、なるほど、そうなのか…とフォーカスが頭の中に残っていたんで、ちょいと取り上げようと思ってみてみると書いたことなかったみたい。まだそういうのたくさんあるんだろうと重いながらも、久々に聴いてみるかね、って気分になって良かった♪

 自分的にフォーカスと言えば1971年にリリースされた「ムーヴィング・ウェイヴズ」が代表的でして、ってか、これくらいしかまともに聴いてないかも。それもオランダを代表するプログレバンドとしてではなくてコミックバンドとして聴いてただけに近い(笑)。昔から今に至るまでコミックバンドってのは世界的にテクニカルな人が多くて、最近ではアニメタルUSAとかもそうだしさ、日本だと代表的なのはSex Machingunsとか筋肉少女帯なんてのがそんな感じ。ドイツだとラムシュタイン?とかさ。いや、まぁ、そういう意味でフォーカスってのはかなり違うか。「ムーヴィング・ウェイヴズ」を聴いたことある人はもちろん知ってるんだろうけど、冒頭の「Hocus Pocus」でその意味はわかるハズ。なんだこれ?ってくらいハードロックなくせに歌メロがさ…、ね、ヨーデルのメロディっての?よくわからんが、確かに相当プログレッシブな感性によるアプローチの曲で、もうこの一曲しかイメージがない。まぁ、何枚もアルバム出してるから実力はあるしそれなりに売れていたらしいが、アルバム丸ごと聴いても「Hocus Pocus」ほどのインパクトあるのはなかなか無い。強いて言えばThe Crazy World of Arthur Brownの「Fire」くらいか。それくらいインパクトあるハズ。

 えっと、脱線しまくってるけど、フォーカスってのはオランダのプログレバンドで、その「Hocus Pocus」を除けば叙情的で正しくプログレ的な曲が並んでいて名盤と言える出来映えに仕上がっているのが「ムーヴィング・ウェイヴズ」だ。特にB面を制する「Eruption」はVan Halenのアレの元ネタ…なんてのは嘘でして(笑)、いや、でもそれくらいヤン・アッカーマンのギターは正確無比にジャズ・クラシックロックしているプレイが聞けます。そんな大作で聴き応えも十分。2曲目の「Le Clochard」なんてのも叙情的なヤン・アッカーマンのクラシックギタープレイで聴かせてくれます。基本的に美しい音色を基調とするバンドなので重くもなく害もないテクニカルなサウンドを楽しめるバンドで、そういう意味では確かにTrace的かもしれないな。納得。ただ、どうしてもあの一曲の印象が…(笑)。それを超えた人はフォーカスの本質に目覚められると想います。うん。



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フレ
Posted byフレ

Comments 6

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風呂井戸  
当時はずば抜けたセンスが光った

 私にとっては、思いっきり懐かしいのが出てきましたね。
 タイスとアッカーマンのエネルギーのかみ合わない結果が生み出した並を超越した多彩な交錯の結果がプログレだったりして・・・・
 私はライブ・アルバム「at the rainbow」をよく聴いたほうです。
 ”answers? question! questions? answers!”に脱帽でした。

2012/04/23 (Mon) 21:33 | EDIT | REPLY |   
デューク中島  
奇しくも 数日前

IN AND OUT OF FOCUSのLPを聴いてました。30数年前、初来日公演に行きましたよ。RAINBOWでの LIVEを長くしたような内容だったです。そのステージを観て初めて、ライブ盤の悪魔の呪文の最後の所が メンバー紹介だと知りました(笑)。

2012/04/23 (Mon) 22:10 | EDIT | REPLY |   
kazz_asai  

私も、もともと中学2年の時にラジオで「悪魔の呪文」を聴いて、ハードロックとして彼らに興味を持ったのがきっかけです。
のちにBritzkreigというバンドが発表したセルフ・タイトルの曲(1985)が「悪魔の呪文」に瓜二つでした。
これは後にMETALLICAもカヴァーして有名になります。
しかし彼らの本領はヤン・アッカーマンの研ぎすまされたギターとティッジス・ヴァン・レアーのフルート&ピアノによって紡がれる格調高いクラシカルなロックです。A面ラストの「フォーカスⅡ」はその好例ですし、3rdや4thを聴けば「悪魔の呪文」はフォーカスの中でも特殊な曲であることがわかります。

でも「悪魔の呪文」がなかったら、彼らを認識するのはもっと遅かったことでしょう。
そしてこれをきっかけに、ユーロ・ロックの深みに入り込むことになりました。

2012/04/23 (Mon) 23:04 | EDIT | REPLY |   
フレ  
Focus

>風呂井戸さん
エネルギーの咬み合わない結果…、言い得て妙なセリフ♪
そういうことか…(と納得しちゃいました(笑))。

>デューク中島さん
うわっ、更に強烈…。来日公演っすか?
ライブって観客結構入ってたんかなぁ。

>kazz_asaiさん
まずは…今回の流れのきっかけを感謝です♪
このコミカルなセンス…コレがなかったら自分は多分フォーカスまだまだ聴いてないかも。

2012/04/25 (Wed) 20:57 | EDIT | REPLY |   
ドイツ特派員  

フレさん、

あれ、Focusって書いてなかったんでしたっけ?やはりFocusの肝はヤンアッカーマンの「高貴さ」なんでしょうねえ。今から聴くとすかすか、って感じかも知れないですけど、それがまた独特の空気感でねえ。At the Rainbowがやはり好きですが、これのHocus Pocusは後にGary Hoeyのインストで結構有名になるんですね。後はMother Focusの「No Hangs Up」の泣きとかが強烈ですが、さらっとした泣きなんですよね。

2012/04/26 (Thu) 20:04 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ドイツ特派員さん

ってか特派員さん、フォーカス好きなんでしたっけ?それが結構意外(驚)。
しかもかなり深く聴いてるじゃないですか。へぇ〜、何か最近は新たなる驚きが多いなぁ…。
自分なんかまだ全然そこまで聴けてないですもん。

2012/04/26 (Thu) 20:56 | EDIT | REPLY |   

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