Fastway - All Fired Up

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Fastway - All Fired Up (1984)
All Fired Up Fastway

 そうこうしているウチに時代は流れ、本家本元のmotorheadでもお家騒動が始まったのか、ギターのエディ・ファスト・クラークがバンドを抜けてしまった。そして組んだバンドはUFOのピート・ウェイとのジョイント、そこにハンブル・パイのジェリー・シャーリーも参加してこれはこれは…なんて気運だったようだけど、ピート・ウェイがオジーに呼ばれてそっち行っちゃったもんだからアララ…となったものの、そんなことくらいじゃエディは引き下がらなかった。そのままファーストアルバム「Fastway」をリリースしてLed Zeppelinの再来!という嬉しいのかありがたくないのかわからない名誉を冠に付けながらの作品になった。勢いを落とすことを知らないさすがファスト・エディは即座にセカンドアルバム「All Fired Up」を制作するのだった…。

 1984年にリリースされたFastwayのセカンドアルバム「All Fired Up」。う〜ん、当時良く見かけたけど全然聴かなかったなぁ。それよりも刺激的なのが他にいっぱいあったからか、その中に入ると割と地味なアルバムっつう印象で、あまり記憶に残ってなかった。ただ、時間が経っていって、何度となく聴いてみるかな…って時には結構渋い感じに聴こえてきて悪くないかも、と思うくらいにはなった。今回もまた久々に聴くことになったんだけど、「へ?こんなに良かったっけ?」って思ってしまったもんな。ただ、その「良い」ってのも何つうか…何度も聴く良さじゃなくて英国的なハードロック風味とリフと音の在り方とかそんなトコロ。ファスト・エディのギターは残念ながらさほど興味の対象にはならなくて、「All Fired Up」ではやっぱりボーカルのデイブ・キングの存在感が一番かな。楽曲のヘンなリフの作り方や確かにZeppelin風なリフ作りは今じゃあまり聴かないけど、Fastwayというバンドの一つの個性だとは思う。ジェリー・シャーリーのドラムも結構ドタバタ系でブルースルーツだから好きだしね、そう考えたらかなり良い面々による良いバンドなんだ。1984年にもなってるのにオーソドックスな古いハードロックのパターンを作っているバンドだったのかもしれない。

 ん〜、面白いことに今回「All Fired Up」を聴いて頭にグルグルと回っているのはThe Answerという最近のバンドの音だ。これThe Answerと同じじゃないか?ってくらいに歌のコブシや声質、リフの出来上がりや曲調まで似てて、まぁ、実際はThe AnswerがFastwayにクリソツなんだけど…、へぇ。やっぱり英国人がブルースを根っこに持ってZeppelinのカッコ良さをやろうとするとこうなるのかな、って思った。そんな佳作なアルバム「All Fired Up」だけど、やっぱり時代がズレていたのが残念で、そのまま失速していってしまったのでした。

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フレ
Posted byフレ

Comments 2

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ZItada  

連投すいません、なんか思春期に聴いてたものばかりなものでつい・・・
いや、でもFastwayは実は三枚目のWAITING FOR THE ROARのジャケットのかっこよさにつられて
買って聴いたのが最初なのですがそのジャケットとは裏腹に妙にポップな作りに当時ギターオリエンテッドなハードロックを期待していた自分は
ものすごいショックを受けた思い出があります。で、その後ピート・ウェイがらみでWaystedを夢中になって聴き倒しました

2012/04/20 (Fri) 20:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>ZItadaさん

思春期って今思うと面白い聴き方してたなぁと自分でも思いますし、ワケのわからんカッコ良さとかウケるし(笑)。
多分音楽性が変わることについていけない時期なんですよね、ファンとしては。
なんか、わかります、そういうショックさ。

2012/04/22 (Sun) 12:41 | EDIT | REPLY |   

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