motorhead - overkill


さて、やっぱり男はロックです。それもRock'n Rollです。もちろんハードロックでも良いです。いや、そういうことにこだわらなくて、とにかくロック、誰が見てもロックです、っていうのが世の中にはたくさんいて、日常でも普段どこに生息している人達なんだ?っつうロックな野郎や姐さん達を見かけることもあり、多分そういう世界ってのは日常とは異なる空間なのだろう。そこに入れなかった時点で自分はロックじゃないんだろうなぁとか大人になってくるとわかる。入れる人は最初からそこにいるんだから。まぁさ、例えばレミーみたいに生きれるかい?ってな話だ。そういえばちょいと前に映画もやってた…ってかやってるのかな?よく知らないけど、映画になるくらいの男ですよ、レミーは。色々な話題はあるものの、その大元はHawkwindに端を発していたので、こないだ取り上げていてね、やっぱこのヘンにも行きたいななんて思ってて、一気にギアをこっちに切りました(笑)。
1979年のmotorheadになってから二枚目のアルバム、「オーヴァーキル」。もう、motorheadってったら「エース・オブ・スペーズ」か「オーヴァーキル」ですね。そのままの勢いで今でもヨーロッパで大人気を博しているというから凄い。しかしね、久々に「オーヴァーキル」を聴くとさ、身が引き締まります。とにかく爆音とはこういう音を言うのであって、それは金属音じゃないんだよ。ナチュラルな歪みサウンドなんだよ、それでも爆音でロックはうるさいっていう定義のままの音で、多分それ以上な爆音。なんてったってボーカルまで歪んでるからな…(笑)。とにかくモーターヘッドの「オーヴァーキル」を聴いたことのない人は今ここでYouTubeででも聴いた方が良い。音楽の趣味が…とか見た目がとかそういう次元を全て超越したロックな男のロックな音がここにあるから。大体レミーってベースボーカルなんだから本来こういう爆音になっていったのはレミーだけの発案でもなく、この三人だったから出来た音なんじゃないか?っつうのもある。もっともレミーも普通にギター弾けると思うが。
アルバムとしての「オーヴァーキル」を語るっつうのはなかなか…どうしてもシングルとしての「オーヴァーキル」のインパクトが強すぎて、それがしかも最初に入ってるからもうブチ切れるワケですな、そこで。他の曲のクォリティとか出来映えとかの全てを超越した曲だからね。でも、その勢いでアルバムを通して聴いてみればなるほどmotorheadの音でしかないし、こんな音はそうそう出せるもんじゃない。子分のバンドにTankとかGirlschoolとかいるけどそういうのはやはり子分でしかない。親分のこの迫力はタマラン…。なんかさ、自分が強くなった気がするんだよね、「オーヴァーキル」聴いてると。自分がレミーになれるような感じで…、そういう夢が今でも見れるエネルギーを持ったアルバムだからさ、ロックだよ、やっぱ。気が大きくなってきた(笑)。
ん?2CDデラックス・エディションが出てるのか?色々とオマケが入ってるみたいだなぁ…。
Sanctuary Records (2009-02-10)
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