Culture Club - Colour By Numbers

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 ニューロマンティックスブームと呼ばれた1980年代サウンドの中、実に多くの個性的な人がイギリスから現れてきたが、中でも強烈なインパクトを放っていたキャラクターとしてボーイ・ジョージの名が挙げられるだろう。カルチャー・クラブと言えば一世を風靡したインパクトを与えたバンドだが…、と言ってもバンドという意識で聴いていたこともあまりないのでなんつうかアイドル的に聴いていたんだろうけど、れっきとしたバンドだったんだよな。

 ドラムはカルチャークラブ以前にはあのザ・クラッシュのドラムのオーディションにも参加していたとのことで彼にとっての音楽の方向性嗜好性ってのは一体どういうものだったのか、はたまたドラムを叩く人にはあまり全体の音楽性に興味はなく、リズムが叩ければ良いのか、はたまたカネのためなのかと色々とあるが、やっぱり成功したモノ勝ちなのであえて追求する必要もないんだろう。そしてカルチャークラブ=ボーイ・ジョージという図式に収まるのだが、デビュー曲「君は完璧さ」でのヘンな魅力はMTVにおける功績が実に大きいと思われる。音楽的に聴くと、ものすごく軽いポップスなのだが、その中に結構なブラックミュージックテイストが散りばめられており一般的な80年代ポップスとは一線を画していたのも後になってから気付いた彼等の音楽性だった。この辺になるとアルバムというよりもシングル…ヒットチャートに登場するシングル曲で聴くという感覚だったのでロックバンドのそれとは大きくことなり、そういう意味では第二次ブリティッシュインヴェイジョンとはよく言ったものだ。

 アルバム単位で言えば、ファーストアルバムよりもセカンドアルバムの方が粒ぞろいの曲で占められていて、サウンド的にも煌びやかな印象が強いね。ま、この中のほとんどがシングルでヒットしたってのが大きいんだけど、バックコーラスのオバチャンが凄い実力派で聴いていて心地良いんだな。何だっけな、「Miss Me Blind」か何かのPVでは日本を意識したものを作っていたんだけど、これがまたいい加減なもので、もう少し研究しろよと言いたくなるんだが、どのPVもボーイ・ジョージの怪しげな姿がクローズアップされていて、やっぱり化け物だよ(笑)。以降麻薬漬けになっていたとか色々物議を醸し出した人でもあるけど、この頃の彼等はホントに光り輝いていたね。「カーマは気まぐれ」なんて可愛いったらありゃしないくらいの曲で面白い。う~ん栄光の80年代って今聴いてもやっぱ面白いね。
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フレ
Posted byフレ

Comments 11

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V.J.  

うっす
ご無沙汰です。V.J.です。
この辺の記事拝読させてもらうと、やっぱ、フレさんとは同世代って事が良く分かります。
基本的に、「リアルタイム」洋楽ど真ん中初体験がこの辺になりますので、まだ、恥ずかしくて振り返って聴くには生々しいって言うか、全ROCKの歴史をフラットに並べた上で冷静に聴いて評価する事を耳が拒否しているようです(笑)。

ただ、当時の捉えられ方に比べると、Culture Clubは良い音楽だなぁ~と、今なら改めて思う「気がします」(笑)

2006/06/08 (Thu) 12:32 | EDIT | REPLY |   
sand  

こんばんは。いつのまにか80Sになってますね!ビックリしました。

え~このセカンドほんまに大好きです。当時も今も時々聴きます。「ポイズン・マインド」のオバハンがパワフルでエエですね~。

2006/06/08 (Thu) 18:01 | EDIT | REPLY |   
リュウ  

カルチャー・クラブ!
実は、曲によりますが、結構聴いています。
特にポイズン・マインド!
フレさんの言うように、バックコーラスのオバチャン+ブラックミュージックテイストの匂いがプンプンするので。
ムキになって聴く事はありませんが、
サラッと聴く分には、全然O.Kですね。

なんせ、黄金?の80’sに育った、同世代の人間なんで・・・・。(笑)

2006/06/08 (Thu) 20:55 | EDIT | REPLY |   
Shinyan  
ココか・・

モータウンの申し子・・・ボーイ・ジョージか・・・
子供に聞かせても「これ誰??」なんて聴かれるんだな・・・コレが・・・
オッ良いぞ良いぞこの調子!!!

2006/06/08 (Thu) 23:05 | EDIT | REPLY |   
波野井露楠  

おお!
実は、そろそろ…って思ってました(^^)。
ビートルズやモンキーズ、ビーチボーイズにS&Gなんかを聴いていた中学時代。
そんな私を現代ロック(当時の)に目覚めさせてくれたのがカルチャークラブでした。ただのオカマではないボーイ・ジョージの才能、好きです。

2006/06/08 (Thu) 23:31 | EDIT | REPLY |   
evergreen  
こんばんは!

バックコーラスのおばちゃんに親近感の私ですが(爆)
やっと知ってるのが出た!(爆)
ボーイ・ジョージの音楽はまあまあいいが、化粧のセンスが悪すぎ!
’80年代は、こうやって見ると、70年代組にとっては、未知なる世界だな~(驚異だ!)

2006/06/10 (Sat) 00:03 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>コメントありがとっ!

>V.J.さん
お久っす。この世代結構見てそうなのでまあ、大丈夫かな、と(笑)。確かに全ロック史と並べての評価はできないので、どうしてもそのままの印象で聴いちゃうよね。でも今聴くとやっぱ良かったんだ、悪くないもん聴いてたんだ、と無理矢理納得させることができるのがお得なのだ(笑)。

>sandさん
ちょっとこれで続きますよ~ん♪ あのオバハン、ほんとパワフルで重宝してましたね。

>リュウさん
やっぱ同世代には懐かしい音と名前ですからねぇ。「ポイズン・マインド」のバックでの熱唱があのオバチャンのインパクトの代表だね。

>Shinyan
へぇ…お子様にも人気?まぁ、自分たちもお子様に近いときに聴いてたワケだからねぇ。

>波野井露楠さん
ただのオカマでもないボーイ・ジョージ、っていいですね、仰る通り、だからこそ才能あるんでしょう、きっと。現代ロックの覚醒のきっかけって重要ですよね。

>エバねーさん
知ってるんだ?驚いた(笑)。改めて聴くべきものでもないと思うので70年代組は70年代で楽しんでる方が幸せだと思う。羨ましいし。でも80年代がリアルだった世代には多分懐かしさあるんだよね、この辺ってさ。でもやっぱ70年代が羨ましい…。

2006/06/10 (Sat) 22:31 | EDIT | REPLY |   
ぷくちゃん  
80年代って

80年代は全くリアルではないぷくちゃんです。

でも多分MTVの影響でしょうか?すごく色眼鏡で見ていたような気がします。本当は動くミュージシャンを見れるようになっただけでもすごいと思っていたのに、なんだか安っぽく見てしまって。

今改めてライブ・エイドのミュージシャンを見ると、皆さん結構生き生きしているのが感じられます。

イギリス勢で歌った「ドゥ・・」のクリップでもボーイ・ジョージは輝いていましたよね?

2006/06/11 (Sun) 07:36 | EDIT | REPLY |   
SYUNJI  
80年代って(マネ)

80年代しかリアルでないSYUNJIといいます。
カルチャー・クラブ、ご指摘のとおりセカンドのほうが好きです。
めずらしくCDも持ってます。
「バックコーラスのおばちゃん」ヘレン・テリーも好きでした。
このアルバムに「That's The Way」という曲がありますが、ボーイとヘレンの掛け合いが秀逸な名曲だと思います。

2006/06/11 (Sun) 20:52 | EDIT | REPLY |   
フレ  
>コメ感謝!Again!

>ぷくちゃん
確かにアーティストが動く映像で見れるってだけで凄いことだったハズなのにあまりにも売れ線ばかりをテレビで見せられてしまったおかげでありがたみが押し付けに変わり、安っぽく見てしまうってのありますねぇ。今改めてライブエイド見るとみんな若くてねぇ(笑)。はい、バンドエイドでのボーイ・ジョージ…覚えてません(笑)。これ、今度書こうっと♪

>Syunjiさん
どもども♪ うん、セカンドの方が絶対良いっすよね。おばちゃん、名前忘れてしまったんだけどヘレン・テリーさんっつうんですね。ありがとうございます。「That's The Way」ですか…、記憶から完全に飛んでいるのでまた聴いてみなければ(笑)。「That's The Way」っつったらZepだもんなぁ(笑)。

2006/06/11 (Sun) 21:25 | EDIT | REPLY |   
momoko  

カルチャークラブのボーイ・ジョージが当時好きでした。小さい私は、一生懸命 似顔絵を描いて部屋に飾っていました。「カーマは気まぐれ」が好きでした。懐かしいです。今は、昔より
ボーイ・ジョージは、太っていますが
そんなに顔は変わっていませんでした。

2008/01/01 (Tue) 02:56 | EDIT | REPLY |   

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