Arthur Brown's Kingdom Come - Journey
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Arthur Brown's Kingdom Come - Journey (1973)

Kingdom Come - Arthur Brown
アーサー・ブラウンって多分ホントに「奇才」って言葉の似合う人だったんだろうと思う。やっぱりかなりヘンなんだけど出てくる作品はどれもこれも個性的で独自の世界を醸し出しているし、それは他の人がやっても意味のないものにしかならないであろう個性的な世界。あまり大きく売れてその才能が取り沙汰されることはなかったみたいだけど、残された作品を聴いていたりするとつくづくそう思う。今回はその繋がりからやっぱりKingdom Comeかな、という気がしたので、多分自分が一番最初に聴いたKingdom Comeというバンドのアルバムを実に20年以上ぶりに聴いてみたのでした…、もっと聴けよと思うのだが、ま、ね。
1973年にリリースされた「ジャーニー」という作品でタイトル通りに旅立てます…ってかどっちかっつうと「Trip」って単語の方が似合う気がするんだけど、多分英語的な意味合いではちょいと異なるニュアンスなのだろう。日本語英語的には「Trip」なのです。これまでず〜っとアーサー・ブラウンって人は独自の呪術性を持ったサウンドを追求していて、ビートに乗ったロックとかあまり見当たらないんですよ、例の「Fire」以外は。とことんその世界を突き詰めている感もあって、今度はKingdom Comeっつうバンドでその発展形をやっていくんだけど相変わらずメンバーが流動的。今回の「ジャーニー」は3枚目の作品で、その前の二枚ともメンバーが違うし、それ以前には知らなかったけど、あのAndy McCullochも参加していたらしいからなるほど、ってなもんだ。そしてこの「ジャーニー」という3枚目の作品では驚くことにドラマー不在ながらも照明担当が在籍しているという意味不明な状況。ドラムよりもステージライトの方が重要だったということか。そしてアルバム「ジャーニー」でのドラムは何と驚くことにこの時代ではまずあり得ないドラムマシンでの録音で対処している。しかもアーサー・ブラウン自らがプログラミング?したドラムマシンのようで、これ…何だろ?Rollandとかなのかな?そこまで調べきってませんが…。
想像通り当時のドラムマシンなんてホントに機械音のドラムマシンなワケで、おかげでかなり冷たい機械的なリズムボックスの音がバンドの生演奏と共に聴けるんだけど、そりゃ今のと違って音もチープだしややこしいことできないし…っても相当頑張ってる。んで、その効果としては恐ろしく冷たいサウンドが出来上がったっつうことだ。そして呪術的なサウンドから進化してスペイシーな音世界が出来上がっている。自分的にはもっとなんというか…、凍りついた呪術という世界で人間排除みたいな感じもするんだけど、そこがさ、面白くてドイツ的に冷たくはならないっつうか…。かなり変わった異世界を楽しめるのは間違いない。かと言ってこの「ジャーニー」を名盤と決めるのもちょいと異論はありそうだけど、変な方向にトリップさせられそうになるアルバムではある。コレ、インプロ的な部分とか無くってこんな曲なのか?凄いな、どんだけ練りあげて作ったんだろ?と思う。変わった音好きな人には興味を引く音なのは確かですが、普通のロックファンには受け入れられないだろう。



アーサー・ブラウンって多分ホントに「奇才」って言葉の似合う人だったんだろうと思う。やっぱりかなりヘンなんだけど出てくる作品はどれもこれも個性的で独自の世界を醸し出しているし、それは他の人がやっても意味のないものにしかならないであろう個性的な世界。あまり大きく売れてその才能が取り沙汰されることはなかったみたいだけど、残された作品を聴いていたりするとつくづくそう思う。今回はその繋がりからやっぱりKingdom Comeかな、という気がしたので、多分自分が一番最初に聴いたKingdom Comeというバンドのアルバムを実に20年以上ぶりに聴いてみたのでした…、もっと聴けよと思うのだが、ま、ね。
1973年にリリースされた「ジャーニー」という作品でタイトル通りに旅立てます…ってかどっちかっつうと「Trip」って単語の方が似合う気がするんだけど、多分英語的な意味合いではちょいと異なるニュアンスなのだろう。日本語英語的には「Trip」なのです。これまでず〜っとアーサー・ブラウンって人は独自の呪術性を持ったサウンドを追求していて、ビートに乗ったロックとかあまり見当たらないんですよ、例の「Fire」以外は。とことんその世界を突き詰めている感もあって、今度はKingdom Comeっつうバンドでその発展形をやっていくんだけど相変わらずメンバーが流動的。今回の「ジャーニー」は3枚目の作品で、その前の二枚ともメンバーが違うし、それ以前には知らなかったけど、あのAndy McCullochも参加していたらしいからなるほど、ってなもんだ。そしてこの「ジャーニー」という3枚目の作品では驚くことにドラマー不在ながらも照明担当が在籍しているという意味不明な状況。ドラムよりもステージライトの方が重要だったということか。そしてアルバム「ジャーニー」でのドラムは何と驚くことにこの時代ではまずあり得ないドラムマシンでの録音で対処している。しかもアーサー・ブラウン自らがプログラミング?したドラムマシンのようで、これ…何だろ?Rollandとかなのかな?そこまで調べきってませんが…。
想像通り当時のドラムマシンなんてホントに機械音のドラムマシンなワケで、おかげでかなり冷たい機械的なリズムボックスの音がバンドの生演奏と共に聴けるんだけど、そりゃ今のと違って音もチープだしややこしいことできないし…っても相当頑張ってる。んで、その効果としては恐ろしく冷たいサウンドが出来上がったっつうことだ。そして呪術的なサウンドから進化してスペイシーな音世界が出来上がっている。自分的にはもっとなんというか…、凍りついた呪術という世界で人間排除みたいな感じもするんだけど、そこがさ、面白くてドイツ的に冷たくはならないっつうか…。かなり変わった異世界を楽しめるのは間違いない。かと言ってこの「ジャーニー」を名盤と決めるのもちょいと異論はありそうだけど、変な方向にトリップさせられそうになるアルバムではある。コレ、インプロ的な部分とか無くってこんな曲なのか?凄いな、どんだけ練りあげて作ったんだろ?と思う。変わった音好きな人には興味を引く音なのは確かですが、普通のロックファンには受け入れられないだろう。
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