Cream - Live Cream
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Cream - Live Cream (1970)

日本のロック史を紐解いていたらどうしても王道本家を聴きたくなってきた。ってことで、さてどの辺なんだ?とアレコレと入り混じった日本のロックへの影響元を漁りつつ、パワフルなものが聴きたいな、って事でその実あまり聴く機会の多くないクリームなんてのを…。いやね、クリームは好きなんだけど、スタジオ盤はかったるいからあまり聴いてなくて、どうしたってライブ盤になっちゃう。そうなるとひたすらアドリブ合戦を聴くことになるワケで、それって真面目に聴いていくには結構疲れるから、ちゃんと聴きたい時にしか聴けないんだよ。それ以外にBGMにはならないバンドだから、結構聴く機会が少なくて、歳と共になかなか聴かない=集中する時間を取れないのであまり聴く機会が多くないバンドになってしまっている。あまりにもパワフルなアドリブ合戦すぎてやってる方も大変だけど聴く方もパワー必要なバンドです。
1970年「Live Cream」…クリームが解散して割と早い段階でリリースされたライブの編集盤、と言われつつもしっかりとスタジオ録音も入っているので実際には4曲のライブと1曲の新曲ってことになるようで、それもアナログ時代にはA面2曲のライブの後にスタジオ録音1曲、B面は2曲のライブってことで何とも中途半端な作品ではあったが、もちろん評価は高かったようだし、それなりに売れたのも当然か。70年ったらまだまだインプロロックが主流だったし、そこに本家本元のクリームのライブ盤なんだから皆聴くわな。72年には続編「Live 2」がリリースされて、こっちの方が「White Room」や「Sunshine of Your Love」が入っていることから名盤と言われる事が多いが、そもそもクリームのライブをアルバム一枚で判断させるのが無理ってな話で両方で初めてひとつのライブ作品として聴いていいんじゃない?って思うが、ま、レコード時代には「Live 2」の評価が高いのはやむを得ないだろうな。しかしCD時代になってリマスターとか発掘とかたくさん出てきている中でこのクリームのライブ作品は何かまとまったものは出てこないんだろうか?「Live Cream」も「Live 2」も1968年3月や10月のライブから編集されてて、当然ながらそれぞれのライブの日毎に完全なライブ音源が残されているだろう。ならば、それらを出すだけで5公演くらいはライブアルバム集が出来るんじゃない?そしたら出来不出来にかかわらず結構な評価を得られる気がするけどなぁ、今更ながらってのあるのかなぁ…。
ってなワケで、「Live Cream」。曲は地味だと言われるけどクリームの本質を聴くのに曲とか歌とかあんまり関係ないし、そもそもスリリングな楽器のバトルを聴きたいっていうだけなので、「Live Cream」でも全然問題ない、っつうかこっちのが曲に馴染みがない分演奏が半端ない。ここまで弾きまくるクラプトンはやっぱりかっこ良かったんだろうなぁと思うし、ジャック・ブルースもジンジャー・ベイカーもほんとにやりまくってる。でも、妙な調和性があって、そこがこの三人のプロなところ。勝手に演ってるアマチュアレベルのものじゃなく、それぞれの調和性が成り立っているところが楽しかったハズ。チャレンジって意味ではもう少しコードチェンジもアドリブで決めていってプレイしていたら更に飛躍できたんじゃなかろうかとも思うが、その辺の世界は後にクリムゾンが実践しているので、その足がかりになった事がロック界には重要なバンドの位置付け。どうしてもワンコード的に聴こえてしまうのが飽きる部分だが…。
そしてスタジオ盤の「Lawdy Mama」はクリームで言えば「Strange Brew」の改訂版になるけど、そもそも「Lawdy Mama」が古くから残されているスタンダードなトラディショナル。ハウリン・ウルフなどが取り上げたことがあるからクラプトンが持ち込んだってもののようで、ちょっと驚いたのはそのプロデューサーがアーメット・アーティガンだった事。通常クリームと言えばフェリックス・パッパラルディで、このアルバムも大半はフェリックスなんだが、このスタジオ盤だけはアーメット・アーティガンがプロデュースしてる…アトランティックの創始者ですね。クリームってアトランティック配給のアトコレーベルだったからね、うん。


日本のロック史を紐解いていたらどうしても王道本家を聴きたくなってきた。ってことで、さてどの辺なんだ?とアレコレと入り混じった日本のロックへの影響元を漁りつつ、パワフルなものが聴きたいな、って事でその実あまり聴く機会の多くないクリームなんてのを…。いやね、クリームは好きなんだけど、スタジオ盤はかったるいからあまり聴いてなくて、どうしたってライブ盤になっちゃう。そうなるとひたすらアドリブ合戦を聴くことになるワケで、それって真面目に聴いていくには結構疲れるから、ちゃんと聴きたい時にしか聴けないんだよ。それ以外にBGMにはならないバンドだから、結構聴く機会が少なくて、歳と共になかなか聴かない=集中する時間を取れないのであまり聴く機会が多くないバンドになってしまっている。あまりにもパワフルなアドリブ合戦すぎてやってる方も大変だけど聴く方もパワー必要なバンドです。
1970年「Live Cream」…クリームが解散して割と早い段階でリリースされたライブの編集盤、と言われつつもしっかりとスタジオ録音も入っているので実際には4曲のライブと1曲の新曲ってことになるようで、それもアナログ時代にはA面2曲のライブの後にスタジオ録音1曲、B面は2曲のライブってことで何とも中途半端な作品ではあったが、もちろん評価は高かったようだし、それなりに売れたのも当然か。70年ったらまだまだインプロロックが主流だったし、そこに本家本元のクリームのライブ盤なんだから皆聴くわな。72年には続編「Live 2」がリリースされて、こっちの方が「White Room」や「Sunshine of Your Love」が入っていることから名盤と言われる事が多いが、そもそもクリームのライブをアルバム一枚で判断させるのが無理ってな話で両方で初めてひとつのライブ作品として聴いていいんじゃない?って思うが、ま、レコード時代には「Live 2」の評価が高いのはやむを得ないだろうな。しかしCD時代になってリマスターとか発掘とかたくさん出てきている中でこのクリームのライブ作品は何かまとまったものは出てこないんだろうか?「Live Cream」も「Live 2」も1968年3月や10月のライブから編集されてて、当然ながらそれぞれのライブの日毎に完全なライブ音源が残されているだろう。ならば、それらを出すだけで5公演くらいはライブアルバム集が出来るんじゃない?そしたら出来不出来にかかわらず結構な評価を得られる気がするけどなぁ、今更ながらってのあるのかなぁ…。
ってなワケで、「Live Cream」。曲は地味だと言われるけどクリームの本質を聴くのに曲とか歌とかあんまり関係ないし、そもそもスリリングな楽器のバトルを聴きたいっていうだけなので、「Live Cream」でも全然問題ない、っつうかこっちのが曲に馴染みがない分演奏が半端ない。ここまで弾きまくるクラプトンはやっぱりかっこ良かったんだろうなぁと思うし、ジャック・ブルースもジンジャー・ベイカーもほんとにやりまくってる。でも、妙な調和性があって、そこがこの三人のプロなところ。勝手に演ってるアマチュアレベルのものじゃなく、それぞれの調和性が成り立っているところが楽しかったハズ。チャレンジって意味ではもう少しコードチェンジもアドリブで決めていってプレイしていたら更に飛躍できたんじゃなかろうかとも思うが、その辺の世界は後にクリムゾンが実践しているので、その足がかりになった事がロック界には重要なバンドの位置付け。どうしてもワンコード的に聴こえてしまうのが飽きる部分だが…。
そしてスタジオ盤の「Lawdy Mama」はクリームで言えば「Strange Brew」の改訂版になるけど、そもそも「Lawdy Mama」が古くから残されているスタンダードなトラディショナル。ハウリン・ウルフなどが取り上げたことがあるからクラプトンが持ち込んだってもののようで、ちょっと驚いたのはそのプロデューサーがアーメット・アーティガンだった事。通常クリームと言えばフェリックス・パッパラルディで、このアルバムも大半はフェリックスなんだが、このスタジオ盤だけはアーメット・アーティガンがプロデュースしてる…アトランティックの創始者ですね。クリームってアトランティック配給のアトコレーベルだったからね、うん。
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